2008年12月02日

プレゼントにいかが? − 2008年12月は弦楽四重奏団を中心に! vol.2 ヴェラー四重奏団 CD 8枚組

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クリスマスに年末年始も近づきました。本日は、2008年12月のプレゼントにいかが?第二回。

弦楽四重奏団を中心にした室内楽の名盤ご紹介が、この続き物のテーマですが、本日は、2005年にBoxセットとして発売されたヴェラー四重奏団の素晴らしい8枚組CD Weller Quartet Decca Recordings 1964-1970を取り上げます。

室内楽の案内として、演奏の質の高さ、曲目の多様さから非常に優れたセットと思います。

ヴェラー四重奏団 Decca録音集1964-1970(8枚組)の商品写真私はジャケット買いをしないのですが、これは何故か気になって買ってしまったCD。このSQの名前も知らずに最初に掛けたCD7のシューベルトの弦楽五重奏曲でほんとうにびっくりして、続けざまにいろいろ聞いて、こんな素晴らしい団体があったのか、、、と思うばかりでした。

ヴェラー四重奏団(Weller Quartett)とは・・・

ライナーノーツを参考にごくごく簡単に略歴を紹介しますと、、、

ヴェラー四重奏団(Weller Quartett)の創設は1958年。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の若干19歳のヴァイオリン奏者 ワルター・ヴェラーを中心に、他のウィーン・フィルのメンバーが集まった由。ヴェラーは、1960年代のウィーン・フィルでコンサート・マスターも勤めていたそうです。

そのメンバーは、Walter Weller, 1st Vn / Alfred Staar, 2nd Vn / Helmut Weis, Va / Ludwig Beinl または Robert Scheiwein がVc。創設翌年の1959年には、ミュンヘン国際弦楽四重奏コンペティションで優勝。この時の審査には、アマデウス弦楽四重奏団、ベートーヴェン弦楽四重奏団、ヴェーグ四重奏団、イタリア四重奏団などの高名な団体も名を連ねていたそうです。

解散は早くも1971年。W.ヴェラーが始めた指揮活動が忙しくなった結果とのこと。

ヴェラー四重奏団おすすめ名盤 デッカ録音集 Weller Quartet Decca Recordings 1964-1970(CD8枚組)

全8枚組の曲目は以下の通り

CD1:ハイドン:弦楽四重奏曲集Op.33 所謂《ロシア四重奏曲》の6曲の最初の三つ + 同Op.1

  • ハイドン:弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.33-1
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.33-2《冗談》
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.33-3《鳥》(以上 録音1965)
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.1(録音 1967)

CD2:ハイドン:弦楽四重奏曲集Op.33 所謂《ロシア四重奏曲》の6曲の後半の三つ + 同Op.103

  • ハイドン:弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.33-4
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 ト長調 Op.33-5
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.33-6(以上 録音1965)
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 第83番 変ロ長調 Op.103(録音 1969)

CD3:

  • ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 Op.74《ハープ》
  • ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 へ短調 Op.95《セリオーソ》(以上 録音1964)

CD4:

  • ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第12番変ホ長調 Op.127(録音 1969)
  • ディッタースドルフ:弦楽四重奏曲 第5番変ホ長調
  • ヴァンハル:弦楽四重奏曲 第5番ヘ長調(以上 録音 1967)

CD5:

  • モーツァルト:弦楽四重奏曲 第21番ニ長調 K575《プロシャ王第1番》
  • モーツァルト:弦楽四重奏曲 第23番ヘ長調 K590《プロシャ王第3番》(以上 録音 1966)
  • モーツァルト:弦楽四重奏曲 第3番 ト長調 K156(録音 1967)

CD6:

  • ブラームス:弦楽四重奏曲 第1番ハ短調 Op.51-1
  • ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番イ短調 Op.51-2(以上 録音 1964)

CD7:

  • シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956 (Dietfried Gürtler, Vc 参加)
  • シューベルト:弦楽四重奏曲断章 ハ短調 D703(以上 録音 1970)

CD8:

  • アルバン・ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3
  • シュスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第10番 変イ長調 Op.118(以上 録音 1965)

ご覧の通り、作曲家・曲目は多岐に亘ります。ベートーヴェンが後期の別の曲だったらと思いますが、それでもこのジャンルにどんな曲があるのか、見てみたいとお考えの方には、なかなか良いものかなと。

当然実演を聞いたことのない私で、その危険を承知で申し上げますが、四人のバランスの良さ、曲の様式感といい実に良い演奏。優雅といっていいのでしょうか、例えばブダペスト弦楽四重奏団のような推進力を伴った迫力というものではなく、でも弱々しいところはなく、実に見事。大変真面目で、音楽が生きていると感じます

ブラームスなども今まで、ブッシュ弦楽四重奏団の録音だけが何故か私のお気に入りでしたが、このヴェラー四重奏団の演奏でお気に入りが一つ増えました。

CD8のアルバン・ベルクとショスタコーヴィチも見事なもの。アルバン・ベルクのこの曲には、ラ・サール四重奏団の名録音がありますが、それに勝るとも劣らないものでは?「現代物は苦手!」と敬遠されていた方に、窓を開く力があると思います。

そんな調子で、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンと誉めて行くと切りがないですが、どうしても最後に触れておきたいのは、シューベルトの弦楽五重奏曲。ヴェラー四重奏団の録音は、この曲の名盤に数えるべきものではないでしょうか?

この曲自体、晩年のシューベルトによる、ロマン派の室内楽の屈指の名曲と言って良いもの。シューベルトの弦楽五重奏曲には、カザルスとヴェーグSQによる、血が吹き出るような熱いライブ録音の名盤がありますが、このヴェラーSQの録音は、言ってみれば対極の位置にあって、言うなれば上述の如く典雅。しかし、典雅で、こんなにバランスが良くて、繊細な演奏なのに、でも「典雅」でうすとか、「奇麗」ですとか、そういうちょっと弱々しいイメージも持つ言葉で言いたくないと感じさせます、、、。雄々しく突進しないけれど、それでいて心の芯が強いとでもいった、そんなシューベルトを描いてくれたのかな、、、と感じました。

未聴でしたら、ぜひお手にとられんことを!

では!

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posted by sergejO at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 名盤・推薦盤!(含むDVD)
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