2008年07月07日

本日、七夕はグスタフ・マーラーの誕生日!− 書籍のご紹介

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本日、七夕の7月7日はグスタフ・マーラー Gustav Mahler (1860年7月7日 - 1911年5月18日)の誕生日。七夕といっても、私の住むところは旧暦なので、実感ありません・・・


マーラーというと、現在チェコ領になっているボヘミアの生まれで、ウィーンで活躍したユダヤ人の作曲家。生前は指揮者として活躍しましたが、交響曲ないしはそれに類する作品を10作品ほど作曲して、それが70年代か80年代からブームになって、、、形式は壮大かつ自由な物で云々、、、ごくごく簡単に紹介するとこんなところでしょうか?

正直な話、わたくし自身未だにマーラーをちょっと苦手としておりまして、一時期、6番、7番そして何と言っても9番には相当心酔して聞いていたのですが、いまはまた距離が出きています。

 


そこで、CDなどのご紹介と言うと、いろいろ聞いては見た物の、割とありきたりのところに落ち着いて居ります。拙文にリンクをつけますが、ここ数年は聞くとすれば、バルビローリで聞くことが多いかな・・・というところ。聴く機会も結構少なかったり、、、


*****

こんなブログをやっているものですから、「苦手です」というのもなにかな〜と近年はむしろマーラーについて読んでみることが多かったです。なにかと興味を起因するきっかけになろうかと考えました。

そこで、読み物を幾つかご紹介して、マーラーのどの曲を聴こうかな、誰で聴こうかなと考えている方にちょっと手助けできたらと考える次第です。(読書後には、弊ショップの検索機能 http://look4wieck.com/asearch.php をご活用いただければ幸いです。)

柴田南雄著『グスタフ・マーラー―現代音楽への道』

柴田南雄著『グスタフ・マーラー―現代音楽への道』の商品写真やはり最初に推薦しやすいのはこの書籍、岩波文庫の黄版からの柴田南雄氏による伝記と作品紹介を兼ねた一冊。今現在、中古でしか手に入らないようですが、送料入れても幾分か安くもなってそれはそれで良いやも知れません。未読でしたら、ぜひどうぞ!

新書で200頁少しという薄さですが、中身は大変見通しが良くて、世界に於けるマーラーの受容史、日本に於けるマーラーの演奏史、マーラーの小伝、作品紹介、同時代とのまた次代の音楽との関わり等々、、、と多岐におよびます。

作品紹介では、数々の録音に触れていて、これから聴いて行こうと云う方には自分の好きなものを探す目星にしやすいもの。自分はこう思うというところをはっきり書かれていますが、バランスも失っていない書き方ですので、著者の好みにまったく同意するかは兎も角、指針にしやすいものと思います。

これから聴いてみようという方への、最初の一冊というとなるとやっぱりこれかなと。

本日のもう一冊は、

ナターリエ・バウアー=レヒナー著『グスタフ・マーラーの思い出』

ナターリエ・バウアー=レヒナー著『グスタフ・マーラーの思い出』の商品写真マーラーがアルマと結婚にするに至るまで、20年間ほど親しく交際した女性バウアー=レヒナーによる『グスタフ・マーラーの思い出』

妻のアルマによる自伝的伝記(?)が随分内容を意図的に改ざんしているとはよく云われる話で、その一方で、マーラーとも親しくしていたクレンペラーの本には、アルマのあの著作に出てくるマーラーは、実にあのまんまと保証できるなどという言葉も見つけまして、一次資料を当たれない自分などには、「実情はどういうものなのやら、、、」と思うばかりです。

何にせよ、「アルマの伝記は・・・」となった時に、「こちらの方が!」となるのが本書ですが、やっぱり面白い物でした。

著者はマーラーを尊敬し、友達と言えども大変献身的でもあって、勢いその口調は礼賛になりがちですが、さまざまに詳細が記述された話から、マーラーの人生観、音楽観が伺えます。使う言葉もこの時代特有と言いますか、少々大げさ。親密なマーラーというより、友人とは言え、公式見解で語るマーラーという感じを持つところも随所にあるのですが、それでも、読後「あぁそうだったのか」と思われることはやはり多いと思います。

散歩に行くといつも他人と歩調が合わないですとか、趣味の自転車でどんなことをしたですとか、そういった些細な事柄も多く、マーラーが近しくかんじられる小話も多々あり。

こちらも中古でしか手に入らず、価格も高めですが、古書店街ならもっとやすく探せるやも知れません。ある程度の音楽書を有する図書館なら、置いてあるかと思いますので、ぜひどうぞ。

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マーラーというとケン・ラッセルの伝記映画がありますが、この監督はちょっとキワモノ的な雰囲気を好みますし、伝記映画は実情を映画としてセンセーショナルに飾りたてるので、いかがなものかなと思わなくはないです。

DVD ルキノ・ヴィスコンティ監督『ベニスに死す』の商品写真この時代の雰囲気について、わたしが「これかな〜」と思うのは、やはりルキノ・ヴィスコンティ監督『ベニスに死す』。主人公がマーラーを念頭に置いて設定されている、、、というのは、差し引いてもこれを見るのをお薦めしています。

ビスコンティの映画はなんだってそうですが、当時の再現には大層気を使っているのは皆の知るところ。人間関係は懐古的な名画ですし、下世話な部分はあまりないのですが、映像に出てくる空間や小物の雰囲気がさまざまに語ります。

・・・という次第で、あまり変わったおすすめになりませんでしたが、また次回!


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posted by sergejO at 15:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
この記事へのコメント
ブログの復旧では、良いヒントを頂き、大変助かりました! あらためて深く御礼申し上げます。

「ベニスに死す」、なつかしいなあ。
大学の階段教室で、初めて見ました。
・・・ずいぶん前だな。

途中でフィルムが引っかかって、それでもみんな静かに続きを待ったことを思い出します。

原作の方は後で読んで、・・・映画の方がいいと思ったっけな。
Posted by ken at 2008年07月14日 21:11
どうもです!

>原作の方は後で読んで、・・・映画の方がいいと思ったっけな。

全然、雰囲気違いますよね。あの映画、一人旅の手持ち無沙汰が出ていて、一人で旅行中感心してみてました。

Posted by sergejO at 2008年07月15日 00:04
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