「でも、贈り相手はクラシック聴かないし、、、」
思うに、かえって相手が普段聴かれる方だと、既に持っているものかどうか悩ましいですし、その方の趣味趣向と沿うかが難しい問題になります。私の場合、普段聴かない方にお贈りすることが殆ど。
意外にそういった贈り物が無い様で、贈り物のユニークさが目立つらしいです。また、これまた意外に好評だったり。そもそも、何回かそうしてみたら、意外に好評なので、すっかり続けている次第。サンプルは私の経験の範囲なので一般化できないのではありますが!
友人・知人本人が聴かずとも、いずれ出来るであろうお子様が聴かれるのでもいいですし、はたまたお孫さんの代になって、「なんでこんなものがあるの?」と聴くことになってもいい・・・というくらいのつもりです。
「聴けば、すごい!とわかりそうなもの」
一言で言うと選択基準はそんなものですが、多少考慮しているのは、
- クラシック音楽は、西洋音楽である限り、陰に陽にキリスト教と関連しますが、まったくの宗教曲は止めておく(相手がカトリックなり、プロテスタントの信者ならまた話は別ですが・・・)。
- 曲の内容に注意。上にも関連しますが、幾ら素晴らしいからと《レクイエム》は結婚のお祝いになんですし、浮気話のオペラというのもなんだな・・・と。同様に《トリスタンとイゾルデ》のような恋愛悲劇も如何なものでしょう・・・
- 交響曲は避けるようにしています。クラシックを普段聴かない方の場合、住宅環境や聴く時間帯など考えると、大きな音だと困らないかな・・・と。室内楽〜小編成の管弦楽団までというところでしょうか。これは考え過ぎかも知れないですが。また、なんとなく思うに、交響曲の大仰な曲調というものが現代的なのかな、、、とも
- なるべく全集を贈るようにしています。所謂有名曲ばかりのものより、「知らない曲でもこんなにいいものがあるんだ」という発見の方が驚きがあるのかなと考えています。贈る相手が特にクラシック音楽を普段聴かない方の場合、そういうものを手に取る機会は今回だけかも知れません。また、作曲家が複数にわたっていると、かえって掴み難いかなと。
- メールでも書きながら聴いたり、、、という方がとっつき安いでしょうから、歌詞カードをみなくてもいいように器楽曲で。
というところ。。。あくまでわたくしの今現在のルールです。
*****
では、私がそういった機会に、普段クラシック音楽を聴かない方向けにお贈りしているものを挙げて参りましょう! なんというか正統的すぎるかも知れませんがご参考までです。
「贈り物というと、見た目にある程度ボリュームが・・・」
を考慮して、本日はある程度厚みのあるものですっ

全集となるとどうなんでしょう???全集で行くと、私はついついバレンボイムが弾き振りした全集を選んでしまいます。オーケストラはイギリス室内管弦楽団。
全曲と言うと相当な曲数なので、ある程度面白そうな曲を数枚選んでお贈りするのも良いかもしれません。例えば、クララ・ハスキルの演奏や、ブレンデルの演奏などで、、、
次はべートーヴェンのピアノソナタ全集。
これもボリュームのある箱もので見栄えはいいですし、有名でない曲も聴きやすく、心にぐっとくるものが多いのはご存知の通り。そんなこんなで、贈りやすいものかなと。
私の趣味で言いますと、



左から、演奏者はバックハウス、クラウディオ・アラウ、アニーフィッシャー。どれも正統的な名演奏と言って良いものかと思います。
アラウのBoxにはディアベリ変奏曲、ピアノ協奏曲全5曲、三重協奏曲も入っているのが特徴です。

この中では、あまり聴かれていない演奏家ですから、応援の意味でも。
この三人、三者三様なところもありますが、どれも和音はしっかり、基本的なところは似た演奏では?とも思います。
続けて、べートーヴェンですが弦楽四重奏曲全集。これも何度もこのブログで取り上げたものですが、やはり全集ですとブダペスト弦楽四重奏団。
やっとの再発売で、およそ10年ぶりに選択肢に入れることができるようになったので、今なら私はこれを選んでしまうやも?
お次ぎは、、、、、シューベルトのピアノソナタ全集、、、と行きたいところですが、シューベルトのソナタは幾つか選んだ方が、、、と思うので、また別途。

ちょっと飛んでシューマン!

ケンプはリンク先の曲目が一カ所間違えていて、Disc2の最後の一曲はクライスレリアーナ Op.16。
アラウの方は、ケンプ4枚組に対して、7枚組で収録曲も多くまたピアノ協奏曲も入っています。曲目詳細は、米国Amazonにてご確認できます。
その他、なじみやすく、また面白い曲が目白押しの全集、、、、


ラヴェルは大概二枚組なので、厚手のものが少ないのですが、ギーゼキングのラヴェル ピアノ作品集の輸入盤は2枚組ながらいわゆるBox型のケースでした。
録音がちょっと古く、とは言え、この当時の録音としては別に悪くないのですが、初めて聴く方だと???と思われるかもであります。

以上、19世紀ものばかりになってしまいました。ピアノものが多すぎたかしら、、、
記事を書きながら結構探してみたのですが、意外と室内楽の良いセットって無いような気もします。
作曲家ではなく、演奏家の視点でまとめたものなら勿論沢山あるのですが、、、ブラームスのピアノ・トリオや四重奏曲というと、ちょっと地味すぎるかな、、、と思わなくもないですし・・・
バルトークやショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲ですと、クラシック音楽を普段聴かない方にはどうかなと、私などはやっぱり思ってしまいます。これは杞憂かも知れません。
*****
なにはともあれ、こういった贈り物は贔屓の作曲家・演奏家の普及機会でもありますので、上はあくまでご参考までとして、いろいろお探しください!
その際には、クラシック情報&ショップサイト Look4Wieck.comの検索機能をご活用いただければ幸甚です(←すっかり、デザイン変更して、いまはTop頁で見せるようにしております。勿論、以前の検索頁もデザインはまだ前のままですが、いまでも使えます)。
ここで重要なことをもう一つ!!
プレゼントというと考えるべきは包装ですが、Amazon.co.jpのプレゼント包装は昨年秋口に試しにメッセージカードと共に頼んでみたところ、(まったく私的な感想ながら)いまいちでした。これは写真に撮っておけば良かったのですが、、、多分、いまでも残念なデザインなのかなと。
TowerやHMVなどのプレゼント包装もちょっとシャープなデザインすぎるかも・・・これも個人的感想ですが、、、
包装はやっぱり少しこだわって、さまざまな包装紙を扱っているお店で探すのが良いかと思います。なお国内盤は帯などに価格が出てしまうのがいかんともしがたいところ。そんなこともあって私は輸入盤を選ぶことが多いです。
本日はこの辺りで。次回は、見た目のボリュームにこだわらず探してみようかなと思います。
では!
地味だけれど、いや、地味だからかな、BRILIANTから出ている、デレク・ハンというひとの全集も、私は好きです。
でも、慣れていない彼女に全曲聴かせちゃうのは酷かもなあ・・・
「バルトーク聴いてみる?」
「うん! わかんないけど。」
ってんで、バルトークなんかプレゼントしたら、婚約解消かな。ショスタコもあぶないかもなあ。
やっぱり、素敵な演奏のシューベルトかシューマンかショパンかラフマニノフ・・・ってあたりなんでしょうかね。後の二人は見つけやすいし、聴きやすいし。
などと。
ヘブラーは実は前もって調べていたのですが、モーツァルトのピアノソナタは手に入りやすいのですが、協奏曲全集ですと、いまは難しいようです。協奏曲は、他のピアニストも併せたオムニバスになってしまっている様子です(キーワード:sonata|concerto mozart haebler)。
アンネローゼ・シュミットもやはり他のピアニストと抱き合わせの協奏曲全集のみのようです(キーワード:concerto mozart Annerose Schmidt)。
>でも、慣れていない彼女に全曲聴かせちゃうのは酷かもなあ・・・
カードに「ここら辺から聴いてみたら」と書き添えるようにしています。1枚目から聴いたら多分めげるような、、、
>ってんで、バルトークなんかプレゼントしたら、
>婚約解消かな。ショスタコもあぶないかもなあ。
好きな文句ではないのですが、広報活動の一環で、「胎教目的にもいいかもよ〜」なんて言ってみます。貰った当初は全然聴いてなかったのに、子供が出来て「ふと思い出して聴いたら、、、」なんて方がありました。
ので、そこでバルトークやショスタコーヴィチは、、、
その点、べートーヴェンのピアノ・ソナタなどは、カードに「こんな曲があるよ〜。ちょっと物憂い時に26番とか、、、晴れた朝は16番etc etc」などとちょっとしたヒントを付けて、お渡しすると、「1番からべートーヴェンだよね、なんか」と意外な返事が来たり!
ふと思い出しましたが、試しにブラームスの弦楽五重奏第2番をすっごい呑気で性格のいい、J-Popしか聴きません!ブラピ大好きですという女性に贈ったら、これもすごく好評でした。
新しい記事もお綴りなのに今更ですが、ブラームスなら、納得だな。
ブラームスなら交響曲でも構わないくらいじゃないですか?
でも、捨てがたいのは彼のピアノ曲全集かも。。。
弦楽で五重奏を持ってきているところがさすがですね!
カルテットも宜しくお願いします(3曲とも名曲です・・・自分で弾くとなると、1番で大破綻をした苦い思い出があるのですが。)
歌曲集となると、全曲だとちと重いですね!
・・・盲点だった!
実はブラームスに限らず、交響曲は「この人
なら楽しみそう」と勝手に決めた人には贈って
いたりします(←判断基準は我ながら不明!)。
こないだの話で、フルトヴェングラーかチェリビダッケ、、、
と偏るのですが、フルトヴェングラーだと録音の古さで、
聞き慣れてない人は吃驚するかもと、チェリビダッケです。
>でも、捨てがたいのは彼のピアノ曲全集かも。。。
ブラームスのピアノ曲って、キャッチーでない
印象があって、対象外にしてました(ピアノで
ロマン派でドイツだと、ついついシューマン、、、)。
今度ためしてみませう!
ペーター・レーゼルかな、、、レーゼルも、
自分の中で評価が難しいのですが、ブラームス
は低音しっかりで割といいような。
>カルテットも宜しくお願いします
ブラームスのカルテットのkenさんのお薦め
はどのSQに???
実は私もそんなにいろいろな人で聴いて
いないのですが、Busch Quartett聴くまで、
さっぱり???で、Busch Quartett聴いた
途端やっと曲の形が掴めた!という位で、
それ以来、そればかり繰り返し。。。(←さぼってます)
ブダペストSQも五重奏は好きなのですが、
四重奏になるとなんというか、力強すぎて、
どうかな、、、と。
実はブラームスの四重奏の名盤探し困って
ます(アルバン・ベルクは前に出た話で、
どーも、、、という方でありまして、、、)。
・・・実は、私もです。 (^^;
片っ端から聴くしかないですねーもー