9月8日がアントニン・ドヴォルジャーク Antonín Dvořák(1841-1904)の誕生日でしたので、その引き続きの記事を・・・
前回、アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の録音から、交響曲7番と交響詩《野鳩》を入れたCDを取り上げて、どんなものかご紹介致しました。
今回は彼らの録音はどんなものがリリースされているのか・・・をざっと見て参ります。
おすすめ名盤!ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるドヴォルザークの各種録音
コンセルトヘボウとの録音は、2009年9月現在下記の5種類が基本。これが元々輸入盤で単売されたものです。
輸入盤CD アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&交響詩「野鳩」
輸入盤CD アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第8番&交響詩《真昼の魔女》
輸入盤CD アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第9番&交響詩《水の精》
輸入盤CD エマール(ピアノ)、アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲&交響詩《黄金の紡ぎ車》

この交響曲8番&第9番など、ドヴォルジャークの一番の人気曲で、もうお聴きになった方も多い今更の曲かもしれませんが、昨日記述した第7番同様、アーノンクールの演出が大変面白く、アクセントや民謡のメロディを強調するだけでなく、自然描写と思わしき音の演出もあるようで他に中々ないユニークさ。最近の録音でこんなに大真面目に、これらの曲に対峙したものってあるのかな?とおもってしまうほど。
交響曲第7番と第8番のCDのスリーブノートには、アーのノンクールのインタビューがついていますが、これが大変面白い内容です。
交響曲の他が、後はエマールとのピアノ協奏曲と宗教曲のスタバト・マーテル。
このエマールという方、ロマン派でも随分自由に弾く方ですが、ヴァイオリンのクレーメルといいアーノンクールが選ぶソリストって、オーソドックスな人ではないのがちょっと不思議な・・・
スタバト・マーテルは私も未聴。SACD用とあって、多分Compatibleだと思うのですが、よく判らないのでまだ手を出して居りません(今現在、在庫もないようですし)。アーノンクールの合唱ものは、大概良い出来なのでいつか聞きたいなと。
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一番のおすすめはやはり交響曲でしょうか。国内盤では、第7番と8番を併せた廉価版が出ていてこれに、秀逸なインタビューもきちんと翻訳されているので、英語が苦手な方にも嬉しい企画。最初の一枚におすすめしやすいです。
国内盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番
輸入盤CD アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響詩集(全四曲 2枚組)
二枚組ですが安価です。
ドヴォルジャークの交響詩というと馴染みも薄いでしょうし、単に収録時間のあまりを潰しただけの添え物と感じてしまいますが、さにあらず!
交響詩はドヴォルジャーク自身、晩年に大変打ち込んだジャンルであり、アーノンクールもこれらを重視して見事に演出。ただただ気持ちよい響きをならさない様々にユニークな仕掛けが、アーノンクールらしくてまた楽しいもの!
私などは、他の作曲家の交響詩ほど聞かれてないけれど、なんでだろう、勿体ない・・・と思ったほどでした。ぜひ皆様にも御確かめ頂ければと思って居ります。
では!
関連のおすすめ:
伝記の好著およびドヴォルジャークのはじめの一枚として交響曲第9番のおすすめをしております。
- 9月8日はアントニン・ドヴォルジャークの誕生日! 1of 2 −内藤久子氏のドヴォルジャークおよびチェコ音楽関連の著作ご紹介です
- 9月8日はアントニン・ドヴォルジャークの誕生日! 2 of 2 − 今更ながら交響曲第9番《新世界より》の名盤を幾つか!
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