2008年08月13日

作曲家のDVD特集です 第二回 −『Sibelius シベリウス』

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前回のバルトークのDVDドキュメントのご紹介

作曲家のDVD特集です 第一回 − ベラ・バルトーク『Roots ルーツ』
http://sergejo.seesaa.net/article/104594099.html

に引き続いて、今回の第二回目は、シベリウスのドキュメント『Sibelius シベリウス』

シベリウスのドキュメント『Sibelius シベリウス』の商品写真DVDの仕様は、

 


All Region (Code 0) 〜 AmazonではRegion1となっていますが、0でした。

NTSC 4:3 151分(本編はおよそ100分。後はヌーペン作の他の作品の紹介など)

仕様言語:英語


字幕:ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語

本作品もいま現在輸入盤のみ。これも日本盤を期待するのは難しいかもしれません。

上の通りで、日本のDVDプレイヤーでも再生可能、但し、英語音声を聴くか、外国語の字幕で理解する他ないもの。

本作品は、クリストファー・ヌーペン Christopher Nupen制作のドキュメントで、交響曲作家としてのシベリウスに着目して、ナレーションで生涯と交響曲を紹介。交響曲以外の管弦楽作品なども少々でてきます。ナレーションでは日記や手紙から作曲家の言葉を紹介することが多いです。

演奏は比較的長めで、アシュケナージ指揮スウェーデン放送交響楽団の演奏。歌曲ではエリザベート・ゼーダーシュトレームが登場。

二部に分かれていて、前半のThe Early Yearsでは第三交響曲までを扱い、後半のMaturity & Silenceでは第四交響曲以降を扱います。映像は北欧の景色を写すことが多く、これは大変奇麗です。後は作曲家の住まい、訪問先、写真などを映し出します。前半、後半併せて100分強

*****

昨日のバルトークのドキュメント『Roots ルーツ』に比べれば、判りやすい作りで、画面の展開も多いので、見やすいと言えば見やすい作品。しかし、『Roots ルーツ』がバルトークの人生、自然観や人間関係は勿論のこと、その音楽活動をかなりきちっと追っていて、書籍を読まない方にもかなりさまざまな情報を与えるのに対し、この『Sibelius シベリウス』は音楽よりも人生観を伝える作りと感じました。

とは言え、社会情勢とうまく絡めてといったこともなし。

シベリウスがどこに行って、なにをやって、誰と交友してという伝記的な話は一通り判るけれども、音楽的な深堀りはあまりないと言って良いように思います。そこは、曲を聴いて楽しんで・・・という処理の仕方。

ナレーションも「この作品に於いて、シベリウスの交響曲的発想と形式とが完全に融合を見た」というもので、それ以上にどういう話もないので、まーそうなんだろう・・・と思う他ありません。難しい楽理の話は抜きとして、せめて当時のフィンランドの音楽状況がどういうものかですとか、なぜベルリンに行ったのかですとか、そういうこともあれば良いのですが、、、晩年名士となってさまざまな音楽家が尋ねてくる話も余りなし。

バルビローリ指揮 シベリウス交響曲全集および管弦楽曲集の商品写真伝記を読むのは面倒という場合、管弦楽曲の案内も兼ねながらとなれば、このDVDは役に立つでしょう。ただ、そういう目的ならば、小生としては、やはりシベリウスの交響曲全集− 左の写真はバリビローリが指揮した全集で管弦楽曲も有名どころはちゃんと入っています − となにか伝記を揃えた方が良いかなと。。。

今現在日本語の伝記がどうにも手に入りにくいので、洋書しか手がでないのがなんであります!

Amazonで洋書後検索の際は、Look4Wieck.comの検索機能をお役立てください。

*****

私の印象では、制作者のクリストファー・ヌーペン Christopher Nupenはいつもそういう風にライトな作風で、真面目に音楽的に・・・というより、よいテンポで画面を編集してというものかなぁと。

『ジャクリーヌ・デュ・プレの想い出』の商品写真ヌーペンの作品で他に手に入りやすいところで言うと、『ジャクリーヌ・デュ・プレの想い出』があります。

これは何と言っても、対象であるデュ・プレの生前の姿を収めた物ですから、デュ・プレ本人の演奏と演奏姿が楽しめるのはファンには嬉しいもの。師匠のウィリアム・プリースや共演も多いジョン・バルビローリへのインタビューなどもちょこちょこ入っていて、他には聞けない内容もあります。

おぼろげな記憶ですが、バルビローリが「みんなジャクリーヌのことをやりすぎだというけど、若い内はあれでいいんだ」という発言は中々印象的でした。

やっぱり内容的にはあまり深堀りはないと感じましたし、最初に薦めるなら彼女のコンサートを普通に収録したものが良いと思いますが、デュ・プレの姿を見たい!語る声を聞きたい!という要望には応えるものでしょう。

『Sibelius シベリウス』のように、既に物故した作曲家の作品となると、やはり、価値ある物にするには作り手は撮ればいいというものではないので、中々難しいのでしょう。
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posted by sergejO at 20:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 名盤・推薦盤!(含むDVD)
この記事へのコメント
デュプレのものは、友人が貸してくれて、何度も見ました。涙流しながら見ました。一反手に入らなくなっていた時期でした。
シベリウスの方は見ていないから分からないけれど、デュプレのものは私は大好きでした!

伝記はともかく、シベリウスの交響曲は、聴くと魅力的ですが、弾くのにはとても苦労します。彼独特の味わいがあるので、適切な奏法を当てはめて弾かなければならないのだけれど、アマチュアにとっては案外ピンとこない・・・というか、縁が無い奏法を要求される(しかも、楽譜に明記されているわけではないから、分からない人には分からない)。クセモノです。3番以降は、聴かせて頂くのはいいけれど、自分はできれば演奏には関わりたくないなあ、って感じです。・・・それだけ、実は「凄い」のだ、と思っております、はい。
Posted by ken at 2008年08月15日 23:40
実は私もシベリウスってなんかうまく聴けない・・・と思っているのが、これを買ってみたきっかけでした。ところどころ面白くても、全体としてうまーく形がつかめないといいますか、、、

このDVDでは今ひとつそこはどうにもならなかったなーというのが、私の感想です。

このシベリウスのVTRにヌーペンの他の作品の紹介VTRが50分くらい入ってましたが、やっぱり、演奏家を撮ったものが面白そうです。デュプレの最晩年の姿を撮ったものがあるようで、それは「思い出」には入ってない映像ですが、見てみたいなと思いました。
Posted by sergejO at 2008年08月16日 02:21
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