2009年01月26日

1月27日は、モーツァルトの誕生日 1 of 3 − 書籍のご紹介

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明日、1月27日は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-1791)の誕生日。一日早いですが、モーツァルト関連の記事を今日から始めます。

昨年はかなりいい加減に、思い出した録音をちらちらと取り上げただけですので、

2008年01月27日:本日1月27日はモーツァルトの誕生日!−名盤ご紹介です

今年はしっかり書籍からご紹介・・・と参りたいのですが、結構、モーツァルトの本もどれが面白いかというと、いろいろ読んだ割には難しい!と思う今日この頃。なにか変わった面白い書籍があったら、教えていただきたいのが本音であります。

最初の一冊二冊として、伝記的事実と名曲案内に役立つものは、いつもの選択ですが、

田辺 秀樹 著『カラー版 作曲家の生涯 モーツァルト』(新潮文庫)

田辺 秀樹 著『カラー版 作曲家の生涯 モーツァルト』(新潮文庫)の商品写真田辺 秀樹 著『カラー版 作曲家の生涯 モーツァルト』(新潮文庫)は、音楽的な話よりも、伝記的に理解してもらおうというもの。ご存知の通り、このシリーズは図版が大変充実。肖像画は勿論、モーツァルトゆかりの街、住んだ建物等々奇麗なカラー写真が目に楽しいシリーズです。

伝記は、さして詳細に綴りませんが、逸話を適度にちりばめながら、かなり読み易いもの。巻末には主要作品の一覧表がついて居り、様々な作品があると知るに便利です。

弊ブログをご覧の方は、映画の『アマデウス』をそのまんまに受け取っていらっしゃるということはないと思いますが、万が一、あの映画以外にモーツァルトの伝記的作品に接していないということがあったら、書籍を幾つかお読みになるのが良いかなと思います。

さて、いま一冊は、これもよくご紹介するシリーズの一つですが、

西川 尚生 著『作曲家◎人と作品 モーツァルト』(音楽之友社)

西川 尚生 著『作曲家◎人と作品 モーツァルト』(音楽之友社)の商品写真音楽之友社の作曲家◎人と作品シリーズの西川 尚生 著『作曲家◎人と作品 モーツァルト』

こちらは、上の新潮文庫ほどに図版がないのですが、伝記はもっと詳細な内容を綴り、伝記の後の作品篇で、主要作品を細かく紹介します。

モーツァルトもさまざま作品が多くて、「さて、どこから聞くか・・・」と悩ましいところですが、紹介されやすい交響曲やオペラに限らず、協奏曲、クラヴィーア作品、宗教合唱曲、声楽曲等々とジャンル毎に細かく触れてくれるのが有り難いところ。

一つ難点があるとすると、伝記についてはおよそ200ページ数の分量に、かなりデータを盛り込んでいるので、今日はどこそこで何々、翌日はまた違うところで何々と日々の生活記録をひたすら見せられる感があることでしょうか。わたしの読み方もあるかと思いますが、そんな印象を持ちました。

大きな流れがつかみにくいと言っても良いかも知れません。しかし、他の著作にはなかなか触れられない細かな話が豊富ですから、典型的なモーツァルトの逸話とまた違った(最新の研究に基づく)事実を知って、イメージを修正するには、現在手に入り易い中では良い著作と思います。

*****

では、上の二冊の後に何を読もう・・・これがなかなか難しいところ。

こんな楽しい曲があるよ!と教えてくれる本がいいかなと思うのですが、いろいろ読んではいるのですが、「これだ!」というものにでっくわしておりません・・・

ニール・ザスロー 著『モーツァルト全作品事典』(音楽之友社)の商品写真そんな中でも例えば、ニール・ザスロー 著『モーツァルト全作品事典』(音楽之友社)は面白い試みとは思うのですが・・・

この書籍はモーツァルトの全作品について、出版社の言葉を借りれば、「モーツァルトの全作品についての歴史的エッセイを選び集成した、音楽愛好家のためのしっかりした、利用しやすい参考書」もの。

全作品時点ですから、どんな曲の話も出て居りまして、頭から読んでも、知っている曲から段々広げて読んでも、いずれにせよモーツァルトの様々な曲の存在を知るには便利な一冊です。

ちょっと難があるとすると、客観的事実の記述が多くて、「この曲面白そう!」という目安にするには、不向きというところでしょうか。この書籍を購入するにあたっては、中身を書店で確かめてから、決めるのが良いかと存じます。

冒頭の二冊以上に名曲を知ることにはなりませんが、初心者にやさしく、楽しい本であれば、

池辺 晋一郎 著『モーツァルトの音符たち―池辺晋一郎の「新モーツァルト考」』(音楽之友社)の商品写真池辺 晋一郎 著『モーツァルトの音符たち―池辺晋一郎の「新モーツァルト考」』(音楽之友社)はおすすめです。著者は、日曜日の教育TV N響アワー司会の作曲家 池辺晋一郎氏。

作曲家の視点、そして、演奏家の視点で、ここが面白い、こんな工夫があるという話をしてくれて、私なんて多少ピアノをやっていても、やっぱり、細かいところは知識がないのでよく判らないのですが、読んでいて「なるほど!」という気にもなれば、「おっ、あの曲もう一度聞いてみよう」と思ったり。

池辺さんの個人的な思い出話を感傷的にどうこうでもないのもいいところ!

リンク先に目次が出ていますが、さまざまなジャンルから曲を取り上げているので、これからモーツァルトをいろいろ聞いてみよう!という方が参考にするに、バランスも良い書籍。

こんな調子ですから、これを最初に読んでも面白いかも知れません

これ以上、細かい名曲案内でおすすめできるものとなると、小生寡聞にして思い当たらずです。

「いろいろと聞きたい」という方は、池辺さんの著作や、最初の二冊の伝記本などを基本に、交響曲全集ですとか、協奏曲全集、ピアノ曲全集等々、なるべくセットものを買うほかないのかも・・・

セットものはセットもので、やたらとCDの枚数が多かったりもしますが、昨今、輸入盤のセットものなど随分お安くなっておりますので、金銭的に負担になるということはあまりなく、一枚一枚買うよりは良いものかも知れません。

・・・なんだか、今ひとつな記事になりましたが、本日はこんなところで。

では!

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posted by sergejO at 18:36 | Comment(3) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
この記事へのコメント
さらりと読むには、やはし新潮の写真文庫が一押しかな、と思います。ザスロウらによる事典は、じつは突っ込んで調べたい時にも案外大切なことが書かれていなくて、がっかりして買いませんでした。
作品表は不要なら、海老澤敏『モーツァルトの生涯』(白水社)が一番おすすめできます。

以下はマニア向け。
西川さんの本は作品の下調べをする時には現時点で最も信頼できる日本語の表ですが、作品表自体は洋書(ドイツ語版も英語版もあります)でコンラート Ulrich Konrad のものを入手すべきでしょう。
Posted by ken at 2009年01月26日 22:40
一つ忘れていました。

スタンダールが書いたモーツァルト伝の日本語訳があって(東京創元社。まだ手に入るかな?)、おそらく、いま日本で読める、最も古いモーツァルト伝です。彼にまつわる伝説の発祥を伺い知る上でも面白いと思います。
Posted by ken at 2009年01月26日 22:48
ザスロー、やはりそうですか・・・私、突っ込まないので、確信なかったのですが、なんとなくそんな感じが・・・(別所で、おすすめに入れてましたが、気が弾けたので直さないと・・・)

>海老澤敏『モーツァルトの生涯』(白水社)
あっ!確かに!
マニア向け情報ありがとうございます。
*****
海老澤敏『モーツァルトの生涯』(白水社)
二種類あって、単行本はお高いです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560036667/look4wieckcom-22/ref=nosim/

普及版として、白水Uブックスから三分冊で出て居ります。リンク先Amazonでは、古書のみ。古書店街なら、もう少し安くお求めになれると思いますが、どうでしょう。
第一巻
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560073015/look4wieckcom-22/ref=nosim/
第二巻
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560073023/look4wieckcom-22/ref=nosim/
第三巻
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560073031/look4wieckcom-22/ref=nosim/

Ulrich Konradのモーツァルト作品カタログ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/3761818483/look4wieckcom-22/ref=nosim/
Posted by sergejO at 2009年01月27日 01:51
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