せめて30位くらいまで出すべきかと思いましたが、手作業なのでかなりの作業数となってしまうので断念して居ります。。。
尚、Amazonには上の六カ国の他にAmazon.At(Austria)とAmazon.Cn(China)があるのですが、前者はドイツと同じでランキングを分けていないようで、後者は取扱品点数が諸国に比べてかなり少ないので対象外としました。
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さて、まずはブラームス関連の著作の推薦ですが、伝記と作品に関して網羅的かつさまざま目配せが良いものとなると、いつも通り、音楽之友社の作曲家◎人と作品シリーズの西原稔著『ブラームス』を第一に挙げたいと思います。昨日・一昨日の記事で、日本のランキングが諸外国に比べて曲目数が少ないという感想を持ちましたが、あれを全体的傾向として見てよいかは兎も角、借りにそうだとすれば、結局、「こんなジャンルの曲もあって、それが面白いですよ」という情報が流通しているかどうか、実はたかだかそんなことだと思います。
・・・ふと思うに、地上波のTV番組はやっぱり、オーケストラが一番多いですし、その次がピアノ・ソロ、その他でもヴァイオリン・ソロが主体ですから、室内楽などはあまり世間に情報が流れないのかも。
この人と作品シリーズの良いところは、多々ありますが、その中の作品編で、さまざまなジャンルの代表作品をかなり広く紹介していること、また巻末に作品目録と年表がついていることも挙げられます(通常、クラシック音楽の伝記はそういうものではありますが)。
こういうものをちらっと眺めておいて、時々見返しなどすれば、自然にいろいろな曲を聴いてみようとなるのだと思います。「この曲と同じジャンルでどんな曲を書いているのだろう?」ですとか、「同じ時期に他にどんな曲があるのかな?」と興味の持ち方もいろいろ増えるのかな〜と。
音楽を聴くのに、本を読む・・・というとちょっと億劫に感じる方もいらっしゃるやも知れませんが、このシリーズ千数百円という価格(2008年5月時点で既刊17巻)ですし、読後にはきっとさまざまな発見があるでしょうから、騙されたと思ってぜひお手にどうぞ!
もう一冊、伝記で推薦しますと、これもたびたび言及して居ります。新潮文庫のカラー版作曲家の生涯シリーズから三宅幸夫著『ブラームス』。この書籍は、安価ながら写真・図版が多いのが素晴らしいところ。作曲家の周りの人間関係や、住んだ街のことなど、やっぱり、肖像画や風景写真があるとグンとイメージがまして、親近感が湧くというものです。
この三宅幸夫著『ブラームス』はまた奇麗な写真が多くて、私のブラームスの印象はこれらの写真に影響を受けたものも多いかなとまで思います。
どちらか一つ、と問われたら、やはり西原稔著『ブラームス』の方を挙げます。19世紀は過去の音楽の再発見の時代でもあるのですが、その辺りとブラームスの作品との関わりにも触れてあって、興味深く読めました。
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その他、評伝ではご存知の方も多いと思います。弊サイト&ブログでも時折お買い上げ頂いている全三巻のブラームス回想録集(第一巻『ブラームスの思い出』、第二巻『ブラームスは語る』、第三巻『ブラームスと私』) 。これはブラームスの友人、弟子、ピアノの生徒等々からなる14人のブラームス回想録をまとめたもの。日常生活の些事から、音楽に関する考えまで、深刻な胸の内の吐露から、気軽な冗談まで、話題は実に豊富で、お読みになる方でいろいろな楽しみを発見できる本と言えましょうか。
例えば、私の分かりやすい例で言うと、兎角対立して語られるワーグナーやブルックナーとの関係についても、この書籍を見ると、いろいろ違った印象となりました。一つ、日本に関連するもので面白い挿話をご紹介します。第三巻に出て来るのですが、日清戦争の頃、マイニンゲンの宮廷に短期に厄介になって・・・
ヨーロッパの日本に対する態度について、ブラームスが爆弾発言をして、公式の晩餐会にショックを与えた。ちょうど中国と日本が会戦を宣言したところで、その場の全員が、弱小勢力の敗退は明らかと話していた。ところがブラームスの予想は反対で、日本が中国を叩き、その後で、ヨーロッパが身勝手な理屈をつけて、勝利した弱小国の権益に横やりを入れるに違いないと言及。そしてヨーロッパは安全保障に対する権利があることを公爵が指摘すると、彼はそれに鋭い反駁を加えたのである。
(食事会は)すべて平和裏に終了、この小さな出来事で、ブラームスが当代のプロの外交官と比べ、よほど先の読める政治家であることが証明された。
『ブラームスと私』p.189
先人の苦労も偲ばれる話です(こういうご時世では偲んでばかりではいけないでしょうが!)。
この三巻本の回想録は、どの巻から読んでも面白いもの。14人の書き手をあちらこちらとつまみ食いしながらでも良いと思います。
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では、次に名盤紹介とまいりましょう!今回取り上げる曲は、交響曲と室内楽を幾つか。交響曲は世界のブラームスランキングでも一番人気の曲目でした。ブラームスはご存知の通り、4つの交響曲を書いて居りますが、ブルックナーと同時期に交響曲の名作を書いた有数の作曲家でありまして、、、
こういった音楽史的事情については、最近読んだ書籍では、大崎滋生著『文化としてのシンフォニー II』の概説がお薦めです。
この著者の名はいつもコメントいただくkenさんにお教え頂きましたが、既成の音楽史の通念を打ち破ろうとさまざまな著作をものしている方。皆様にも未読であれば、ぜひにと推薦したく存じます。また、別途このブログでもご紹介したいなと。
そんなブラームスの交響曲のお薦め名盤をこれはもう私の趣味丸出しで言いますと・・・もうこれは何を今更でもありますが、フルトヴェングラーの録音。とは言え、普段人と話をしていると、かなりクラシックを聴いていらっしゃる方でも未だというケースもあります。これだけ数多くの録音があるとそれも不思議ではないですし、無闇と神格化されているので避けているという方もあれば、はたまた古い録音は苦手という方もいらっしゃいました。
なにはともあれ、もし機会があったら是非!と思います。交響曲第3番や第4番は特にほんとうに良いものだなと。
リンク先はEMIの全集の輸入盤
・Look4Wieck.comでフルトヴェングラー指揮 ブラームス交響曲を探す
国内盤では全ての曲が入る訳ではないようです。当たり前に手に入るものと思っていましたが、、、
他の指揮者でいうと、これも趣味丸出ししますと、チェリビダッケが私には素晴らしいものでした。ここに挙げるのは晩年の録音。チェリビダッケと言えば、無闇と遅いと言われますが、それもひどい一般化という良い反証です(決して早くはないですけれど)。左の写真は、交響曲第1番とドイツ・レクイエムを収めて居り、他に交響曲第2、3、4番を収めたものが出ています。
チェリビダッケは、師のフルトヴェングラー同様(と言っていいかしら?)、「録音で果たして本当の響きがとらえられるか?」という問題を強く提起した指揮者。そんな言葉を聞きながらも、この録音が残されていて、良かったなと思う者です。
複数マイクによる分離云々の話はほうぼうで指摘されて、それは然りと思うのですが、響きが重なり合いながらも、変な言い方ですが、重厚でも重苦しくならない、迫力がありながらもどこか透明感がある美しい録音かなと。
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あまりいろいろ書いてしまうと、今後のトピックがなくなるので(!)ほどほどにしておきますが、昨日はヴァイオリン協奏曲とピアノ協奏曲を収めたもの(ヴァイオリン協奏曲は、オイストラフ&クレンペラーの名盤です!)も紹介して居りますので、あとは室内楽曲から。
これについては、弦楽四重奏、五重奏、ピアノ五重奏曲を収めたブダペスト弦楽四重奏団の名盤があったのですが、長い間在庫切れ中。SONYはグールドのCDばかり、なんどもパッケージ替えして売っていないでなんとかできないものかしら・・・特に弦楽五重奏曲がいいと思うのですが、それを除いたセットなら輸入盤であるという・・・(なんですか、それは!!)ピアノ四重奏、三重奏は、昨日でてきたボザール・トリオの録音は十二分に推薦に値するものと思います。
弦楽四重奏曲というと、私はブラームスのカルテットは、なんだかよく掴めずに長い間いたのですが、ブッシュ弦楽四重奏団 Busch Quartett がほんとうに、なんといいますか、陽の光がちょっと弱まって来た感じというか、「これ!」と思ったのですが、いまは在庫なし。。。
私の好みも古い録音なのですが、中々あるようで無い状況ですね。
交響曲に戻りましょう、一昨日でしたか、上述のkenさんが言及されていたケンペの録音を最後にっR.シュトラウスの全集初録音などで名が知られるケンペ。堅実な良い指揮者というイメージかも知れませんが、こじんまりということはなくて、必要なところでは、なかなかきらびやかで劇的、豪快な音楽も作ります。
ゲルバーとのピアノ協奏曲第2番もなかなか素晴らしい録音!
中堅どころといったら失礼かも知れませんが、それでもこういうしっかりした音楽を聴かせてくれる・・・私の偏見かもしれませんが、昨今の状況はそう思うとどうなんだろう・・・などと思ってしまいます。
すっかり、長くなりました。また次回!














大好きなものが目白押しです。
残念ながら、ボザールトリオのものは喉から手が出たけれど、の手が財布まで伸びませんでした。。。
チェリビダッケの全集も同じく,です。フルトヴェングラーもケンペも聞いちゃったのに、それ以上贅沢してしまってはいけないかな、と、時分にブレーキをかけてしまいました。
チェリビ自身,ブラームスについてはケチョンケチョンに言っていたのに,演奏は彼の言葉に反して大変素晴らしいんですよね。
ただし、大崎さんの本は内容的には第1巻には劣るかなあ、という印象を持っています。ご自身があとがきで仰っていますけれど,もう、合う連ばかりの数の交響曲に(第3巻に入る前に)すでに追いかけ回されているようで・・・
とはいえ、フィビヒなんかもチャンと採り上げているから嬉しいですけどね。。。
伝記や記録類は、「ブラームス回想録」がぴか一のお勧めですけれど,作品リストは無いからなあ。人間性はいちばん伝わってくるので,音友の伝記に手間を掛ける前に,写真文庫と併せて回想録を読むのもいいかな。。。
で、それから音友の伝記を読む!
・・・手間,かかり過ぎ?
「溢れんばかり」の誤りです。
失礼しました。
ブラームスは記録に恵まれてるな〜ですね。
大崎さんの第二巻は、私などにはもうリストとしてだけで十二分の価値ありかなと(そうでもなければ気にしない名前がたくさん)。評価としては以外に、通念どおりと思いはしました。
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チェリビダッケのブラームスを誉めてくださる方がやっと身近に!ありがとうゴザイマス。
胡散臭い話なので、書かなかったのですが、チェリビダッケのブラームスの録音でははじめに四番聞いたら、なんかあんまり綺麗で第一楽章の半ば辺りで年甲斐もなく涙腺がゆるみそうに・・・
チェリビダッケの33枚組みは秋葉原の石○が安いかも知れません(私が買ったときは、在庫が一個だけ残っちゃってと2万数千円にしていただいたような・・・)。
しかし、今日挙げたものが国内盤・輸入盤共に買いづらい状況にあるものが多く吃驚でした。
弦楽五重奏曲はブダペストSQが店頭に消えて、もう10年以上。誰のものをお奨めしてよいやら・・・
弦楽五重奏,演奏するととても感激する曲なんですが,録音となると気に入ったものにお目にかかったことがありません。(
(ついでながら,納得のいくメンツが揃わないので、最近は弾く機会もありません! 残念無念! ・・・実は,弦楽の室内楽では五重奏がいちばん弾きやすいのですけれど。)
ちょっと真剣に当たってみようかなあ。。。
でも、合宿代と自動車税と固定資産税を一気に払ったところなので・・・
まあ、じっくり探せばいいかな。
見てみると、録音自体決して多くないんですね。。。
お祝いなどで、毎回ブラームスの弦楽五重奏曲を贈ろうとするのですが、結局、どれかよく判らないと思って違う曲にしてしまいます(ブダペストSQしかまともに聴いてなかったりして・・・)。