2009年04月03日

J.S.バッハ おすすめ名盤・CD!− 大井浩明の新譜 フーガの技法 BWV.1080 & デュッチュラー トッカータ BWV910-916

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大井浩明(クラヴィコード) J.S.バッハ:フーガの技法BWV.1080 (全21曲)のAmazonの商品頁を開くでは、3月31日が誕生日だったバッハの話題に戻りまして、本日は鍵盤楽曲のおすすめ名盤を二つご紹介致します。

一つ目は漸く届いた新譜

大井浩明(クラヴィコード) J.S.バッハ:フーガの技法BWV.1080 (全21曲)

二つ目は

輸入盤 ウルスラ・デュッチュラー(ハープシコード) バッハ:トッカータ BWV 910-916

ちょっとマニアックな選択・・・とお感じになる方もあるやも知れませんが、そんなことは全くなくて、バッハを聴き始めた方がお手に取られても、面白いものと思います。特にフーガの技法は、演奏家の力量で、難解な曲なんてイメージもなんのその!変化も多く楽しい曲になって、ちょっとびっくりです。

どちらの録音も、

・この楽器はこんな音なんだ!こんな表現が出来るんだ!

・この曲は、こんなに面白い曲だったんだ!

と、いままでのお感じになっていた曲のイメージを覆す力がありそうな・・・。この曲を聴いたことがなくても、「バッハはかくかくしかじか・・・」といったイメージが随分変わるんじゃないか・・・と、そう思います。

J.S.バッハ 鍵盤楽曲のおすすめCD・名盤 その1 − 大井浩明(クラヴィコード) フーガの技法 BWV.1080

さて、届いたばかりのこの新譜。まずは面妖なジャケットにびっくりですが、かつらを脱いだときのバッハの画像で、骨格標本を元にしたのかなんだったか、なんにせよそういうもの。奇を衒ったこんな演出にいぶかしげに思う勿れ!というもので、楽しい・判り易いフーガの技法でした。

CDのスリーブノートがふるっていて、インタビュー形式で我々の先入観を解く一問一答が載っています。冒頭をほんの少し引用すると、

 質問者:《フーガの技法》というと、バッハ晩年の晦渋で難解な作品、という印象がありますが
 大井:難解だとすれば、それは主に演奏のせいであって、実に申し訳ないことです。バッハは「聞けば分かる」ように音符を書いてますから。

この後、話が「声と声との雄弁な掛け合いによって、聴く者の中に何かを感応させる、という点では吉本漫才にかなり似ているのではないでしょうか。」とふざけているのか、本気なのか・・・と、面白い調子で進みます。関西系のノリというのでしょうか、怪訝に思う方もいらっしゃるかも知れませんが、真面目な話、私などは、この演奏の楽しさは、軽々しいおふざけなんてものではないと感じました。

漫才は兎も角として、聞いていると、二人のギター奏者がデュエットを弾いている様な錯覚も感じながら、あっと言う間の一時間強。こんな風に見事にポリフォニックなバッハが俄に思い出せません。

大井浩明(クラヴィコード) J.S.バッハ:フーガの技法BWV.1080 (全21曲)のAmazonの商品頁を開く先日、このCDの販促として(?)、東京は四谷で開かれた大井氏の現代ピアノによる『フーガの技法』全曲リサイタルを聞いて参りましたが、あの時のピアノによる演奏も感心して聞いてましたが、こちらのCDの方はもっと面白いと感じました。

わたしも楽譜を見て、どうこうという深く考える聞き手ではないので、これ以上なんとも言葉がでませんが、この曲を、「分かりやすい楽しい曲」として全て聞き通せること自体、大変めずらしいものと思います。楽器の音も、曲も面白くて、こんなにいろいろなものが聴こえて来るのに、演奏者の個人的な気持ちがどうこうなんて思わずに、ただ音楽を楽しんだと思わせる・・・それだけあれば、もう十分素晴らしいも録音で、でも、そういう演奏も中々お目に掛かれないものかも知れません。

上に挙げたインタビューは、演奏者の公式ブログに英文で全文が挙がって居ります。私のおすすめ文など比較に成らない、面白いさですから、ぜひご覧下さい!

 ○○| XupoakuOu:ボケてるんだからツッコンで@フーガの技法(英文)

「日本語でないと読めない!」という方には、絶対損はないと思います。ぜひ、大井浩明(クラヴィコード) J.S.バッハ:フーガの技法BWV.1080 (全21曲)をお手にとられんことを。

J.S.バッハ 鍵盤楽曲のおすすめCD・名盤 その2 − ウルスラ・デュッチュラー (ハープシコード)トッカータ BWV910-916

さて、今ひとつは、ウルスラ・デュッチュラーによるハープシコード(チェンバロ)によるバッハ:トッカータ BWV 910-916。上の《フーガの技法》とは逆にまだ20代の若き日のバッハの曲です。

輸入盤 ウルスラ・デュッチュラー バッハ:トッカータ BWV 910-916のAmazonの商品頁を開くデュッチュラー女史はスイス出身のハープシコード奏者・フォルテピアニスト。有名な録音では、ファン・オールトのモーツァルトピアノ作品全集に収録されたデュオの曲の演奏に参加されたりしておりますので、ご存知の方も多いと存じます。

女史の経歴は、どこで誰に学んだという程度のないようながら、英文であれば、Bach-Cantata.comにデュッチュラー紹介記事がございます。

こちらの録音、まずびっくりするのはチェンバロがこんなに表現力があったのか・・・というところでしょうか。昨今の楽器の研究が進んだのか、一昔前の金だらいを叩いている様な音とは違うもの。ここ10年ほどでしょうか、そういったチェンバロの録音も増えて居りますが、まだ「なんとなくチェンバロは苦手・・・」ですとか、「音が乾いてるようで・・・」という方には、ぜひ!とおすすめしたい録音。

大変ドラマティックに聴こえるのですが、女史の演奏が、チェンバロの表現を引き出し、また、曲の面白さを引き出しているのだと思います。

楽譜を持って、さまざま検討される方には、深堀りして楽しい演奏でしょうし、そうまでしない私のような聞くだけの愛好家にとっても、上述の大井さんの《フーガの技法》同様、「聞けば分かる」面白さ。

「聞けば分かる」面白さがあるなら、マイナーもメジャーも、初心者向きも、マニアックもなにも関係なく楽しめるものと思います。そもそも私が楽しんでいる時点で、「難しそう・・・」と思う要素もないはずであります!

バッハの鍵盤楽曲でなにか面白いものは・・・と、お探しの方には、ぜひ

大井浩明(クラヴィコード) J.S.バッハ:フーガの技法BWV.1080 (全21曲)
輸入盤 ウルスラ・デュッチュラー(ハープシコード) バッハ:トッカータ BWV 910-916

をどうぞ!


関連のおすすめ:

下記の記事で、バッハ入門におすすめの書籍を三冊ご紹介しております

・2009年03月31日:J.S.バッハ おすすめ − 鈴木雅明&鈴木秀美 両氏の好著

>>大井浩明のCDを探す(Look4Wieck.comのAmazon検索機能が開きます)

>>ウルスラ・デュッチュラーのCDを探す (同上)

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posted by sergejO at 17:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
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