2007年11月05日

バレンボイムのマスタークラス 3/3

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前回・前々回に続いて、《バレンバイムのマスタークラス》について!ランランとのセッションも一通り終えて、お客さんとの質疑応答に入りましたが、このパートも面白いものでした。

記憶頼りではこんな感じでした。

Q:ベートーベンのソナタと他の作曲家の違いはなんでしょう?
バレンボイム:音楽は統合する芸術と思います。違いを見せるものではありません。違いを考え過ぎてしまうと、統合という大事な音楽の役目を損なってしまい兼ねないことになるのではないでしょうか。

Q:演奏中に何かイメージしますか?
ランラン「ベートーヴェンなら建築するイメージかな」
バレンボイム「ないですね。(きっぱり)」

これは、安易なイメージで弾くなかれとランラン氏に諭していたようにも思います。

Q:ベートーヴェンの中期に比して、後期はよりロマンテックなのでしょうか?
バレンボイム:後期のソナタがよりロマンティックとは思いません。例えば、・・・

と言って、110番ソナタの最終楽章のフレーズを”中期風”に。

「ね、こうやって弾くとまったく中期と変わらないロマンティックな曲ですよね?でも、私はこう弾きたいのです。」

と今度は音の強弱、アーティキュレーションをもっと自由につけて弾いてみせます。
  
「後期はこういった感じで自由な要素があると思うのです。」

他に、後期のベートーヴェンはかなり低い音とかなり高い音を同時に響かせるとの指摘もありました。上の映像にも出ていますが、学生時分にホロヴィッツに会った思い出話も興味深いものです。

=====

バレンボイムの考えには、良き伝統が見え隠れするように思いますがどうでしょう?勿論、それはバレンボイム自身の検討を経たもので、彼が単純に先人の教えを守っているという意味ではありません。しかし、「レガートはこんな風に・・・」と弾いてみせたときは、バレンボイムの師であったエドウィン・フィッシャーのやさしい音が聴こえたかのようでした。「統合」という考えから、わたしにはフルトヴェングラーの言葉が浮かんできます ― そんなこんなで、なんにせよいろいろ考えさせられ、教えられ、すっかりバレンボイムに感心したsergejoでありました!
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