2008年02月10日

昨日2月9日はアルバン・ベルクの誕生日!− ながら、軽くスルーしてしまいました

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実は昨日2月9日はアルバン・ベルクの誕生日(1885〜1935)だったのですが、軽くスルーしてしまいました。←するなっ!

実は、ベルクってちょっと苦手で・・・なんかアイディアが出てこず・・・

Sviatoslav Richter in Portraitの商品写真とは言え!一晩経って、さすがにそれも悪いか・・・と思い直しました。わたしが気に入っている2つの録音を気軽にご紹介したいと思います。ベルクが苦手な人にはうまく作用するかも???

一つ目は、リヒテルと友人のヴァイオリニスト オレグ・カガンとが参加したベルクのピアノとヴァイオリンと弦楽合奏のための室内協奏曲。CDは、Sviatoslav Richter in portlaitという四枚組で販売され・・・とご紹介したものの現在絶版中らしくてすみません(←これも昨日、スルーしてしまった理由でありまして・・・)。

リヒテルって絶版も多いし、再販ものもけっこー高いのですが、先日「実は遺族のロイヤリティーが高い」とCD屋さんで伺いました。そんな事情が絡んでいるのかしら・・・

さて、この録音について、昨日ご紹介したモンサンジョン著『リヒテル』の中でも何度も触れてあって、本人もかなり気に入っていたのが伺えます。

ブレーズ指揮 ベルク室内協奏曲他の商品写真バレンボイム、ズッカーマン、ブレーズによる代表的録音とごく簡単に比べると、ブレーズ盤では多彩な音色とリズムの変化が全面に出たこれはこれで面白い演奏。こちらのリヒテル、カガン、ニコライエフスキーは全体的に見て、変化や多彩さよりアンサンブルの統一感を追求したという感じでしょうか?テーマの推移といいますか、進行が判りやすくつながって抒情的な面が出ているように思います。

楽譜から見れば、どちらがどうなのかなど私には言えませんが、ブレーズが苦手なら、リヒテルで、リヒテルが苦手なら、ブレーズでと聴いてみると、この曲をスルーした方がもう一度振り返るチャンスになるかも知れません。

なお、この四枚組のセット。べートーヴェンの《テンペスト》、シューベルトの《さすらい人幻想曲》、シューマンの《幻想曲》など、リヒテルのいわば代表的録音が多いのですが、わたしの一番のお気に入りはこのベルクとマゼール指揮のプロコフィエフ ピアノ協奏曲第5番だったりします。

リヒテルが共演すると「がっぷり四つに組んだ」とか、「合奏と対峙した激しい云々」など、という書かれ方が目につきますが、わたしなどは(勿論、ケースバイケースでしょうが、、、)結構、他の奏者に気を使っているように感じます。

******

園田高弘 70歳記念リサイタルの商品写真もう一枚。同じくらい強くおすすめしたいのが、園田高弘70歳記念リサイタルの演奏!これはその名の通り、1998年の70歳記念リサイタルをそのまま収録したもので、バッハ、シューマン、アルバン・ベルク、ショパン、リストという組み合わせ。当時べートーヴェン全集録音中だったので、気分転換にこういう選曲にしたそうです。

自伝の『ピアニスト その人生』によれば、

幻想曲の系譜に属するさまざまな時代の時代の作品を弾いた。べートーヴェンにも同じ傾向の作品があるが、それまで明けても暮れてもべートーヴェンが続いたから、「この日くらいは勘弁してほしい」という気持ちが強かった。

どれも見事な演奏です。

ざっと書いてしまうと、バッハの半音階的幻想曲は19世紀風というのでしょうか、ピアノではわたしはこう弾きたい!と言わんばかりの、情動がうごめくような演奏。

シューマンの交響的練習曲はやはり一般よりやや低音を強調したもので、各曲での弾き分けがまた見事です。

ショパンの《幻想ポロネーズ》Op.61とリスト ソナタ風幻想曲『ダンテを読んで』は、即興的にしかしやはり左手の役割がよい具合に強調されて、メロディアスに流すものではありません。

上のどの曲にしても細かい工夫が面白くて、「あれっ?おーーー!」となります。

今日のテーマであるアルバン・ベルクについては、ピアノソナタ Op.1を弾いていますが、これが最初のパッセージから、紫煙漂い、リキュールが薫るような雰囲気に溢れたもの。初期の曲ですし、ベルクが苦手な人にも、入りやすいかなと思います。

園田高弘氏の演奏は、わたしが贔屓なだけなのかも知れませんが、“奇麗な音”だけじゃないものを聴かせてくれる気がします。ぜひ皆様も機会があったら、お試しくださいませっ

ではまた明日!
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posted by sergejO at 15:24 | Comment(2) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
この記事へのコメント
ベルクのソナタは、ピアニストにとっては魅力的なようで、結構弾く人が多いですね。
園田さんには、特に似合いそうな曲だな。
親友だったウェーベルンが、ベルクのヴァイオリン協奏曲を録音したCDも(入手しにくいけれど)あります。CDそのものではなく、初演もウェーベルンが指揮するはずだったのですが、いろいろあってシェルヘンに変わりました。そのいきさつが諏訪内晶子さんの「ヴァイオリンと翔る」に載っていて(彼女は初演ヴァイオリニストのクラスナー氏のもとを訪れて、その折の話を聞いています。)

・・・ベルクをお聴きになるなら、是非、「ヴォツェック」を! あの冒頭は、本当はライヴだと衝撃的なんでしょうが(実際、その経験談はいろんな人にずいぶん聴かされて、憧れているんですけれど、自分は縁が無くて悔しく思っています)、なかなかに素晴らしい作品です。・・・「ヴォツェック」が大変なら、やっぱり「叙情組曲」になっちゃうけど。
Posted by ken at 2008年02月11日 17:01
園田さんのあのCD自体いいですが、僕は最初ベルクが一番面白いってピンと来た感じです。

*****

そこ、選曲迷ったんです。実は全然持ってないことに気づいて、ヴァイオリン協奏曲だと、クラスナー&ウェーベルン、クレーメル&C.ディヴィスのみ。

ヴォツェックはベーム盤・ブレーズ盤のみ。

抒情組曲だと、ラ・サール盤かカラヤン盤のみ。

それで、もうちょっといろいろ聴いてから書きたいな〜と思ったのと、上に挙げた名盤だとあまり目新しくならないかも・・・と。

ほんとKenさんの言うことズバリで、クラスナー盤は書きたいな〜と迷って、この一年でちょっといろいろ聴いてみてヴァイオリン協奏曲を来年取り上げようかなーと思っていたところです(ご指摘ズバリで驚き。後挙げるならやっぱりヴォツェックですよね、うん、確かに)。

*****

オペラの公演は、わたしは座席が狭いところで、あの長時間は物理的に耐えられず、NHKホールなどの公演では、一幕で逃げ出してしまうのです!(辛くて、辛くて、、、、お金より体が大事みたいな!)
Posted by sergejo at 2008年02月11日 18:30
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