2007年11月04日

バレンボイムのマスタークラス 2/3

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昨日に引き続いて、バレンボイムのマスタークラスについて。

中国出身で人気の高いラン・ランさんのパートも大変面白いものでした。記憶を頼りに自由に書いてまいります。多少不正確かも知れないこと前もってお詫び致します。

さて、ランランさんがまず弾いたのはべートーヴェンのソナタ第23番 Op.57《熱情》。交響曲第5番 Op.67と同じ時期に作曲したとされる所謂”中期”の代表作です。

一聴、わたしも「ちょっとバラバラだなぁ、、、」と(偉そうに)思いましたが、バレンボイムもやはり「君は大きくて深い表現ができるそれは素晴らしい。。。。しかし、全体的な構築が欠けているんだ。」と指摘。ここまでは同じ感想で良かった〜でしたが、そこから先の掘り下げがすごいもので、今更ながらさすがにプロは違うと感心しました。

バレンボイムは「細かいことを言って、ほんとうにすまないんだけど・・・」と気遣いしながら。ここあそこと譜面を捲り、矢継ぎ早に指摘していきます。ざっと覚えているものだけでも、

・シンコペーションをしっかり
・対句的なフレーズをもっと明確に
・レガートは前の音の一番最後に聞こえている音の強さにあわせるといい
・「そこハーフペダル!できる限り踏み替えて」
・フレーズの最後の音をどう持ってくるかは、前後の流れを大きな弧のように捉えて
・展開部の重要性は、、、、
・和音をもっと響かせて!

似たような指摘であっても具体的な弾き方となると様々ですが、自ら弾いて示して、実に細かいところまで詰めていきます。

特に面白いと思ったのは対句的なフレーズの取り扱い。ある場所を指して、高音では指先ではじくように弾いて、それを受けるように続く低音での同じメロディは指の腹で深い音をつけてみるように促します。「これで対比が明確になる」と。これは私などにもある程度思いつくアイディアですが、その際、違いを際立たせるだけではだめで、共通の要素も持たせないと対句であることが判りにくくなるとも指摘。

ラン・ラン氏は感興にまかせて自由にリズムを変える弾き方をしましたが、確かに自由すぎて、高音と低音の同じメロディが呼び合うようには聴こえませんでした。そこはリズムに一貫性を持たせた方が対になっていると判りやすく、またさきほどつけた音色の変化がより明確になるというのがバレンボイムの意見。私の浅学故かも知れませんが、感心しました。
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posted by sergejO at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | TV番組から
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