2009年01月31日

1月31日は、フランツ・シューベルトの誕生日 − ドイッチュ編『シューベルト − 友人達の回想』英訳ネットに発見 & ピアノ・ソナタ全集はワルター・クリーン(Vox)とマルコム・ビルソン(Hungaroton)がおすすめ!

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1月31日は、フランツ・シューベルト(Franz Peter Schubert 1797-1828)の誕生日!

昨年の話題は、書籍とハ長調大交響曲および弦楽五重奏曲。

ご覧になると「なにを今更!」とお思いになるでしょうか。まだ聴いてないという方がいらっしゃったら、ぜひどうぞ!

今年は、上の記事中に触れたドイッチュ編『シューベルト − 友人達の回想』を手に入れて、面白い逸話などご紹介できれば、、、と思ったのですが、不相変古書でも見つかりません!!

ドイッチュ編『シューベルト − 友人達の回想』の英訳版ネット上に発見!

この書物何故気になるかと申しますと、大概の伝記にある興味深い逸話が殆どこの書籍の引用であること。《悲しみのワルツ》を一体どこの驢馬が書いたんだ?という話や、生涯に数度怒り心頭に達した際のエピソードなど気になるのですが、およそ二十年後の没後200周年にでもならないと日本語訳の重版などないのでしょう・・・

・・・と待っていても致し方ないので、英語訳でもっと探すと、2002年にOxford大出版局がSchubert: Memoirs by His Friendsというタイトルで再販していました。が!これも絶版中なのでしょう、在庫無し。古書もなし。他国のAmazonでは古書がありましたが、結構高いので購入を躊躇・・・

・・・と、困っていたところ、Internet Archiveという北米のいわば青空文庫に発見致しました!!

http://www.archive.org/details/schubertmemoirsb017777mbp

初版本が刊行後50年経っているからOKなのでしょう。500ページあって、しかもPCの画面上でと途方もない作業になりますが、DLもできますので、ご興味有れば。

来年のこの機会までに読み終えたら、なにか面白いお話でもここで引用しようかと思います。

*****

さて、では本年はどんな録音をご紹介しようかと迷ったのですが、ここは普通にピアノ・ソナタと参ります!

シューベルト:ピアノ・ソナタのおすすめ名盤

シューベルトはソナタを21曲書いたそうで、散逸したものを除きますと、断章のみの未完成稿を数える数えないなどで変わりますが、18曲が現在伝えられて居ります。シューベルトらしい和音の微細な変化、いつ終わるとも知れない繰り返しが、せつせつと訴える・・・これだけでもないですが、一番に印象に残るユニークさの一つでしょう。

ちなみに冒頭のYouTube映像は、ソナタではありませんが、即興曲 Op.90-2番。小学校六年生の演奏とのことで、上手に弾かれているので引用致しました。短い曲ですが、実にシューベルトらしく軽やかに転がりつつも、どことなく哀しさの残る優美な曲。

Arthur Schnabel: The Complete Schubert Recordings 1932-1950の商品写真「ソナタのどれが面白いか」、「どれから聴き始めると良いか」と訊かれたら、、、私なら「どれからでも!」とお答えします。ソナタの単売品でしたら、各演奏者それぞれが面白いと考える曲の録音ですから、お好きな演奏者の録音なら楽しんで頂けるのは道理であります。

単売品については、私の趣味ですと、古いものなら、アルトゥール・シュナーベルの録音 Arthur Schnabel: The Complete Schubert Recordings 1932-1950。EMIの正規盤がすべては手に入りにくい状況なので、写真のMusic & Arts盤が今現在一番網羅的なものと言えるでしょう。4枚組。

もう少し新しいものなら、何と言ってもスヴャトスラフ・リヒテル。リヒテルの録音も各種でておりますが、感動的なライヴ録音で、価格も安価となると、

でおすすめしているRegisレーベル リリースの三種類のCDがおすすめです!実は、弊ブログでも記事を書いて依頼の人気のアイテム。このレーベルの他の録音もリヒテル・ファンには嬉しい内容ですし、「リヒテルは未だ・・・」という方をファンにする魅力に溢れるものと存じます。

シューベルト:ピアノ・ソナタ全曲セットのおすすめ名盤 ワルター・クリーン&マルコム・ビルソン

アンドラーシュ・シフ独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集の商品写真単売品でなく、全曲盤をとなった場合、世間的にも弊サイトでも人気があるのは、アンドラーシュ・シフ独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集輸入盤 ウィルヘルム・ケンプ独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集

輸入盤 ウィルヘルム・ケンプ独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集の商品写真シフは今現在放送中のNHKのスーパーピアノレッスンで講師をされているから、新たなファンも多い事でしょう。ケンプは皆様ご存知の往年の大家。

私などが云々するのもおこがましい名盤ですが、まったく個人的趣味で、なんとなくシフが苦手なのと、ケンプの方は全般的に余りに柔らかく弾き過ぎているかなと・・・

ライナーノートにケンプの言葉があって、

シューベルトが魔法の竪琴を奏でる時、あたかも、音の海原を漂って、あらゆる物質的なものから自由になったかのように感じはしないだろうか?

素敵な言葉ですが、全般的にこの通り漂う様な調子が続き、聴き続けてなにか違うかな。。。とそんな思いがあります。

そこで他の全集、または、全集に準じる数を揃えたセットものを、ツェヒリン、アラウ、プラネス他いろいろ訊いてみましたが、今手に入らないバドゥラ=スコダの録音を除きますと、今現在私が全集盤でおすすめするのは、ワルター・クリーン Walter Klien の現代ピアノによる録音マルコム・ビルソン Malcolm Bilson のフォルテピアノによる録音です!

両者は細かく見ると勿論違うところがあるのですが、優しくなりすぎず、といってキツくなりすぎず、バランスがいいというか、妙な癖がない丁寧な録音。演奏者を気にせず、ただ曲を楽しむことができる・・・わたくしにはそんな印象でした。「癖がない」なんて言ってしまうと、なんだか「それだけ、、、」と思われるかも知れませんが、ぜひ騙されたと思ってお試しを!

特にビルソンは楽器が異なりますので、響きの伸び方や軽やかさががまた一つ違います。現代ピアノだけでお聞きになっている場合、ぜひご一聴されることをおすすめ致します。楽器を嗜まれる方なら、オリジナルの楽譜で、各種の指定を確かめたくなるのでは?

セットでなくバラ売りなので、それぞれ、曲目を詳述します。先ずは、ワルター・クリーンですが2枚組が3セット。リンク先ご覧の通り、安価なところも魅力です。

輸入盤 ワルター・クリーン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.1の商品写真輸入盤 ワルター・クリーン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.1
CD1: D.958, 894 & 566 / CD2: D.845, 575 & 840

輸入盤 ワルター・クリーン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.2
CD1: D.959, 157 & 784 / CD2: D.850, 664 & 279

輸入盤 ワルター・クリーン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.3
CD1: D.960, 557 & 625 / CD2: D.568, 537 & 459

何故かVol.3だけちょっと高いのですが・・・← ImportCDs.comさん、ご覧になっていたら、ぜひ適正価格で・・・

マルコム・ビルソンの録音は、ハンガリーのフンガロトン Hungaroton レーベルの発売。7枚に別れて販売されております。Amazon.co.jpでも、幾つも重複して挙がっているので、今現在マーケットプレイスの新品が一番安いものから選びました(「Bilson Schubert sonata」のキーワードで検索されれば見つかります)。

輸入盤 マルコム・ビルソン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.1(カタログ番号HCD 31586)の商品写真輸入盤 マルコム・ビルソン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.1(カタログ番号HCD 31586)
D850 & 568

輸入盤 マルコム・ビルソン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.2(カタログ番号HCD 31587)
D537 & 959

輸入盤 マルコム・ビルソン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.3(カタログ番号HCD 31588)
D894, 625, 575 & Adagio D.505

輸入盤 マルコム・ビルソン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.4(カタログ番号HCD 31589)
D664, 566 & 845

輸入盤 マルコム・ビルソン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.7(カタログ番号HCD 31592)の商品写真輸入盤 マルコム・ビルソン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.5(カタログ番号HCD 31590)
D960 & 840(未完成)

輸入盤 マルコム・ビルソン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.6(カタログ番号HCD 31591)
D459, 571& 279

輸入盤 マルコム・ビルソン独奏 シューベルト : ピアノ・ソナタ全集 Vol.7(カタログ番号HCD 31592)
D958, 557& 784

シューベルトの全集盤を選ぶにお迷いの際、ちょっとしたヒントとして頂ければ幸いです。

長くなりましたが、本日はこれにて!

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posted by sergejO at 18:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
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