2008年04月26日

昨日4月25日はチャイコフスキーの誕生日でした! − 気ままに関連書籍と幻想序曲《ロミオとジュリエット》&《くるみ割り人形》の名盤ご紹介

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伊藤 恵子著『作曲家 人と作品 チャイコフスキー』の商品写真昨日は、4月25日はチャイコフスキー(1840-1893)の誕生日でした。最近、無理していろいろ調べているのに、ちょっと疲れましたので、気楽に最近気になったもの、気に入っているものを紹介しようかなと。

チャイコフスキーと言えば、2005年にだされた作曲家◎人と作品シリーズ『チャイコフスキー』が大変読み難いと評判になりました。

私もこのシリーズを常に買い続けていながら、その評判に、これだけは躊躇していたのですが、
これを機に確認!丁度読み終えましたので、感想を箇条書きで言うと、

  • 文章そのものは、電車ではきつく、ベッドでは寝やすいという読み具合。通常の三倍くらいに凝縮しすぎで、主語が抜けたりします。→いつもより時間をかけて読むべし!
  • 構成は、話があっちゃこっちゃに飛びますし、伝えたいポイントが時折明確でない時間を前後する際の説明がないので、混乱しやすいでしょう。→巻末の年表を先に読むか、常に確認しつつ読むべし!
  • と言っても、チャイコフスキーの手紙等々を引用してあって、結構、細かい諸事情は判りますし、買って読むのは全然損はない!→そーゆーことっ・・・でしょう、、、多分!

固い翻訳文の、、、ドイツ系の社会学のややこしいのとか読むよりはまし!

あとがきに、チャイコフスキーもソ連の崩壊後、新資料が山ほど出て来て、読み直し、捉え直しが大変な作曲家なのだとあったのは面白いことです。「素稿の段階で予定の10倍を超えたため、ほぼすべての章にわたって、記述の多くを削らざるをえなかった」由。3倍くらいになった時点で、出版社側もまずいな・・・とならなかったのか、とかなんとか思いますが、この点、著者も散々言われているでしょうから、今更なことです。

チャイコフスキーの教養というのは、かなり広く深いものだそうで、政治観、宗教観、金銭観等々省かざるを得なかった・・・というのは読者としても残念でした。逆に三倍くらいの厚さでちゃんと書ける機会があればいいのになどと期待もします。

いずれにせよ、細かい諸事情は面白いものがあるので、我慢してお読みになれば十分に得られるものはあるかと。その点、私も「買って損した」という思いはまったくないです。

チャイコフスキーの男色癖はオブラートにつつんだ記述が多いですが、この著作では確定扱い。

細かい諸事情は何が判るかと言えば、例えば、チャイコフスキーが西洋で受け入れられたことについて、実際に、曲についての支払い金額を西洋の作曲家と比べて記述してあるところなど、実感が伝わって来ます。

初学者向けの本でもこういうデータを端的に示してもらえるといいですね。

*****

では、気ままに好きな録音紹介と参りましょう!

カラヤン指揮 チャイコフスキー序曲集の商品写真この曲について、ヒラリー・ハーンのコンサートに行った記事の終わりに触れていますが、結局、持っていたカラヤンの古いカセットが見つからず、 CDを探してみたら国内盤にありました!

このCDはカラヤン指揮ベルリン・フィル、1966年録音のチャイコフスキー序曲集。収録曲は大序曲《1812年》op.49、スラヴ行進曲 op.31、幻想序曲《ロメオとジュリエット》、イタリア奇想曲 op.45の四曲。

カラヤンはこの後にも録音を出していますが、やっぱり、こちらの方が良いかなと思います。記憶ではもっと甘い演奏でしたが、あらためて聴いてみると、きちっとやっているなーという感想でした。

いずれにせよ、カラヤンらしくエッジの聴いた好演。CD全体を通して、ベルリン・フィルって統制取れてるなぁと感心します。しかし、昔聴いたときは、もっと柔らかい感じもしたのはCD化にあたってなにかあるのでしょうか?

ストコフスキー指揮 Vaughan Williams: Symphony No. 6 in E minor; Tchaikovsky: Romeo and Juliet; etc.の商品写真他にもご紹介すると、例えば、ちょっと古いですが、レオポルド・ストコフスキー

こういう曲ですと、水準以上の録音は幾らでもあると思いますが、このCDは「そこだけなぜ遅く!」と思わせるところも、ストコフスキーです。

オーケストラはニューヨーク・フィル。CalaからリリースされているこのCDは1949年の録音を集めていて、ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第6番、モーツァルトの交響曲第35番《ハフナー》、スコット Thomas Jefferson Scottの《From the Sacred Harp》、ワインベルガー Jaromir WeinbergerのPolka and Fugue from《Schwanda the Bagpiper》を収録。

ヴォーン・ウィリアムズの演奏が面白くて、「ヴォーン・ウィリアムズはちょっと、、、」と今ひとつ興味を持てなかった方には、「これではどうでしょう?」とお薦めしたいような一枚!

*****

チェリビダッケ指揮 チャイコフスキー交響曲第4番&組曲《くるみ割り人形》の商品写真チェリビダッケがなんだか良さそうな気がするなと探してみたのですが、今現在在庫切れ状態

私はチェリビダッケのEMI正規録音はみなBoxセットで揃えたのですが、これは入ってなかったんですね・・・(なぜ???)

ついでながら!チェリビダッケが良さそうと思ったのは、その正規録音の組曲《くるみ割り人形》が大変良かったからで、ゆったりとしたテンポで、重厚ながらも愛らしさが失われることもなく大変面白い演奏。《花のワルツ》など絶品と思います。

併収の交響曲第4番の方は、自分の中でもすごく良く聞こえるときと(こういう時は大絶賛!)、そうでも無いときがあります。なかなか難しいものです。面白く聴けている時は、テンポが遅いなんて思わないんですよね、、、なんなんでしょう。。。

ではまた次回!
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posted by sergejO at 14:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 作曲家の誕生日です!
この記事へのコメント
娘は、チェリビダッケの演奏した「ボレロ」のDVDを見せたときから彼のファンになってしまいました。
で・・・本来なら前の記事へのコメントんにするのが適切なのですが・・・今度学校のオーケストラ(必修)で「展覧会の絵」をやることになったそうで、チェリビの日本公演の映像が出ていますから、これを見せてやる羽目に陥りました。
・・・これも、他の指揮者の演奏に比べると「遅い」のですけれどね、いい演奏です。・・・ただ、当時のNHKホールがよくなかったのか、音響技師の腕が悪かったのか、ロンドン響本来の響きがこのDVDからは聞こえず、むしろ音程の悪い箇所が浮き出たりするのが残念です。音響が良ければ、多少の音程のズレは吸収されて、このオーケストラならではの芳醇な響きが収録されていたはずですから。
テンポ感は、聴き手にとってはその日の精神状態が大きく影響しますね。気を休めたい時にはチェリビダッケくらいゆったりしていた方が(内容は生き生きしていますから)、いいマッサージを受けているときのような感覚になりますけれど、理由が何かに関わらず、頭の中でグルグルしている何かがあるときなどは、同じ演奏が「どうしてこんなに遅いの!」って聞こえちゃうこともあるから、面白いもんですね。
Posted by ken at 2008年04月27日 01:36
あのDVDいまいちなんですか!?

ニコ動で見たら、すごく良かったので買ってしまいました・・・うぅ(結局、何ヶ月も封を切ってないことにいま気づいたり)。

Posted by sergejo at 2008年04月27日 03:16
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