今年の2008年8月末に出ていたものながら、ご報告遅れました!EMI オリヴィエ・メシアン生誕100周年記念Box(Olivier Messiaen 1908-2008 Anniversary Box)が現在、14枚組ながらAmazon.co.jpで四千円台とお買い得にておすすめです。
1950年代までの曲が中心ながら、晩年のものも数曲あり。「あれも入れて欲しかった・・・」という曲もありますが、管弦楽曲、室内楽、オルガン曲、ピアノ曲、歌曲等々殆どのジャンルの曲が収められ、新譜二枚程度の価格を考慮してもメシアン入門にはおすすめできるものでは?オルガン曲にメシアン自作自演の録音も魅力的。妻のロリオやその弟子ベロフの演奏も!
どうも限定盤のようで、お気に掛かる場合はお急ぎを。納期が長くなっており、ちょっと在庫が心配です。EMIだから大丈夫と思いますが、、、リンク先のAmazon.co.jpのページにトラック情報がないため、以下、このBoxの曲目情報詳細を記します。
Olivier Messiaen 1908-2008 Anniversary Boxの曲目情報:
管弦楽曲: Disk1, Disk2, Disk3 / 室内楽曲 Disk4 / ピアノ曲 Disk5, Disk6, Disk7/ オルガン曲 Disk8, Disk9, Disk10, Disk11 / 声楽曲 Disk12, Disk13, Disk14Disk 1 (このページの先頭に戻る)
- トゥランガリーラ交響曲 Turangalîla-Symphonie, piano solo, ondes Martenot solo, orchestra (1946–48)
ジャンヌ・ロリオ(Ondes Martenot オンド・マルトノ),ミシェル・ベロフ(Piano),アンドレ・プレヴィン指揮/ロンドン交響楽団 録音1977.7
Disk 2 (このページの先頭に戻る)
- 交響的瞑想 忘れられた捧げもの Les offrandes oubliées (1930)
セルジュ・ボド指揮/パリ管弦楽団 録音1968.3 - クロノクロミー Chronochromie (1959-60)
アンタル・ドラティ指揮/BBC交響楽団 録音1964.9&10
Disk 3 (このページの先頭に戻る)
- 彼方の閃光 全11楽章 Éclairs sur l'au-delà… (1988-92)
サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2004.6録音
Disk 4 (このページの先頭に戻る)
- 世の終わりのための四重奏曲 Quatuor pour la fin du temps (1940-41)
イヴォンヌ・ロリオ(Piano),クリストファー・ポッペン(Vn),マヌエル・フィッシャー=ディースカウ(Vc),ヴォルフガング・マイヤー(Cl) - 主題と変奏 Thème et variations (1932)
クリストファー・ポッペン(Vn),イヴォンヌ・ロリオ(Piano) 1990.11録音 - 黒つぐみ Le merle noir (1952)
エマニュエル・パユ(Fl)録音1997.2
Disk 5 (このページの先頭に戻る)
- 前奏曲集 Préludes (1928-29)
ミシェル・ベロフ(Piano) 録音1978.3&5 - 嬰児イエスに注ぐ20の眼差しVingt regards sur l'enfant-Jésus (1944)・・・Disk6に続く
ミシェル・ベロフ(Piano) 録音1969.9&10
Disk 6 (このページの先頭に戻る)
- (Disk5の続き)嬰児イエスに注ぐ20の眼差し
ミシェル・ベロフ(Piano) 録音1969.9&10
Disk 7 (このページの先頭に戻る)
- アーメンの幻視 Visions de l'Amen (二台のピアノのための 1943)
アレクサンダー・ラビノヴィチ&マルタ・アルゲリッチ(Piano)1989.12録音 - 4つのリズムの練習曲 Quatre études de rythme (1949-50)
ベロフ(Piano)1978.3,5録音 - カンテヨジャヤ Cantéyodjayâ (1949)
ジョン・オグドン(Piano)1972.7録音
Disk 8 (このページの先頭に戻る)
- 天上の宴 Le banquet céleste (1928)
- 二幅の絵 Diptyque (1930)
- 永遠なる教会の現出 Apparition de l'église éternelle (1932)
- キリストの昇天 L'Ascension (1933-34 元々管弦楽曲として作曲)
ナジ・ハキム(Or)1997.3録音
Disk 9 (このページの先頭に戻る)
- 主の降臨 La Nativité du Seigneur
オリヴィエ・メシアン(Or)1956.6録音 - 主の降臨-第9曲
- 聖体秘跡の書 Livre du Saint Sacrament -第16曲 (1984)
ナジ・ハキム(Or)1997.3録音
Disk 10 (このページの先頭に戻る)
- 栄光なる御身 Les corps glorieux (1939)
メシアン自演 (Or)1956.6
Disk 11 (このページの先頭に戻る)
- 精霊降臨祭のためのミサ曲 Messe de la Pentecôte (1949-50)
- オルガン曲集 Livre d'orgue (1951-52)
メシアン自演 (Or)1956.7
Disk 12 (このページの先頭に戻る)
- 数の死 La mort du nombre (1930)
アン・マレイ(Sop),フィリップ・ラングリッジ(Tr),アンドルー・ワトキンソン(Vn),ロジャー・ヴィニョールズ(Piano) 1990.2録音 - 3つの歌 Trois mélodies (1930)
- ミのための詩 Poèmes pour Mi (1936)
- 天と地の歌 Chants de terre et de ciel (1938)
ミシェル・コマン(Sop),マリー=マドレーヌ・プティ(Piano)1977.12録音
Disk 13 (このページの先頭に戻る)
- ハラウィ:愛と死の歌集 Harawi: Chants d'amour et de mort (1944)
ミシェル・コマン(Sop),マリー=マドレーヌ・プティ(Piano)1977.12録音
Disk 14 (このページの先頭に戻る)
- 神の降臨のための3つの小典礼 Trois petites liturgies de la Présence Divine (1943-44)
- 5つのレシャン Cinq réchants (12人の合唱 1948)
- ああ聖餐 O sacrum convivium!
シンシア・ミラー(Ondes Martenot オンド・マルトノ),ロルフ・ヒンド(Piano),ロンドン・シンフォニエッタ,合唱団,テリー・エドワーズ指揮
メシアンは100人に100人ともおすすめする・・・という作曲家ではないかも知れませんが、独特に豊潤で不思議な響きの管弦楽曲やオルガン曲、なだれをうって落ちてくる宝石とでもいったピアノ曲の音、やはり面白いものは様々あるかと思います。
では!
p.s.:14枚で足りないと言う方は、グラモフォンからの32枚組メシアン全集を。こちらはオペラも6作品は入り、詳述するのもなんであるという全貌を知るためのセットです。
グラモフォンやフィリップスから出ていたメシアンの録音を集めた者で、カタログ落ちのものもありますし、単品でそろえたら何倍もするので、こちらを一気にというのは(新譜6-7枚の価格)、結果的にはお安いかもしれません。
「鳥のカタログ」は、それだけで3枚組になるから省かれちゃったのかな? 残念!
「我、死者の復活を待ち望む」も収録されていないようですが・・・
この2作とも、メシアンの傑作ですから、なんとか探し当ててご紹介を!
「鳥のカタログ」の演奏者は不明ですが、「我、死者の・・・」はブレーズとクリーヴランドの演奏。
単品なら、やはり輸入盤で簡単にみつかります。
「鳥のカタログ」
http://look4wieck.com/asearch.php?mode=on&k=messiaen+Catalogue+oiseaux
「我、死者の復活を待ち望む」
http://look4wieck.com/asearch.php?mode=on&k=messiaen+exspecto+resurrectionem
こう見ると、グラモフォンの32枚組が結局安上がりなのかも知れません・・・