2008年09月06日

9月4日はアントン・ブルックナーの誕生日でした!−書籍と第八交響曲の名盤のご案内です

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ここ数日、ブルックナーの世界のAmazonにおける売れ筋ランキングを出してみましたが、如何でしたか?

本日は、ブルックナーをこれから聴き始めるぞ!という方に、書籍とお薦めCDをご紹介しようと思います。

ブルックナーの伝記 おすすめ書籍

新潮文庫 土田英三郎著『ブルックナー』の商品写真手にしやすいものとなると、いつもご紹介しているシリーズからになりますが・・・一つは新潮文庫カラー版作曲家の生涯シリーズ 土田英三郎著『ブルックナー』、今一冊は音楽之友社の根岸一美著『作曲家 人と作品 ブルックナー 』

前者の新潮文庫は、カラーの図版で、作曲家ゆかりの地、数々の肖像画や写真、筆跡等々が目に楽しい書物。

後者は伝記と作品案内、作品目録が一体になった本。これを一冊持っておくと、どんな曲を書いているか、そのとき何をしていたのか、その頃に書いた別の曲はなにか?などなどいろいろ知りたい時に便利です。

根岸一美著『作曲家 人と作品 ブルックナー 』の商品写真伝記としては後者の音楽之友社の方が面白い物でした!

ブルックナーの生涯と言えば、「伝記的に面白い出来事が少ない人物」と一言書かれるのが常。経験なカトリック信者でワーグナーに心酔し、オルガンを弾きながら、人生の大半を寒村で終えた人物、理解者にもめぐまれず、生涯伴侶を得ることもできず・・・といった程度の話しか中々聴けません。

しかし、この根岸一美著『ブルックナー』では、そういった話の詳細がいろいろ掘り下げてあって、作曲家としてどういう経歴を歩んだか、オルガン弾きとしてどう活躍したか(イギリス公演での大盛況の話など!)、さまざまな逸話と共に紹介してあって、新鮮な物でした。

ちょっとした奇癖の話も、面白く、これはブルックナーが特別おかしいというより、この時代は、今よりももっと人が癖をもって生きていたような気も致します(今だって、隠しているだけかも知れませんが・・・)。

ご興味があればぜひご一読を!

ブルックナーの時代を知る書籍

『ブラームス回想録集〈1〉ヨハネス・ブラームスの思い出 』の商品写真この時代そのものの雰囲気を知るという点では、同時代のもう一人の交響曲の大家ブラームス関連の著作もお薦めです。ワーグナーやブルックナーへの言及もふんだんに出て来て、意外なところで交渉があったり、ブラームスが実は非常に評価していると思えば、音楽など抜きのつまらないところで反目したりという様も面白いものです。

三巻出て居りまして、中身は時系列ではないので、どこから読んでも問題ありません。

第一巻:『ブラームス回想録集〈1〉ヨハネス・ブラームスの思い出』
第二巻:『ブラームス回想録集〈2〉ブラームスは語る』
第二巻:『ブラームス回想録集〈3〉ブラームスと私』

ブルックナー 交響曲第8番 おすすめ名盤(CD)

売れ筋CD 英・米・カナダ編でブルックナーは何から聴いても・・・と書きましたのは、「いずれ全曲聴くだろう」という隠れた前提がありまして・・・!というところをコメントでkenさんに「やっぱり第8番では」とご指摘を受けました。

そんな悠長に全曲聴くか判らないから、取りあえず一つだけ!という方もいらっしゃると思います。その場合はどれか・・・というと、やっぱり、第8番がもっとも完成された作品かな・・・と、私も思うもの。私も聴くのが主の物好きに過ぎず、難しいことは判らないのですが、全体として一つの世界が見事に完結しているという感じを強く受けるのはやっぱり第8番。

若干音量を強めに楽しんで頂けたらと思います。

チェリビダッケ指揮/ミュンヘン・フィル ブルックナー:第8交響曲(EMI)

チェリビダッケ指揮/ミュンヘン・フィル ブルックナー第8交響曲の商品写真好きな演奏で、全集ではなく単売品から選んでみましょう。あくまで迷っていたらこれをどうぞ!という私の恣意的選択です。

先ずはチェリビダッケ指揮/ミュンヘン・フィル。EMIから出されている晩年の録音です。よく言われるチェリビダッケの遅いテンポですが、確かにこの第8番ではそうです。チェリビダッケの他のブルックナーの録音を聴けば、常に遅いというわけでなく、この8番などが顕著な例です(でも、第二楽章のスケルツォ&トリオは普通の早さで、これがまたいい演奏!)。

ゆったりして芳醇な響きと音の推移を楽しむというもの。じっくり聴き入ってしまって、弛緩することはなく、ただただ聴いてしまいます。むしろ聞き流して居たいろいろな変化に気づくかも知れません。私の大好きな一枚。

ギュンター・ヴァント指揮/ミュンヘン・フィル ブルックナー:第8交響曲(Profil)

ギュンター・ヴァント指揮/ミュンヘン・フィル ブルックナー第8交響曲の商品写真もう一つは、ギュンター・ヴァント指揮の同じくミュンヘン・フィル。こちらは極端にではなく、比較的ゆったりという感じ。チェリビダッケ没後まもなくのミュンヘン・フィルをヴァントがふったというもの。いつものヴァントとちょっと違う物かも知れませんが、私もヴァントのさまざまな盤をまだ全て耳にして居らず、ちょっとその点不明です。このヴァント&ミュンヘン・フィルの録音はゆったりした演奏でも、比較的大勢に薦めやすいかなと思います。

この二枚は、古い録音でなく音質的にも細かなところまで聴き取れるのもお薦めしやすいところ。

ヨッフム指揮 ブルックナー交響曲全集(EMI ドレスデン・シュターツカペレ / 独グラモフォン ベルリン・フィル&バイエルン放送響)

オイゲン・ヨッフム指揮/ドレスデン・シュターツカペレ ブルックナー交響曲全集の商品写真全体的に曲の時間軸の流れ、横の流れが掴みやすく面白いとなると、単売品だとどれになるのか迷うところ。全集でしたら、先日のランキングでも諸外国で人気の高かったオイゲン・ヨッフムがお薦めとなるでしょうか?

これは安価な輸入盤の全集が二つ出ていて、Amazonのマーケットプレイスなら現在どちらも5000円前後で手に入ります。単売品なら二三枚の価格。「全集=高い」ということは今やまったくないので、こちらをはじめにご検討されても良いかと思います。

一つはドレスデン・シュターツカペレとのEMI盤。今ひとつは、ベルリン・フィルとバイエルン放送響のまじった独グラモフォン盤

オイゲン・ヨッフム指揮/ベルリン・フィル&バイエルン放送響 ブルックナー交響曲全集の商品写真どちらも交響曲第1番〜9番をそれぞれ一枚に収めた9枚組。前者EMI盤全集が、ヨッフム晩年の1975年〜1980年 ステレオ録音で、後者の独グラモフォン盤が、その10年ほど前の1958〜67年 ステレオ録音

ヨッフムらしさはどちらも出ていて、前への推進力を強く感じるもの。その点でも、はじめて聴かれる方にも、聴きやすいものかと思います。細かく比較して聴いていないので、どちらがどうは控えます。

ついつい音量を挙げてしまうので、隣室からクレームがこないことを!

では!

関連のおすすめ: (Look4Wieck.comのAmazon検索機能が開きます)

>>チェリビダッケ指揮のブルックナーのCDを探す

>>ヴァント指揮のブルックナーのCDを探す

>>ヨッフム指揮のブルックナーのCDを探す

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posted by sergejO at 17:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
この記事へのコメント
ブラームスの、ご紹介の3冊がまだ刷り続けられているのは嬉しい限りですね。これはマニアなら必読書でしょう!

ブルックナーの本では、高価ですが
エドヴィン・デルンベルク「ブルックナー その生涯と作品」(白水社)
が最も参考になりました。交響曲の版の話も明解に語られていました。購入した当時、音友の「ブルックナー」は、まだなかたtので。
でも、図版入りの新潮文庫が、いちばん親しみやすいし、値段も安いし。
まずはこれかな?
Posted by ken at 2008年09月08日 00:01
良かった。デルンベルクの伝記面白いのですね!いまだ積ん読の状態で、実は今年の記事までに読み切れず!
Posted by sergejO at 2008年09月08日 00:22
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