2008年01月16日

本日、リリー・クラウスの芸術 全30タイトル 発売開始です!− この機会にリリー・クラウスの書籍のご紹介など

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先日のこのブログでもご紹介した全部で30タイトルあるリリー・クラウスの芸術がやっと本日発売開始です。クラウスの芸術シリーズの全容および私のおすすめ名盤については、リンク先の記事をどうぞ!、本日はリリー・クラウスに関する書籍について。
書籍『リリー、モーツァルトを弾いてください』Amazon商品写真あとがきを参照すれば、この書籍の著者多胡吉郎氏は元NHKディレクターだったそうです。雑誌にジャワで収監されていたリリー・クラウスが戦後ジャワ放送局のスタジオで一心不乱にピアノを弾いたという記事を読んで興味を覚えて、いろいろと調べ進めたとのこと。残念ながらTV番組化はならなかったものの、その際の知見をもとにノンフィクション小説の形態でまとめた・・・これが今回ご紹介する『リリー、モーツァルトを弾いてください』です。

およそ300頁の書籍ですが、リリー・クラウスの生い立ちから初めていますが、殆どはジャワでの抑留生活の記述で、そこでの日本人との幾多の出会いが描かれます。戦後の部分は短く、1963年に実現した再来日コンサートに主に触れて、ジャワで交流した人物との再会を示してプロローグとなっています。

リリー・クラウスの日本語書籍が少なく、洋書もわたしは読んだことがないので、大変面白く読みました。ただ一つ、折角さまざまに調べものをして、関係者にインタビューもしたのであれば、小説の形を取らずに普通のドキュメントとして上梓された方が良かったのかなと感じました。

ノンフィクション小説の流儀をよく知りませんが、文中の会話がどこまで事実なのかどこまで空想なのかさっぱりわかりません。ノンフィクションの形にしたところで、選択する事実、引用する言葉、またそれらをつなぐ解釈で、いかようにも印象は変えられてしまうものとは言え、やっぱり推測と調べた事実が一応明示されていた方が私に取っては快いものです。この点がなんとも惜しいと思いました。

なのでタグは名著ご案内!となってますが、この書籍は括弧付きです。

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書籍『直筆で読む「坊っちゃん」』Amazon商品写真本の話なのでついてながら、先日書店で『直筆で読む「坊っちゃん」』集英社新書という書籍を見つけました。

これは漱石の直筆原稿を写真版で全て収録したというなかなか面白い企画。注釈がついているので略字等々で困ることはないと思います。

この小説自体大人になってから読んだ方が面白いところがありますが、現代仮名遣いだとどうにもしまらない部分が多いように思います。「読み直してみようかな」とお考えの際にはぜひ如何でしょうか?

実はわたし自身、肉筆ものは手にしたことがないのですが、小説の類は古本屋で昔の版を見つけて(1970年頃までの版なら旧仮名遣いが多くて、値段もお安いものです)、読んでおりまして、漱石、鴎外は新書版全集で、啄木などはそのまま昔の全集を持っております。漱石の『猫』など、旧仮名遣いでなければ滑稽さが半減しないかと思うくらいです。ぜひご一考くださいませっ!

最初は「この漢字ってなに?」「不相変って、”あいかわらず”って読むのか、、、」などとちょっと戸惑うかも知れませんが、直ぐに慣れるので大したことではないと思います。かえって使い慣れた日本語との付き合いが新鮮で楽しくなるのでは?

では、また明日!
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posted by sergejO at 10:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 名著ご案内!
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