引き続き新譜情報です。今回もAmazon.co.jpでお買い得な価格がついているものです。今現在、Towerより大幅に安く、HMVよりはちょこっとお得。Amazon.co.jpでの販売は時期がちょっと遅れることが多いのですが、時々びっくりな価格になるので、急ぐものでなければAmazon.co.jpでの販売を待たれてはと思います。
ウィルヘルム・バックハウスのベートーヴェン
本日ご紹介するのは、長らく輸入盤では手に入りにくかったウィルヘルム・バックハウスの二度目のべートーヴェンのピアノソナタ全曲集が安価のBox8枚組で再販されます。
Amazon.co.jpでは今現在6,008円の価格。予約受付中で、9月2日が発売予定日になっております。ベートーヴェンのソナタのリファレンスとも言えるもの。
バックハウスも1950年代後半から60年代後半に掛けての録音されたもので、29番の《ハンマークラヴィーア》ソナタのみバックハウスの逝去ゆえに1952年の録音となっております。
晩年の演奏ゆえ、ところどころムラがあるという指摘もありますが、充実した和音の響きと変化が素晴らしく、奇抜さのない表現が曲そのものを浮かび上がらせるかのようです。わたしもアニー・フィッシャーのフンガロトン盤、ウィルヘルム・ケンプの独グラモフォンモノラル盤、元々アマデオ盤として発売されていたグルダの全集などと共に愛聴する録音の一つ。主観的に弾かれて、時々は美しいけれど、大きな流れだとか、全体としてがっちりとした曲の姿が浮かばない演奏が最近増えているように思います。そんな中で、往年の名盤はかえって新鮮かも知れません。
ベートーヴェンのソナタ自体、入りやすい名曲が多いですし、三大ソナタとして知られているもの以外でも、さまざま名曲があります。新譜二枚半ほどの価格で名演が手に入るので、全集をお持ちでない方にはぜひご検討されては如何でしょうか?
どうしても国内盤で!という方には、幾分割高になりますが、こちらが国内盤8枚組。
なお、バックハウスにはベートーヴェンのピアノ協奏曲全集と《ディアッベリ変奏曲》を併せた素晴らしい録音もあって、こちらも併せてどうぞ!協奏曲の指揮とオーケストラは、シュミット=イッセルシュテット率いるウィーン・フィル。
《ディアッベリ変奏曲》もベートーヴェン最晩年のピアノの大曲で、大変面白いです。ここでのバックハウスの演奏の例えば終曲のアリアの哀しげな美しさは他にないと思わせます。右の写真はその国内盤(3枚組)。輸入盤は今現在絶版中のようです。
ベートーヴェンのソナタをはじめて聞かれる方に
ベートーヴェンのソナタは全部で32曲。頭から順番に聴いて行って、ベートーヴェンが生涯を通じて、こんなに作風が変わったんだなぁ〜と聴くのも楽しいもの。私も中学生の頃、とある年末に初めてバックハウスの全集を手に入れたとき、一週間少し掛けて、一枚一枚そうやって聴いてみたことがあります。
どれも面白いので、それでいいかと思いますが、ちょっと根気がいる作業かも・・・
初めてお聴きになる方が、お気に入りの曲を見つけやすいようにするに、私見でちょっとした案内を以下に!無理矢理仕分けしたところもありますが、そこはご容赦を!難しい話は出来ないので、あくまで私のゆるーい感想です。
情熱的な曲・勇壮な曲
- ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1
- ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13
- いわゆる《悲愴》です。いかにもベートーヴェンです。曲と言うより物語。
- ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53《ワルトシュタイン》
- 冒頭からして爽快でかっこいい!
- ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57
- 《アパッショナータ 熱情》のあだ名のある名曲です。
- ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
- 悲壮感がただよう出だし。それでも一歩前にでるという静かな決意と言いますか。小曲ですが好きな曲です。
- ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106
- 《ハンマークラヴィーア》と呼ばれます。型破りに壮大です!迫力の第一楽章から、軽快でユーモラスな第二楽章、清澄な第三楽章、伽藍でもくずれるような第四楽章と「なんだなんだ!?これ、すごい!」の小一時間!
- ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109&第31番変イ長調Op.110&第32番ハ短調Op.111
- 後期のソナタは、時に幻想的で、はかなげだったり、また勇壮だったりと性格もいろいろな度合いが高まり、素晴らしいもの。取りあえずここに入れました。
切ない曲・物悲しい曲
- ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2-1
- 最初のソナタですが、やっぱりベートーヴェンという感じです。ありきたりのソナタっぽくて、やっぱり主情たっぷりです。
- ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26
- 隠れ名曲(?)と思ってます!そんなことを言ったら、みんなそうですが、、、
- ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1
- ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2
- 所謂《月光》です。有名な第一楽章、わたしは激しい終楽章も好き!幻想的に分類してもいいですね。
- ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1
- ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78
- かわいらしい感じもしますが、第一楽章はなんだかせつせつと・・・
- ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a《告別》
- 親しいな友人に「さようなら・・・」という曲。メランコリックでかわいらしくも、物悲しいです。
神秘的な曲・幻想的な曲
- ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2
- 所謂《テンペスト》。バックハウスの演奏は奇麗ですよ!
楽しげな曲・かわいらしい曲
- ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2&第3番ハ長調Op.2-3
- 冒頭からして、はねるリズムが楽しいです。第3番はちょっと情熱的?
- ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7
- ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10-2
- ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
- ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
- 第二楽章は物憂気でそれがまた良い!
- ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2
- ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22
- こういう一見普通の曲がまたいろいろ変化があって楽しいです。
- ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28
- ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1
- ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3
- 良い曲です!かわいく楽しく、ベートーヴェンのイメージが変わるかも!?第三楽章がまたいいのです。
- ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-2
- ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
- ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
- 15番や16番が好きな方にはお気に入りになると思います!
- ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
- 全体を見て楽しげに入れましたが、(大好きな)第一楽章だけ見るとまた違って、どこか切ないのです。
・・・好きでいろいろとお詳しい方にはごめんなさい!楽しげな曲・かわいらしい曲には分類に困ったものがたくさん入っていたり、、、クラシックの曲は楽章毎に、また、楽章の中でさまざま変化するので、こういう一面的な性格分けは難しいものですから、あくまで取っ掛かりとしてです。
私の持っている輸入盤はあだ名が全く書いてないものも多いです。《悲愴》や《月光》などの他にも面白い曲はあるので、あだ名は気にせず、ぜひ、じっくりと全曲聴いてみてください。
片手にベートーヴェンの伝記をおいて、この曲を書いた頃はどんな生活だったのだろう、、、他にどんな曲を書いたのだろう、、、と聴きながら楽しまれても良いし。それで、このピアノ曲を書いている時は、他にどんな曲を書いていたのかな、、、と、交響曲の全集を聴いてみたり、弦楽四重奏曲全集も、、、としていくと、段々興味も深まるのかも知れません。
では!
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