2007年11月27日

そろそろ年末も近づきました − プレゼントにいかが?

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先日、オーストリアはグラーツから友人が来日。以前勤めていた会社の仕事先の方で、もうそこを離れて7、8年経ちますが、年に一回の商用で来られる時に、外食とちょっと一杯二杯とする仲です。

「日本に来るまで、魚が匂わないなんて知らなかった」

と未だに言いながら、たいがい連れ立って寿司屋に参ります。緑茶も好きで、飼うのは秋田犬。緑茶は向こうではいいものが手に入らないとのことで、いつも静岡の農家から直接買ったものを数パックお土産にお渡しします(私も味覚音痴ですが、同じ値段でもデパートよりましだと・・・思い込んでます)。お返しでオーストリアから持ってきて頂くのが、グリューワイン Glühwein の香辛料のパック。わたくしの冬には欠かせません。

とそんな彼と銀座を歩いていて、「あれは???」と疑問を発したのがとある宝石店。

「えっ、○○○の店だけど、どうしたの?」
「なんでこんなに若い人が入っているのかなって。うーーん、僕の国では普通の人間はまず入らない。」

と当然の疑問です。ひるがえって考えると、日本もせっかく不況を脱したと思ったら、為替で換算しても何割も割高になっている欧米のブランド物に大枚はたいているのでは、バブルの頃からなんにも成長してない気が致します。ま、世相の批判はこの辺りにしておいて、彼の疑問に答えるに、

「えー、なんと申しますか、日本の若いカップルの間では特にクリスマスの時期に高額の贈り物を交換、ないしは、男子が女子に贈ることが習わしになっておりまして・・・」
「えっ?」
「そりゃ全員じゃなくて一部だと思うけど大げさに言ってね。それであーゆー店でも、何十万ではないけれど、まぁ若者でも買える数万円程度のものを用意しているということであります。」
「うーーん、でも高いよね。うーーん・・・」

と納得がいかないようです。

「その習慣がいかに大事かといいますと、僕なんて、そんなことしたことないのよ。」
「なーーんだ。」
「だから未だにsingleだよっ!」

これにはウケてました。

=====

年末・年始に掛けて、心のこもったプレゼント・自分自身への特別のお買い物もいろいろあろうかと思います。わたしも学生時代には昼食や間食をゼロにしてようやく溜めたお金で、普段買えないベートーヴェンの交響曲全集やピアノ・ソナタ全集などを手に入れて喜んでいたものでした。掃除を終えた部屋で、(読めもしない)スコアを開きながら、毎晩一枚ずつ聴くのが当時の儀式のようなものでした。

そんな普段は我慢していたお買い物をされる方に、セット物の名盤をちょっとご推薦!

まずはモーツァルトの交響曲で、ヨーゼフ・クリップス Josef Krips 指揮のモーツァルト交響曲のセット(輸入盤 6枚組)国内盤はこちらになります。輸入盤でしたら、マーケットプレイスの業者で買うとお得な価格。

今年2007年の中ごろに発売されたもので、全曲盤ではありませんが、21番以降を41番≪ジュピター≫まで収録。以前Look4Wieck.comにも書きましたが、グレン・グールドの称賛の言葉を引用します。

(クリップスは)今日最も過小評価されている指揮者です。特に彼のモーツァルト解釈はまったく魔法のようです。(中略)この演奏から誰もが受けるのは、バランスに関するあらゆる判断、強弱に関するあらゆる配慮が必然的で、このテンポで聴くことしか考えられないという印象です。
私は取り立ててモーツァルトの音楽が好きな人間ではありません。しかし、クリップスの指揮で聴くと、あらゆる不満があっさりと消えてしまいます。

『グレン・グールド発言集』 みすず書房 p.49-50


ベートーヴェンの交響曲全集は、比較的お持ちの方も多いでしょうから、ピアノソナタと弦楽四重奏曲の全集で。

ベートーヴェンのピアノソナタ全集というと、基本はバックハウスかなと長らく思っておりましたが、ハンガリー出身の女性ピアニスト アニー・フィッシャー Annie Fischerの演奏も大変素晴らしいもの。本日はこれを推薦したいと思います。

ロシアの大ピアニスト リヒテルが、アニー・フィッシャーを大変尊敬していたことは、その著作を通じてご存知の方も多いと存じます。きちっとなる和音の響きなどある意味これが基本!というところですが、その上に聴こえる穏やかな曲調での詩情の清澄さ、時に激しい音のダイナミックの凄さはまったく独壇場というところ。それでいて奇矯さがまったくなく、これぞ正統とも言いたくなります。

こういう演奏が巷のランキングに挙がらないのは、単にレーベルの力の大小によるものと思われます。ぜひお手に取られてはと声を大にしたい思いです。ちなみに私が聴いたきっかけは、サンプル音源で32番ソナタの冒頭を聴いたことです。このベートーヴェンの最後のピアノソナタ。実はいままでどうにもピンと来なかったのですが、アニー・フィッシャーには「これだ!」と思いました。

もう一つは、先日こちらの頁でもご紹介したブダペスト弦楽四重奏団のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集

長らく絶版状態でしたが、10年ぶりにやっと再発売。録音から半世紀が経ちますが、この曲のリファレンス盤として未だにその地位は色あせてないと思います。

2008年10月8日注:11月5日発売予定で、なんとブダペスト弦楽四重奏団によるブラームス:弦楽四重奏曲・五重奏曲全集が発売です!現在予約受付中。収録曲にはクラリネット五重奏曲とピアノ五重奏曲も。ワルター・トランプラー(Vc)、ルドルフ・ゼルキン(Piano)、デビッド・オッペンハイム(Clarinet)が参加の名演です。特に弦楽五重奏曲はブラームスの室内楽の大名曲。この機会をお見逃しなく!



その他、クリスマス向けのセットとして、例えばEMIは名録音を廉価盤にして Budget Boxと銘打ったものを毎年出しております。Look4Wieck.comにシリーズもののご紹介 : EMI Classics - Budget Box Sets その1(簡単にリンクをまとめた紹介ですが、安価で名盤が多く、クラシック入門用としてもおすすめです。)からはじめて、四つのまとめリンク記事を作っておりますので、ご活用いただければ幸いです。

その他 Amazon.co.jpでの検索では、先日リニューアルしたクラシックの検索を手早くするLook4Wieck.comの検索機能もぜひお試しください!

使い方に疑問などございましたら、どのエントリーでも構いませんので、お気軽にご質問を!

では!
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posted by sergejO at 16:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 名盤・推薦盤!(含むDVD)
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