2009年02月02日

メンデルスゾーン生誕200周年!−おすすめ書籍で、イメージが抱き難いというイメージを抱く?

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2月3日は、フェリックス・メンデルスゾーン=バルトロディ(Felix Mendelssohn Bartholdy 1809-1847)の誕生日!

昨年は、メンデルスゾーンと言っても、結構、イメージがわかない、、、などと言いながら、交響曲第4番《イタリア》のおすすめ名盤を紹介して終えましたが、、、今年200周年記念があるので、今年書くネタがなくならないように、という隠された意図が(少しは)ありました。

今年は生誕200周年なので、しっかり参ります!

では、最初はメンデルスゾーン関係の名著をご紹介っと参りたいのですが、刊行が予告されている音楽之友社の作曲家◎人と作品シリーズの『メンデルスゾーン』も未だ未完!←なぜこのタイミングを逃すのでしょうぅぅぅ

なので、困った状態ですが・・・まずは多分気になっていらっしゃる方も多いと推察される新刊をご紹介しましょう。

舩木 元 著『メンデルスゾーンの世界』文芸社

舩木 元 著『メンデルスゾーンの世界』文芸社の商品写真この舩木 元 著『メンデルスゾーンの世界』文芸社は、メンデルスゾーンの日本語の伝記&案内書がない状況に非常にタイミングよく刊行され、有り難いものでした。ただ、気にするべくは、一般の愛好家の方が物した著作であることでしょう。

本書の記述の元になっているのは、基本的に既に刊行された書籍や雑誌、辞典等々。つまり、研究者が一次資料を調べ、信頼できるファクトを取捨選択し、新たな知見を加えた上で、メンデルスゾーンの全体像をまとめた・・・というものではありません。

ネガティブな要素を先に挙げてしまえば、やはり、一般の方の著作ですから、構成・章立てに少々難ありと感ずる方もあるでしょう。また、こういった著作にある楽曲の構造云々に関する専門的な見解、作品一覧などもありません。ご注意すべきところはこういった点でしょうか。

上述の点が気になる方は、やはり、書店で書見されてから、ご購入を判断されるべきと考えます。

さて、ここからは美点に触れましょう!上述のごとく気になる点はあるものの、著者舩木氏は、敬服するほど様々な文献を渉猟されてこの一冊に纏めあげており、過去に刊行されたメンデルスゾーン文献の具合の良いダイジェスト版となっております。

メンデルスゾーンとその周辺について、今から知って行こうという方なら、本書から知れることは十二分にございます。メンデルスゾーンの伝記だけでなく、主要な周辺人物(詩人ゲーテ、歌手ジェニー・リンド、ヴァイオリニスト ヨーゼフ・ヨアヒム、作曲家 ベルリオーズ、文人のアンデルセンとハイネ)との関係について、かなり詳細に綴られているのも美点でしょう。

本書が頼りとした文献には絶版本になっている書籍も多く、大きな図書館にしか探せないこともあるでしょう。その点でも本書の需要は十分あるものと思います。

その他、メンデルスゾーンについて触れているおすすめ書籍

中野 京子 著『メンデルスゾーンとアンデルセン』さえら書房の商品写真楽譜は除くとして、メンデルスゾーンについて触れている書籍は存外に在りまして、、、と申し上げても、そもそも現在購入できる本が限られて居るので、さして新奇なご紹介になりませんが、手に入り易いもので幾つか簡単にご紹介すれば、一つは、中野 京子 著『メンデルスゾーンとアンデルセン』さえら書房

メンデルスゾーンが懇意にしていた当時の名ソプラノ スウェーデン出身のジェニー・リンド。二人を引き合わせたのは、デンマークのあの著名な童話作家のハンス・クリスチャン・アンデルセンで、そもそもアンデルセンはリンドにふられて居て・・・そう言ってしまえば、簡単な話ですが、この三人の人物それぞれの行いや言葉から、各々の性格が想像されてなかなか面白いものでした。

小さい頃から持っていた童話作家アンデルセンのイメージがちょこっと崩れてしまう方もあるかも知れません・・・

山下 剛 著『もう一人のメンデルスゾーン―ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯』未知谷の商品写真次は、過去に一度簡単にご紹介したものですが、山下 剛 著『もう一人のメンデルスゾーン―ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯』未知谷

これは書名の通り、メンデルスゾーンの四つ年上の姉 ファニーの人生を綴ったもの。姉ファニーと弟フェリックスの仲の良さ、姉ファニーの素晴らしい音楽的才能など随所に見る話ですが、当然、この書籍でそういった事柄の詳細を知る事ができます。

メンデルスゾーン家の歴史や生活ぶり(豪勢な暮しぶりと人種問題の各種のあつれき)、彼らの受けた教育、日頃の音楽活動等々、メンデルスゾーンについてのいろいろ考えさせらる知見は、随分と増しました。これは特におすすめ致します。

大崎 滋生 著『文化としてのシンフォニー〈1〉18世紀から19世紀中頃まで』平凡社の商品写真いま一冊は、大崎 滋生 著『文化としてのシンフォニー〈1〉18世紀から19世紀中頃まで』平凡社

この書籍、シンフォニーとは何ぞやというものをじっくり見直して行く面白い書籍でありますが、これについては次回、交響曲を取り上げるので、そこできちっとご紹介致します。

メンデルスゾーンに関する記述はそれこそ10頁というものですが、こういった見解を読んだ事がなければ、目を開かれるような事柄かと思います。

*****

・・・といろいろ綴っておりますが、私のメンデルスゾーンの人物に関する印象は結構情けないもので、

  • ちょっと女声的な神童で明るい性格・・・ではなく、それなりに激しく、怒りっぽいところもあれば、複雑な内面も(それなりに浮いた話も幾つか・・・)
  • 大銀行家の御曹司であった・・・ということがかなり想像を絶する御曹司であった

という程度であります。

イギリス訪問ではヴィクトリア女王やアルバート公に招かれたことなどよく耳にすることでありますが、メンデルスゾーンは母親への手紙に「イギリスでただ一つの気楽な、アットホームに感じられる所はバッキンガム宮殿だ」と書いていたそうで、これは相当な話。。。

そんなhigh classの階層的なものなのか、クラスなんて関係なくメンデルスゾーン自身の性格の故なのか判りませんが、公私の感覚、人間関係、自分とは何ぞや、感情とはなんぞや等々、われわれが想像する判り易さとはちょこっと違うのだろうな・・・と。

メンデルスゾーンの曲には、明るい楽しげなものもあれば、深刻で激情うずまくエモーショナルなものもあるのですが、他のこの時期の作曲家のように、曲を聴いて、勝手にいろいろ想像して、それこそ勝手に「この作曲家はこんな人!」とイメージを作ってしまうことは、やはり少ないと思います。

それはやっぱり、メンデルスゾーンの人物に由来する事だろうな、、、と、なんとなくそんなことを・・・これは単に私が想像しにくいと感じているだけかも知れませんが!

では、本日はこんなところで。


P.S.: 手違いで、2月2日中にきちんとアップできておりませんでした。手直ししたのは、2月3日ですが、管理上日付は2月2日のままにしてあります。

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posted by sergejO at 17:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
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