2009年03月09日

モーリス・ラヴェルのピアノ協奏曲のおすすめ名盤 続き

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EMI Iconシリーズ:ミケランジェリ(4CD)のAmazonの商品頁を開く前回に引き続いて、モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875-1937)の誕生日にちなんで、書籍とピアノ協奏曲の名盤のおすすめを取り上げて居ります。

前回は二つのピアノ協奏曲双方を録音しているピアニストのおすすめをご紹介しましたが、本日はそれに追加して、両手で弾く方のピアノ協奏曲 ト短調だけについて、好きな録音・気になる録音があるので、ついでながら触れておきたいと思います。

いかにも古典的で静かな中間を挿んで、快活でユーモラスな音が跳ね回るようなこの曲。

ラヴェルがどういうつもりで、これを作曲したかは、前回の記事で作曲家自身の言葉を挙げて居りますが、なにはともあれ、クラシック音楽を日頃聴かない方にだって、冒頭から楽しんでいただける魅力的な楽しい曲と思います。ガーシュインが好きだったり、ストラヴィンスキーのペトルーシュカがお好きな方には、お気に入りになること必至です!

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト短調 おすすめCD:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ演奏

国内盤 A.B.ミケランジェリ(P) ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番のAmazonの商品頁を開くご存知の方も多いと思います。イタリアの名ピアニスト アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920-1995)の名録音。EMIからリリースされたもので、伴奏はエットーレ・グラチス指揮/フィルハーモニア管弦楽団。

ミケランジェリというと、知的ですとか、冷たいなんて印象がよく言われますが、私生活など結構ユーモラスなところもあった由。済んだ音とリズム感がラヴェルに会うのでは・・・と多くの方が思うものでしょう。しかし、ミケランジェリの正規録音にラヴェルが少ないのが残念なところ・・・

そんなミケランジェリの演奏でも、手に入りやすいラヴェルの録音がこのピアノ協奏曲 ト短調の録音です。これが、「あのクールなミケランジェリが方頬を笑いながら楽しんで弾いている?」と思ってしまうような名演!

友人連とそんな印象をやりとりしながら、「ミケランジェリの印象も変わるね」と話したことがありますが、その後、ピアニストの青柳 いづみこさんの著作『ピアニストが見たピアニスト』の著作に同じ感想を見つけました。同じような印象をお持ちの方は、他にも大勢いらっしゃると思います。

さて、この録音、国内盤はラフマニノフのピアノ協奏曲第四番とのカップリングで手に入ります(左上の写真の小さめの写真がそれ)。

もし、お値段をちょっと足せるならば、輸入盤のEMI Iconシリーズ:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ4枚組(この記事冒頭の大きな写真がそれ)で入手されることをおすすめ致します。他の録音もミケランジェリの名演ばかり。国内盤でカップリングのラフマニノフのピアノ協奏曲第4番も入って居りますし、ハイドンやモーツァルトの協奏曲も。ソロのシューマンの《謝肉祭》など実に素晴らしい演奏。誉めると切りがありません。

青柳 いづみこ著『ピアニストが見たピアニスト』のAmazonの商品頁を開く折角の機会ですので、青柳 いづみこさんの著作『ピアニストが見たピアニスト』もご紹介致します。
この著作、プロのピアニストが書いたものであるだけに、一般的な批評には目にしない技術的な指摘が多々あって大変面白いもの。心理的な葛藤にも分け入って、推測するのですが、これもプロのピアニストだけあって、一般的な批評とはまたちょっと違う味わいがあります。
扱っているピアニストは、スヴャトスラフ・リヒテル、A.B.ミケランジェリ、マルタ・アルゲリッチ、サンソン・フランソワ、ピエール・バルビゼ、エリック・ハイドシェックの6人。一人あたり凡そ40頁で大変読み応えあり。
バルビゼに関する記述はめずらしいですし、著者が師事しただけあって、他に類のないものと言えましょう。
巻末のリストとも併せて、彼ら6人の録音案内、参考図書案内としても充実しています。青柳氏が挙げる推薦録音は、自身の好みが色濃くでたものですが、それはそれで中々面白いと思います。

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト短調 おすすめCD:ラヴェル自作自演(指揮) マルグリット・ロン(P)

次にご紹介する録音は、作曲家ラヴェルが指揮者として自作自演するというもの。

輸入盤 Ravel Conducts Ravel のAmazonの商品頁を開くさまざまなマイナー・レーベルからリリースされておりますが、今現在はUrania社の輸入盤 Ravel Conducts Ravelが手に入り易い様子(もし、リンク先が在庫切れであれば、こちらから検索を試してみてください)。

独奏者は、ラヴェルとも親しくしていたピアニスト マルグリット・ロン。録音年代は1932年の録音とのことで古いものですから、音質は奇麗というものではないですが、第一楽章が以外にテンポが早めなんだな・・・ですとか、いろいろ感じることがあります。

とは言え、ほんとにラヴェルの指揮の録音か、鵜呑みにしても実は・・・ということがございますので、1930年代はこんな演奏をしていたという一つのドキュメントと思っておく位がよいかも知れません。

ちょっと気になるのは、第二楽章。三拍子がきっちりでていて、「あぁ、正調古典的・・・」とちょっと関心しました。これはこの曲をモーツァルト風な古典的な協奏曲として作ったというラヴェルの言葉とも合っていて、面白く感じました。

はじめの一枚ではないかも知れませんが、もし、この曲に別の録音が欲しければご一考されてみてはいかがでしょうか?

では!

関連のおすすめ:

>>A.B.ミケランジェリのCDを探す(Look4Wieck.comのAmazon検索機能が開きます)

>>青柳いづみこのCDを探す(Look4Wieck.comのAmazon検索機能が開きます)

>>マルグリット・ロンのCDを探す(Look4Wieck.comのAmazon検索機能が開きます)


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posted by sergejO at 00:46 | Comment(1) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
この記事へのコメント
ト短調ではんくト長調!
Posted by A at 2016年05月09日 02:02
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