2009年03月27日

ベラ・バルトークのおすすめ名盤 − 自作自演ピアノ録音集 Bartok at the Piano(Hungaroton CD6枚組)

このエントリーを含むはてなブックマークBuzzurlにブックマークこの記事をクリップ!Yahoo!ブックマークに登録

輸入盤 バルトーク自作自演録音集 Bartok at the Piano(Hungaroton CD6枚組)のAmazonの商品頁を開く3月25日、ハンガリーの作曲家 ベラ・バルトークの誕生日(Béla Bartók 1881 - 1945)にちなんで、おすすめCD/DVD/書籍等ご紹介しております。本日は今年のバルトーク特集の最終回で、取り上げるおすすめ名盤は

輸入盤 バルトーク自作自演録音集 Bartok at the Piano(Hungaroton CD6枚組)

作曲家自身の演奏が一番面白いかどうかは議論があるところですが、やっぱり、聴いておきたいもの。バルトークは、素っ気ないと言えば、素っ気ない弾き方です。べったりとした思い入れといった飾りを排して、それだけに曲の骨格が判る気が致します。

インテンポで、比較的素朴な音色。だからこそリリックに響く・・・そんなバルトークがピアノを弾く自演録音集。

いままでさまざまなレーベルから出ていたバルトーク自演録音を集めて居り、もともとはLPで1&2の二部に分かれていましたが、このCDセットでは6枚組として一つにまとまっております。写真ではBartok at the Piano 1とだけありますが、実際は1も2も両方入っています。

監修にはバルトーク演奏でも名高いハンガリーのピアニスト ゾルターン・コチシュも参加。ぜひお手にどうぞ!
(ちなみにAmazonのレビューもわたくしが書きましたので、内容が似ております。)

バルトーク自作自演録音集 Bartok at the Piano(Hungaroton CD6枚組)の収録曲 詳細

収録曲の詳細に参ります。ピアノで人気のあるミクロコスモス(抜粋)、6つのルーマニア民俗舞曲、アレグロ・バルバロのほか、歌曲シゲティとの1940年リサイタル全曲(元はVanguardからリリースされていたもの)、ベニー・グッドマンとシゲティと共演してのコントラスツなど、面白い曲がたくさん。

音質は勿論、いまの録音に比べれば決してクリアーではありません。しかし、曲の面白さをどこにもとめるかで、そんなことは気になくなるので、ご心配なく!「古い録音は苦手・・・」という方にこそ、聴いて頂ければと思います。

作曲者に触れていないもの、ないしは、Sz.番号がついているものが、バルトークの曲(採集した民謡含む)です。全曲に於いて、ソロ、共演、伴奏等々で、バルトークがピアノを担当。

CD1:

  • 1920年 ウェルテ・ミニョン ピアノロール録音(於 ベルリン?)
    • 10のやさしいピアノ小品 Sz. 39 第5番《トランシルヴァニアの夕べ》
    • 15のハンガリー農民の歌 Sz. 71 - 第7、8、9、10、12、14、15番
    • ソネチネ Sz.55
    • ルーマニア民俗舞曲 Sz.56
  • 1929年 His Master's Voice録音(於 ブダペスト)
    • 10のやさしいピアノ小品 Sz. 39 第5番《トランシルヴァニアの夕べ》&第10番《熊の踊り》
    • 2つのルーマニア舞曲 Sz. 43 第1番
    • 14のバガテル Sz.38 第2番
    • 3つのブルレスク Sz.47 第2番 《ほろ酔い》
    • アレグロ・バルバロ Sz.49
    • 組曲 Op.14 Sz.62(本録音とテスト録音双方)
    • ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ K.427 / K.212 / K.537 / K.70
  • 1936年 PATRIA録音(於 ブダペスト)
    • フランツ・リスト:巡礼の年 第3年 S163(R10) 第7番 Sursum Corda
    • 15のハンガリー農民の歌 Sz. 71 - 第7、8、9、10、12、14、15番
    • 民謡の旋律による三つのロンド Sz.84 第1番
    • 9つのピアノ小品 Sz.82 第6番《歌》、第8番《タンバリン》
    • 小組曲 Sz.105 第5番《バグパイプ》

CD2:

  • 1928年 His Master's Voice録音(於 ブダペスト)
    • ゾルターン・コダーイ:ハンガリー民俗舞曲から抜粋 第1、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、30、41番(収録順序は若干異なります。コントラルト Maria Basilides)
    • ゾルターン・コダーイ:ハンガリー民俗舞曲から抜粋 第18、19、20、21、23、24、32、33、37、39、40、42番(収録順序は若干異なります。ソプラノVilma Medgyaszay)

CD3:

  • 1928年 His Master's Voice録音(於 ブダペスト)
    • 5つのハンガリー民謡 (ソプラノVilma Medgyaszay)
    • 8つのハンガリー民謡 Sz.64 (コントラルト Maria Basilides & テノール Ferenc Szekelyhidy)
  • ヨーゼフ・シゲティ(Vn)との共演 1930年 コロンビア録音(於 ロンドン)
    • 5つのハンガリー民謡(ヴァイオリンとピアノのデュエットにアレンジ)
    • ルーマニア民俗舞曲 Sz.56(ヴァイオリンとピアノのデュエットにアレンジ)
  • ヨーゼフ・シゲティ(Vn)との共演 1940年 コロンビア録音(於 ニューヨーク)
    • ラプソディー第1番 Sz.86
    • コントラスツ Sz.111(Clにベニー・グッドマン)

CD4:

  • ミクロコスモス自演録音集(1937年 ロンドン&1940年 ニューヨーク)
    • 第94, 97, 100, 108, 109, 113, 114, 116, 118, 120, 124, 125, 126, 128, 129, 130, 131, 133, 136, 138, 139, 140, 141, 142, 143, 144, 146, 147, 148, 149, 150, 151, 152, 153(収録の順番は番号順と異なります。)

CD5:

  • ヨーゼフ・シゲティ(Vn)との1940年リサイタル・ライヴ 於ワシントン国会図書館
    (オリジナルはVanguardからリリースされていた録音)
    • ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 クロイツェル
    • ドビュッシー: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
    • ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
    • ラプソディー第1番 Sz.86

CD6:

  • 1940年 CBS放送音源(於 ニューヨーク。Voxからリリースされていた録音)
    • 2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz.110(共演 ピアノ 妻ディッタ、打楽器 Henry Baker&Edward Rubsam)
  • 1942年 CONTINENTAL録音(於 米国国内)
    • 小組曲 Sz.105
    • 14のバガテル Sz.86 第6番
    • 民謡の旋律による三つのロンド Sz.84 第1番
    • ハンガリー農民の歌による即興曲 Sz.74 第1、2、6、7、8番
    • 9つのピアノ小品 Sz.82 第9番《プレリュード》
    • 3つのハンガリー民謡
    • ミクロコスモス Sz.108による2台のピアノのための7つの小品 第2、5、6番(共演 ピアノ 妻ディッタ)
  • 1945年 ラジオ放送音源(於 米国国内 Voxからリリースされていた録音)
    • 10のやさしいピアノ小品 Sz. 39 第5番《トランシルヴァニアの夕べ》&第10番《熊の踊り》
    • 子供のためのピアノ曲 Sz.42 No.3, 4, 6, 10, 12, 13, 15, 18, 19, 21, 26, 30, 31, 34, 35(収録の順番は番号順と異なります。一言、二言の声はバルトーク本人のものですが、ハンガリー語。タイトルを行っている様です。)

輸入盤 バルトーク自作自演録音集 Bartok at the Piano(Hungaroton CD6枚組)のAmazonの商品頁を開く上述のごとく、自作曲の解釈は勿論、ベートーヴェンの《クロイツェル》ソナタの伴奏や、スカルラッティのソナタなども楽しめる内容豊富な6枚組。

ベートーヴェンの《クロイツェル》ソナタなど、この曲に関するシゲティとバルトークそれぞれの歌い方、曲の持って生き方等々、二人の特徴が違う、合っているところが見えてなかなか面白い録音です(こちらの妄想も半分以上ありますが!)。

ドビュッシーの伴奏は、まったく奇を衒わずに、面白いところをきちっと表現してきちっと伝える−そういった演奏でしょうか。こちらは両者息のあった名演といって良いものかと思います。

輸入盤 バルトーク自作自演録音集 Bartok at the Piano(Hungaroton CD6枚組)

お楽しみいただければ幸いです(importcds.comとCaiman Americaがマーケットプレイスで安価。わたしもよく注文する業者です)。

では!

2009年のバルトーク特集記事一覧:

・2009/03/26:晩年のベラ・バルトークのおすすめ名盤 − 管弦楽のための協奏曲、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、ヴィオラ協奏曲、ピアノ協奏曲第3番
・1009/03/25:ベラ・バルトークのドキュメントDVDおすすめ After the Storm:American Exile of Bela Bartok

関連のおすすめ:

輸入盤 ゾルターン・コチシュ演奏 バルトーク:ピアノソロ作品集(Philips CD8枚組)のAmazonの商品頁を開く輸入盤 ディッタ・バルトーク演奏 バルトーク:ミクロコスモス全曲(Hungaroton CD2枚組)のAmazonの商品頁を開く輸入盤 ゾルターン・コチシュ演奏 バルトーク:ピアノ作品集(Philips CD8枚組)
ハンガリーのコチシュによるバルトークピアノ作品集。協奏曲等を除いてのピアノ曲全集といってよいもの。ミクロコスモスもちゃんと全曲揃っております。本日現在(2009/03/27)、マーケットプレイスで大半安価な価格がついております(importscd.com)。バルトークの世界を存分に楽しめます。

輸入盤 ディッタ・バルトーク演奏 バルトーク:ミクロコスモス全曲(Hungaroton CD2枚組)
バルトークの二度目の妻で、一緒に北米に渡ったディッタ・バルトークによるミクロコスモス全曲の録音です。

◎作曲家や演奏家の名前から他の記事を探すには:
作曲家から探す / 指揮者から探す / ピアニストから探す / ヴァイオリニストとその他の演奏者から探す / その他の記事(売れ筋ランキングやコンサート評etc)を見る

◎ご紹介した曲や本のジャンル(交響曲かピアノ曲か、伝記か自伝かetc)から探すには:
曲や書籍のジャンルから探す

タイムリーな記事のご購読にはRSSが便利です。
RSS 1.0(RDF Site Summary) / RSS 2.0 / はてなアンテナ
posted by sergejO at 14:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
この記事へのコメント
あれまあ、6枚組だなんてセットがあるんですね!

僕はシゲティとの共演(DENONから出た廉価盤、CD5の一部)と、ミクロコスモス・二台のピアノと打楽器のためのソナタ(CD4と同じものとCD6の一部だと思います)、の2枚を別々にめっけて愛聴して来ました。

バルトークのピアノ演奏は、悲しくなるほどきれいですね。
たくさんの人に聴いてもらいたいな、と思います。

Posted by ken at 2009年03月29日 01:04
>バルトークのピアノ演奏は、悲しくなるほどきれいですね。

実に。TVで有名になったルーマニア民俗舞曲でも、バルトークが見つめる目が見えるような・・・と言いますか。それはクールとか、メカニカルなんてよく言われるものとは、違うと感じます。
Hungarotonは一枚一枚ちょっと高いのがなんですが、少しでも目に留まれば・・・と思うばかりです。


Posted by sergejO at 2009年03月29日 02:30
コメントを書く
お名前: ハンドルネーム可です

メールアドレス: 未入力OKです

ウェブサイトURL: 未入力OKです

コメント: ご随意に!

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
Top / 記事一覧:作曲家別 / 指揮者別 / ピアニスト別 / ヴァイオリニストとその他の演奏者別 / その他の記事
Copyright© 2007-2009 sergejo_look4wieck.com All rights reserved.
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。