2008年08月20日

作曲家のDVD特集です 第五回 −ショスタコーヴィチのドキュメント『ヴィオラ・ソナタ』

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近々見ました作曲家のドキュメントDVDについて概要を説明して居ります。今日は最終回の第五回ですが、昨日に引き続いてドミトリー・ショスタコーヴィチのドキュメントを取り上げます。

本日ご紹介する作品『ヴィオラ・ソナタ』。監督はアレクサンドル・ソクーロフ Alexander Sokurovとセミョン・アラノヴィチ Semyon Aranovich。ソクーロフは叙情的な作風で知られる映像作家で、ご存知の方も多いかと思います。この作品もみずみずしく、心にしみいるような映像となっています。アラノヴィッチが制作を初めて、最終的に編集して作品としたのがソクーロフとのこと。制作年ははっきりしませんが、1980年代前半のようです。

ショスタコーヴィチのドキュメント『ヴィオラ・ソナタ』の商品写真左の写真は国内盤です。よって、DVDの仕様について気にすることはありません。All Region (Code 0)NTSC 16:975分の作品です。

言葉はロシア語で、字幕で英語と日本語が選択可能。

昨日同様に、こちらも英語で聞ける・英語が読める皆様には、安価な輸入盤を検討されてはいかがでしょうか?輸入盤のリンクはこちらからどうぞ!
輸入盤もAmazon.co.jpではRegion1となっておりますが、実際はAll Region (Code 0)NTSC 16:9。日本国内用DVDプレイヤーでの再生も問題ありません。字幕は、英語、仏語、独語、イタリア語、スペイン語。

ショスタコーヴィチのドキュメント『ヴィオラ・ソナタ』の内容詳細


さて、この作品、タイトルが『ヴィオラ・ソナタ Sonata for Viola』とあるので、この曲を中心に晩年のショスタコーヴィチを扱う作品かと思いましたが、主に青年期から壮年期に焦点を当てた伝記的作品。昨日ご紹介した『ショスタコーヴィチ against スターリン 戦争交響曲集』と似て非なるのは、取り上げているフィルムと映像のトーンとでもいうものでしょうか。こちらの『ヴィオラ・ソナタ』はもっと断片的で主張せず、段々とこちらに染み入ってくるような作り。詩的と言ってしまって良いと思います。

音楽家へのインタビューなどはありません。

面白い場面は幾つかあって、特に私の記憶に残るものを挙げてみると、、、まず一つ目はショスタコーヴィチが企画だけで制作せずに終わったバレーの筋書き。物質的というか享楽的というか、そういった欧米社会といいますか、現代文明を題材にしています。

他には、ムラヴィンスキーとバーンスタインの指揮する姿。この二人のショスタコーヴィチの捉え方がまったく違うように見えます。演奏後の舞台に現われたショスタコーヴィチはまずもってオーケストラに歩み寄り、感極まったバーンスタインが握手の上に強く抱きつきますが、ショスタコーヴィチが少々遠慮気味でした。

ボロディン四重奏団他 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集ほかの商品写真ほんの少しですが、リヒテルとボロディン四重奏団によるピアノ五重奏曲の末尾の演奏もあり。ボロディンのメンバーには、バルシャイの姿が見えます。シークエンスが短くて残念ですが、お互いよく聴き合っている練習風景。

映像とは時代が異なると思いますが、彼らの録音は出て居りますので、よろしければ下のものをぜひ。

ボロディン四重奏団によるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集の6枚組で、弦楽四重奏曲全15曲の他、弦楽八重奏のための二つの小品 Op.11とピアノ五重奏曲 Op.57(ピアノはリヒテルが担当)を収録。

勿論、ショスタコーヴィチが生きた当時のさまざまなニュースフィルムや写真が面白く見られることは言うまでもありません。

BBC オイストラフの協奏曲録音集の商品写真もう一つ、この作品で面白いところを挙げると、最晩年にオイストラフが初演したヴァイオリン協奏曲 ー オイストラフのために作曲した第2番 嬰ハ短調 Op.129 ー について、オイストラフとショスタコーヴィチの会話が聴けること。ショスタコーヴィチは体が弱っていて、演奏を録音で聴いたのですが、オイストラフが電話した会話を録音していた由。さして長くもない会話ですが、言わば本作品の目玉ともいうべきところで、内容はさすがに書くのは控えますので、ご確認いただければ幸いです。

今現在、オイストラフによるショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲で手に入りやすい物は、左上の写真のBBCから出ている3枚組のオイストラフ録音集と思います。

*****

最後になりますが、この『ヴィオラ・ソナタ』は制作後、KGBに見咎められて五年の間、発禁処分にされていたとのこと。

特になにが問題かということもないと思うのですが、国民の英雄としてのショスタコーヴィチではなく、悲劇的に取り扱ったのがいけないとされたのでしょうか・・・

では!
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posted by sergejO at 15:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 名盤・推薦盤!(含むDVD)
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