2009年05月13日

ジャン=ミシェル・ネクトゥー著『ガブリエル・フォーレ 1845‐1924』再発売!

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ジャン=ミシェル・ネクトゥー著『ガブリエル・フォーレ 1845‐1924』のAmazonの商品頁を開く昨日、5月12日は、フランス19世紀の作曲家ガブリエル・フォーレ Gabriel Fauré(1845-1923)の誕生日でした。

昨年のこの機会にも引用した言葉を今一度。

フォーレの作品は過渡期の様相を呈しているが、彼はまずロマン派の語法を取り入れ、次いで和声に重大な刷新をもたらした。
フォーレとシャブリエなくして、ラヴェルとドビュッシーの作品を理解することは不可能である。別の言い方をすれば、フォーレは十九世紀の音楽家であると同時に、二十世紀の古典的存在なのである。
彼の晩年のいくつかの作品に見いだされるその語法には、もはや前世紀の面影は存在しない。

ジャン=ミシェル・ネクトゥー著『ガブリエル・フォーレ 1845‐1924』 p.14

さて、嬉しいのはこの ジャン=ミシェル・ネクトゥー著『ガブリエル・フォーレ 1845‐1924』 が2008年10月に復刊になっていたこと!

フォーレのおすすめ書籍:ジャン=ミシェル・ネクトゥー著『ガブリエル・フォーレ 1845‐1924』

ジャン=ミシェル・ネクトゥー著『ガブリエル・フォーレ 1845‐1924』のAmazonの商品頁を開く昨年の書いたことの繰り返しになってしまいますが、薄くて読み易い上に、著者ネクトゥーが客観的ながらも熱意をこめ、管弦楽、室内楽、ピアノ曲、声楽等々、各時代のフォーレの作曲技法にも注意を払ってまんべんなく紹介しています。

ネクトゥーの熱意がありながらも控え目な姿勢は、こんな意見にも出ていると思います。

誤ったフォーレの支持者達は重大な過ちを犯したのであった。彼らは性急にもベートーヴェンやワーグナーのような巨人達と彼を同列に置こうとしたのだ。多くの才能ある芸術家達と同様にフォーレにも限界はあり、その説得力は滲み込むような優しさや反復によるものなのである。そして、時として執着性を示すことはあっても、決してそれは激しい感情や濃厚な色彩で襲いかかってくるものではない。激昂は彼の持ち味ではないのだ。(中略)フォーレはまさに陶酔に近い慶びをもった中庸な音楽家なのであり、したがって、彼が伝えようとする深い内容やその哲学に気づくことなく、性急で注意を怠った聞き方をすれば、その音楽は優柔不断で単調なものにしか聞こえないであろう。

 けれども、かつて一人の友人に、「私は繊細さの領域をいっそう広げました」、と打ち明けているように、フォーレはその才能の多少とも限られた範囲において、ほとんど空前とも言えるほど濃やかで洗練された一つの世界を造り出したのである。

ジャン=ミシェル・ネクトゥー著『ガブリエル・フォーレ 1845‐1924』 p.248-249

フォーレの人生や音楽だけでなく、19世紀中庸から後半のフランスの音楽事情、ひいてはこの頃のフランスの一人物の生活など興味を広く持てば、見えてくる所もさまざまでしょう。皆様も、この機会に、ぜひお手にどうぞ!

*****

M.プラッソン指揮 ガブリエル・フォーレ:管弦楽および機会音楽集(2枚組)のAmazonの商品頁を開く昨年、この書籍とEMIの室内楽曲をおすすめしましたが、いまもってフォーレの入り口にはこれら!との考えは変わって居りません。

管弦楽などは、選択肢も限られますし、どれを聞いても大きな差はそんなないだろう・・・となんとなく思って居ります。安くて取り上げた曲もその量もわるくないものは例えば、

M.プラッソン指揮 ガブリエル・フォーレ:管弦楽および機会音楽集(2枚組)

フォーレの管弦楽と言えば、《ペレアスとメリザンド》のシシリエンヌ、この少し哀しげな旋律が思い出される方もおおいでしょうか?上のCDには、ちゃんと全曲入って居ります。

フォーレ:室内楽曲&ピアノ曲集(10枚組)のAmazonの商品頁を開く後、ピアノ曲ですが、なんと昨年おすすめした室内楽曲集にピアノ曲集を合わせた10枚組が大変安価(今現在、かろうじて3,000円代です)に出ています。

EMI ガブリエル・フォーレ:室内楽曲&ピアノ曲集(10枚組)

これはかなり嬉しい企画です!室内楽などフォーレだからといって、歯に柔らかすぎる録音が多いのでは・・・とお感じになっている方にはなかなか良い選択。

明日はこのご紹介をしたいと思います。

では!

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posted by sergejO at 19:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 名著ご案内!
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