勿論、この時点でこの作曲家!この曲!この演奏家!という目当てが強くある場合は、その熱意にまかせた方が(きっと)いいです。急激に盛り上がると結構冷めやすかったり、そこで満足しちゃったりするのがちょっとご注意かも!その目当ての名前があれば、検索しやすいのでwwwで幾つかサイトを探すと、いろいろ出てきます。複数のサイトを、できれば外国のサイトなども見れば、どれにしようかなと見えてきます。その上、本屋で立ち読みなどしてしまえば(←無料にこだわる!)、そんな困ることはないだろうな〜と。
そんなことをしている内に、見たサイトで他に薦めている演奏家、名盤、ゆかりのある作曲家、その演奏家の師匠筋とか、段々視野が開けてくるので、それにまかせるというのはありですね。いいご友人が居れば、話をしている内に、「こういうのも好きかも」といろいろ教えてくれるでしょう。ちょっと難点があるとすれば、というのは私自身がかつてそれを感じたのですが、やっぱり、たまに網羅的にいろいろ探ってみた方が、さまざまな演奏家の名前を知るチャンスが増えて、ちょっと時間的にも早まろうという程度ことです。
さてさて、そうやって意図的にいろいろ聴こうとする場合、DVDのアート・オブ・シリーズや、あとは結局、批評家の書籍に頼らざるを得ない状況になるのかな・・・と思います。
批評家の場合、日本だと、他人様に「こういうものもありますよ、いかがでしょう?」と紹介するよりは、自分の情念をぶつけるようなものが多い印象があります。この点、少々考えどころです。批評を書く面白さはそういうところにあるやも知れませんが、わたしは読み手として、ただカタログを読みたい派です。ついでに言ってしまうと、ここ数年来、過激なタイトルや物言いが増えているようですが、そのような方法で耳目を引かなければ売れないとすれば、われわれ買い手側にも問題があるような気もします(全般に売れないから、過激に走ってるだけ???)。
かくなる次第で、本日は
- なるべくたくさんの演奏家を、
- 順位付けせず、「これが絶対だ!」などと言うことがあっても控えめで
- (割と)公平に紹介している感じ
というものをご紹介致します(そういう視点で、「いい本あるかなぁ?」とご友人にお聞きになれば、他に書名も上がると思います。私の意見も限られた知識ですので、ぜひいろいろな方のご意見も参考にしてくださいませっ!)。
ここで一点。指揮者、ヴァイオリニスト、ピアニスト、あと、せいぜいチェリストあたりは書籍も多いのですが、それ以外となると結構ないものです。私もそれ以外の楽器の名奏者って網羅的にはどう探していいのか実はよくわからないので、申し訳ないのですが、指揮者、ヴァイオリニスト、ピアニスト、チェリスト、あと、、、思い出しました!歌手に絞って数日に亘って書いて参る所存・・・であります。
本日は指揮者編!
しょっぱなから何ですが、指揮者の場合、結構難しいのですね。とりあえずこの一冊でまぁいいやーというのがなかったりします。一冊に頼れないのは、それはそれでいいことかも知れません。

例えば、テンシュテットは天体観測が趣味で、「自分がどれだけちっぽけで取るに足らない存在であるかを知るのはいいことです。」なんて言っています。そんなささいなことで親近感を持ったり、、、←単純!!

ご自身、コンサート評について「一回、二回聴いて、なんとか書くのも実はむずかしい」ですとか、後年「あの時はあんなこと書いちゃったけれど、一体なにを聴いていたんだか・・・」などと述懐もされているので、まぁ指揮者の名前と良さそうな録音がわかるかな〜というくらいに、ちょっと軽く考えてもいいかもです。何事も盲信は禁物ということだと思います。

なお、指揮者に限りませんが、名盤○○選の類いの書物も参考にするのは当然可能です。国内盤がでているものだけの選出だったり、いろいろものによって制約はありますが、名前はたくさん挙がっています。
こういう書物の使い方は、順位付けは余興と思って適当に受け流すことかなと。わたしもそれらの挙げるベスト3に疑問をもったりしますが、では自分がそれぞれのベスト3を挙げたら、やっぱりトンデモないものになります。また、あそこまで様々なジャンルの曲をカバーできません。
複数の批評家が複数挙げていく体裁のものがいいと思います。一曲について、10個〜20個と挙がっているものを見てどれにしようかな〜と、なんとなく気になった名前があったら、その人についてネットで日本のサイト、海外のサイトと幾つか調べてみると良いかも知れません。面倒ですが、調べるとやっぱりいい情報は多いと思います。
さまざまなサイトのコメントの中には、随分威勢の良い書き方といいますか、気に入らないから全否定なのかなぁというものに合ってびっくりすることがしばしばあります。また、これは普通の人ではなくって、売る側が書いてるんじゃない?と感じるものもあります(←でもデータを書いてくれていたりして、役立ちます)。そういったものは、適当にスルーして自分に合うサイトをちょっと広めに、複数見つけられると良いのでしょう。私は「これは個人的な意見ですよ!」ですとか、「自分も間違えているでしょうけれど」という余裕といいますか、引いた姿勢が感じられるものを見るかなぁ。
ここで問題は、上に挙げた書籍やDVDだと網羅的といっても相当なビッグネームばかりだったりすることです。ここら辺どうしたらいいのか正直私もよくわかりません。名演奏家なのに表にはでてこない人も多いですし・・・こういうことは地道な作業と思います。それに年月を経れば、なんとなくいろいろ情報は入るのかな〜と。無理して探すよりも、「知られざる名演奏家もいるんだ」と気にしてさえしていれば、時間が解決してくれることかも知れません。長い付き合いだと割り切って、のんびり構えるのが正解なのかしら。
まさか「ベストセラー=良い本、良い作家」ではないわけで・・・まーそういうことであります。自分でも足を使って見つけた!という方が嬉しさも倍になりますし。
余談ながら、私が友人と作っているサイトLook4Wieck.comも一応そういうところを幾らかでも網羅的にしたいな〜と思っているのですが、何分記事を書くのが自分だけなのでなかなか進みません。世評も考慮し、友人などの意見も聞きながら進めていますが、なかなか難しいものですね。一人だとそんなに網羅的にできるかってやっぱり難しいものであります。あそこに挙げて行く人が、名演奏家・名盤ってことではなく、「(私の好みで言って、)迷っているなら、あの辺りから初めてもいーんじゃないですか?」という程度です。
ではまた明日!