曲目は、アンコールも含めて、バッハ J.S.Bach、ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、オリヴィエ・メシアン Olivier Messiaen、エリオット・カーター Elliott Carter の四人から。
エマールは、いわゆるクラシックな曲でも、火が噴くような現代曲でも、音の瑞々しさが失われないと言っていいでしょうか?霊感に溢れて、観客を陶酔させるというよりは、適度に理知的なピアニストで、常に優しいところがあるピアニストと思いました。べートーヴェンは思いっきり、ルバート掛けていましたが、あれはあれで自由にやりたいんだろーなーなどと思って居りました。いずれにせよ、「上手いもんだな〜」と聞いて居りました。
そうそう、最初舞台に現われるや否や、眼鏡を間違えた様で(老眼鏡でも掛けて来たのでしょうか?)、慌てて取りに行ったり、結構、仕草がユーモラスな方でした。
私が一番楽しんだのは、やっぱり、現代曲、特にカーターの方でした。
曲目の詳細は、梶本音楽事務所のwebsiteに出て居りました。
メインの曲目:
http://kajimotoeplus.eplus2.jp/article/94133837.html
アンコールの曲目:
http://kajimotoeplus.eplus2.jp/article/102980904.html
こちらもパンフレットを貰って、折角、アンコール曲の掲示板も写真に撮ったので、書いて置きますと
- J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080から コントラプンクトゥス I / 3度の対位における10度のカノン
- E.カーター:2つのダイヴァージョン
- J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080から 5度の対位における12度のカノン / 反進行における拡大カノン
- O.メシアン:「8つの前奏曲」から 第2曲 悲しい風景の中の恍惚の歌 / 第5曲 夢の中の触れ得ない音 / 第8曲 風の中の反射光
- (休憩20分)
- J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080から コントラプンクトゥスX / コントラプンクトゥスXII.1 / コントラプンクトゥスXI / コントラプンクトゥスXII.2 / コントラプンクトゥスIX
- L.v.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
- (以下、アンコール)
- E.カーター:カテネール...日本初演とのころ
- O.メシアン:「8つの前奏曲」から 鳩
- O.メシアン:「4つのリズムの練習曲」から 火の島第1、第2
- E.カーター:マトリビュート
- O.メシアン:静かな訴え
最初の休憩に入るまでの1時間は殆ど休みなしで弾きっぱなしですから、ちょっとびっくりしました。
アンコールはお客さんの盛んな拍手に答えて、次から次へと、とは言え、最後の《静かな訴え》では、「(こんなにアンコールを弾くと思わなかったので)私もいま譜面を見たばかりでして・・・」といった弁解があって、ちょっとウケてました。
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このメシアンへのオマージュについては、リンク先のAmazon.co.jpにトラック情報がないので、ユニヴァーサル・レコードの該当web頁をご参照ください。(写真もないので、ユニヴァーサルの頁にリンクしています。問題あれば、直しますので、取りあえずご容赦を!)
エリオット・カーターの曲は、ワーナーからリリースされています。

ベートーヴェンの録音は丁度良い物が、見当たりませんが、アーノンクール指揮の下で独奏したベートーヴェンピアノ協奏曲全集あり。これは、エマールとアーノンクールが音楽の作り方が違っていて、また、アーノンクールが「こうです!」と言っているようで、名演といいますか、違う意味で面白いかな〜と。
エマールのCDはいろいろでておりますので、Look4Wieck.comの検索機能を使っていろいろ探してみてください!
●Look4Wieck.comで、エマールのCDを探す
ではまた次回!