この数日、2008年12月のプレゼントにいかが?として、弦楽四重奏団を中心にした室内楽のおすすめ名盤ご紹介しておりました。今回は、過去四回分のまとめに、幾つか追加でおすすめをご紹介して、続き物をひとまず終えようかと思います。
2008年12月 プレゼントにいかが?:弦楽四重奏曲の名盤 まとめ
第一回 DVD 2枚組 ボロディン弦楽四重奏団
http://sergejo.seesaa.net/article/110471632.html
マスタークラス映像を特におすすめ!
第二回 ヴェラー四重奏団 デッカ録音集 CD 8枚組
http://sergejo.seesaa.net/article/110595505.html
メジャー作曲家の全集を出していたら評価は全然違ったのでは?
第三回 ズスケ・カルテットのBox-set モーツァルト(6枚組)&ベートーヴェン弦楽四重奏曲(10枚組)
http://sergejo.seesaa.net/article/110644832.html
何をか況や。ズスケ・カルテット(ベルリン・カルテット)の名盤です。
第四回 ロシアのベートーヴェン弦楽四重奏団によるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲
http://sergejo.seesaa.net/article/110737329.html
これが素晴らしい演奏と思います。全集揃ってないのが惜しいですが、ぜひ!
これはおすすめしようと思うものが廃盤だったり、私が小うるさいのか今ひとつ満足できなかったり、なかなか難しいジャンルですが、いままでためらっていた方に何かの参考になれば幸いです。
2008年12月 プレゼントにいかが?:弦楽四重奏曲の名盤 まだまだいろいろ
・・・とこんなまとめだけでもしょうがないので、過去におすすめしたしないに関わらず、幾つかピックアップして参りましょう。
何度もおすすめしておりますが、ことし久々に再発売になったブダペストSQが演奏する ブラームス:弦楽四重奏曲全集/五重奏曲集(4CDs)。ブラームスと言えば、室内楽の名曲が多いのですが、特に2曲の弦楽五重奏曲はいままでお聞きになったことがなければぜひ!
弦楽五重奏曲第1番は、牧歌的な躍動感が素晴らしく、第2番はやはり牧歌的と言えば牧歌的ですが、寂寥感も出て来たりともう少し複雑な性格で、いずれにせよ名曲と思います。
ピアノ五重奏曲では、ルドルフ・ゼルキン、弦楽ではチェロにワルター・トランプラー、クラリネット五重奏曲では、デヴィッド・オッペンハイムが参加。
ここで、ルドルフ・ゼルキンつながりで、20世紀前半はよく共演していたブッシュ四重奏団との録音。シューマンとブラームスのピアノ五重奏曲を収めた1枚。
細部が粗っぽいという方もありますが、掛け合いが活き活きとした名演。シューマンのピアノ五重奏など、「こうでなくっちゃ!」と感じます。
少し現代に近づいて、これも名録音として有名なラサール弦楽四重奏団によるシェーンベルクの《浄夜》。カップリングは、同じくシェーンベルクの晩年の三重奏曲。
《浄夜》など、古典的な室内楽が苦手な方には、もってこいの曲かも知れません。熟れた果実といいますか、抒情的でロマンティックで、夜の音楽で、、、
・・・なんだかいつものおすすめになってしまいすみません。しかし、ラサールSQの録音はなんでこんなに不遇なのでしょう。なにか権利上の諸問題でもあるのやら、、、
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Look4Wieck.comのトップ頁(http://look4wieck.com/)に、Amazon.co.jp検索機能がついておりますが、その検索用語リストの中に二十余の有名弦楽四重奏団を取り上げて居ります。
こちらの方面を聞き進める際に、便利に使っていただければ幸いです。
では!