2008年09月09日

9月8日はアントニン・ドヴォルジャークの誕生日! 2 of 2 − 今更ながら交響曲第9番《新世界より》の名盤を幾つか!

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9月8日はアントニン・ドヴォルジャーク Antonín Dvořák(1841-1904)の誕生日・・・ということで、前回は書籍を中心にご紹介致しました。

今回は、名曲名盤のご紹介を!となりますが、本ブログはなるべく「いまから聴き始める方に・・・」ということで、やはり最後の交響曲第9番 新世界よりを選びます。

いまから聴く方に、自分の趣味を押し付けることになってしまいますが、話半分でよほど迷ったらご参考までに!という程度のつもりとご容赦ください。

さて、50を過ぎたドヴォルジャークがアメリカはニューヨークの音楽学校の校長に呼ばれたのは1892年。仕事の傍ら、アメリカの音楽採集にも熱心になり、この交響曲が完成したのは早や翌年のこと。

この前の第7番、8番の交響曲も独特で面白い曲ですが、ドヴォルジャークの作品でいかにも交響曲という形式が感じられるのはやはりこの第9番。

昨日ご紹介した内藤久子著『チェコ音楽の魅力―スメタナ・ドヴォルジャーク・ヤナーチェク』『作曲家◎人と作品 ドヴォルジャーク 』に作曲家本人の言葉が引用されていますが、この曲にアメリカ的要素だけでなく、自分自身のものがあることは勿論、それ以上にチェコのボヘミアの音楽であることを強調しているのは面白いと思いました。

ついつい高らかなラッパに林立するビルを、刻むリズムに巨大産業の工業的社会、牧歌的な歌に雄大な平原なりを想像してしまいます。しかし、ニューヨークに於ける所謂摩天楼の建築も、例えばフォード社の創業も20世紀に入ってからのこと。ドヴォルジャークがアメリカのどこまで足を伸ばしたかもよくよく追って見ると、カレンダーにでも出て来そうな余りにアメリカ的な壮大な自然の風景を考えるのは違うということになるやも知れません。。。

ドヴォルジャーク滞在当時のニューヨークの写真をwebsiteに見つけましたので、よろしければ。

ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》おすすめ名盤(CD)

さて、それでは名盤ご紹介!となりますと、もうこの曲は今更ながらというものですし、大概誰でどう聴こうと一定水準の面白さを感じるのですが、割と丁寧でうるさくないものを選んでみようかな・・・と。ただ、録音も多い曲で最近のものまで到底フォロー仕切れないこと先にお詫び申し上げます!

『私が独裁者?モーツァルトこそ!―チェリビダッケ音楽語録』の商品写真ミュンヘン・フィルとチェリビダッケの練習風景をどこかで見たことがありますが、チェリビダッケというと、所謂通俗的名曲に「そんなことはない!」と丁寧かつ美しい演奏をするのですが、この曲の録音がないのは残念はことです・・・

序でながら、左は『私が独裁者?モーツァルトこそ!―チェリビダッケ音楽語録』。言いたい砲台といいますか、そこら中に苦言、辛言、皮肉に本音を発砲するチェリビダッケ語録で、大笑いしながら一気に読みました!

偏屈だけど、根が優しい人なんだな〜とゆるーい感想を持っています。

話を戻しまして

交響曲第9番《新世界より》おすすめ名盤1:世評が高いノイマン/チェコ・フィル

ノイマン指揮/チェコ・フィル ドヴォルジャーク:交響曲第9番 の商品写真日本で長らく熟れているのは、地元チェコ・フィル指揮したヴァーツラフ・ノイマン。ノイマンは派手なところは無く、丁寧に音楽を作る方で高い評価も判るもの。今手に入りやすい全集盤は80年代の録音ですが、人気が高いのは右の写真の60年代の録音

輸入盤ではないようですが、国内盤がお安くその点でもあり難いことです。こういったものが手に入りやすいというのは、ある意味日本的なことかも・・・と思いました。牧歌的なところ、ちょっと哀しげなりはかなげにも聞こえるところが、評価が高い様子で、確かにそういうものは中々ないものやも。

交響曲第9番《新世界より》おすすめ名盤2:フィリッチャイ指揮とケンペ指揮のベルリン・フィルの名演

ケンペ指揮/ベルリン・フィル 1957録音 ドヴォルジャーク:交響曲第9番の商品写真地元のチェコ以外で丁寧でうるさくなく好きな録音と言うと・・・ちょっと古い物ながら大変素晴らしい録音があります。一つはルドルフ・ケンペ指揮/ベルリン・フィルの1957年の録音

今ひとつは、フェレンツ・フリッチャイ指揮で同じくベルリン・フィルの1959年の録音

ケンペの方は、カップリングはシューマンの交響曲第一番《春》

フリッチャイは、スメタナ《モルダウ》リストの前奏曲

カップリングの曲を考えてもどちらも初めて聴く方にお薦めしやすいものです。ほぼ同じ時期のベルリン・フィルを指揮して音楽は丁寧で、なんども聴きやすく、どちらもケンペ・ファン、フリッチャイ・ファンに長らく高評価を受けた録音。

二つを比較すると、ケンペがやや穏やかかも知れませんが、何度も聴き直して見ましたが、どちらも真面目に取り組む姿が見える様です。

フリッチャイ指揮/ベルリン・フィル 1959録音 ドヴォルジャーク:交響曲第9番の商品写真フリッチャイの録音は、録音年代が古いのに音質も良好。弦楽器にせよ、金管にせよ、オーケストラの各奏者にさまざまな音の出し方の工夫をしていることがよく判ります。かなりテンポをいじるところも何回かあるのですが、手前勝手ではなく、曲を引き出そうという真摯な姿勢と聴こえます。併収のスメタナもリストも名演!

どちらが良いかと問われると、、、、お好みでお選びくださいとしか申し上げようがありまえん。どちらにしても派手さはなく丁寧ながら、ひなびたところもない貴重なものかと思います。

交響曲第9番《新世界より》おすすめ名盤3:アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ

「もう少し新しい録音で!」

アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ ドヴォルジャーク:交響曲第9番の商品写真と思われる方には、録音が多くて行き当たりばったりに聴いているものからお薦めとなるのが申し訳ありませんが、アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウの1999年録音が私のお気に入り!

細かなアーティキュレーションで、パンチがあるとでも言いたいアプローチも、違う部分を引き出そうとするいつもの努力も、アーノンクール流ですが、これが違和感無く新鮮に聴けました。併集のドヴォルジャーク1896年作曲の交響詩《水の妖精》が、これまたアーノンクールらしいのです。気持ちよい響きに背を向ける音楽作りでなかなかに面白いもの!なんだか怪獣映画の音楽を思い出してしまいました。←失礼!

上述の内藤久子氏の著書で、最晩年の10年はドヴォルジャークは声楽と交響詩を主要分野に作曲した物の、これらが未だに聴かれていない分野と知りましたが、アーノンクールのこういった演奏は意外に「知られざる交響詩作家ドヴォルジャーク」を身近にしてくれるのかも知れません。

交響詩は、この組み合わせの第7番&第8番のCDにも入っていて、その出来は特筆して良いと思います。

なお、この録音にはDVDオーディオ盤もあって、HiFi愛好家にはそちらをご検討されても良いのでしょうか(国内盤輸入盤)。

では!

関連のおすすめ:Look4Wieck.comのAmazon検索機能が開きます

>>ヴァーツラフ・ノイマンのCDを探す

>>ルドルフ・ケンペのCDを探す

>>フェレンツ・フリッチャイのCDを探す

>>ニコラウス・アーノンクールのCDを探す

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posted by sergejO at 17:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
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