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2009年09月10日

アーノンクールの指揮で再発見するドヴォルジャーク 2 of 2: どんなCDが出ているか・・・

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国内盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番のAmazonの商品頁を開く9月8日がアントニン・ドヴォルジャーク Antonín Dvořák(1841-1904)の誕生日でしたので、その引き続きの記事を・・・

前回、アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の録音から、交響曲7番と交響詩《野鳩》を入れたCDを取り上げて、どんなものかご紹介致しました。

今回は彼らの録音はどんなものがリリースされているのか・・・をざっと見て参ります。

おすすめ名盤!ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるドヴォルザークの各種録音

コンセルトヘボウとの録音は、2009年9月現在下記の5種類が基本。これが元々輸入盤で単売されたものです。

輸入盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&交響詩「野鳩」のAmazonの商品頁を開く輸入盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第8番&交響詩《真昼の魔女》のAmazonの商品頁を開く輸入盤CD アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&交響詩「野鳩」

輸入盤CD アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第8番&交響詩《真昼の魔女》


輸入盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第9番&交響詩《水の精》のAmazonの商品頁を開く輸入盤CD エマール(ピアノ)、アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲&交響詩《黄金の紡ぎ車》のAmazonの商品頁を開く輸入盤CD アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第9番&交響詩《水の精》

輸入盤CD エマール(ピアノ)、アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲&交響詩《黄金の紡ぎ車》


輸入盤CD エマール(ピアノ)、アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:スタバト・マーテルのAmazonの商品頁を開く輸入盤CD エマール(ピアノ)、アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:スタバト・マーテル

この交響曲8番&第9番など、ドヴォルジャークの一番の人気曲で、もうお聴きになった方も多い今更の曲かもしれませんが、昨日記述した第7番同様、アーノンクールの演出が大変面白く、アクセントや民謡のメロディを強調するだけでなく、自然描写と思わしき音の演出もあるようで他に中々ないユニークさ。最近の録音でこんなに大真面目に、これらの曲に対峙したものってあるのかな?とおもってしまうほど。

交響曲第7番と第8番のCDのスリーブノートには、アーのノンクールのインタビューがついていますが、これが大変面白い内容です。

交響曲の他が、後はエマールとのピアノ協奏曲と宗教曲のスタバト・マーテル。

このエマールという方、ロマン派でも随分自由に弾く方ですが、ヴァイオリンのクレーメルといいアーノンクールが選ぶソリストって、オーソドックスな人ではないのがちょっと不思議な・・・

スタバト・マーテルは私も未聴。SACD用とあって、多分Compatibleだと思うのですが、よく判らないのでまだ手を出して居りません(今現在、在庫もないようですし)。アーノンクールの合唱ものは、大概良い出来なのでいつか聞きたいなと。

******

一番のおすすめはやはり交響曲でしょうか。国内盤では、第7番と8番を併せた廉価版が出ていてこれに、秀逸なインタビューもきちんと翻訳されているので、英語が苦手な方にも嬉しい企画。最初の一枚におすすめしやすいです。

国内盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番のAmazonの商品頁を開く国内盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番

そうすると、交響詩に興味をもっていらっしゃる方はどうすれば・・・となりますが、輸入盤に、交響曲や協奏曲に併収されていた計四曲交響詩の録音だけを別に纏めて出したものがあります。ぜひ、そちらをどうぞ!

輸入盤CD アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響詩集(全四曲 2枚組)のAmazonの商品頁を開く輸入盤CD アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響詩集(全四曲 2枚組)

二枚組ですが安価です。

ドヴォルジャークの交響詩というと馴染みも薄いでしょうし、単に収録時間のあまりを潰しただけの添え物と感じてしまいますが、さにあらず!

交響詩はドヴォルジャーク自身、晩年に大変打ち込んだジャンルであり、アーノンクールもこれらを重視して見事に演出。ただただ気持ちよい響きをならさない様々にユニークな仕掛けが、アーノンクールらしくてまた楽しいもの!

私などは、他の作曲家の交響詩ほど聞かれてないけれど、なんでだろう、勿体ない・・・と思ったほどでした。ぜひ皆様にも御確かめ頂ければと思って居ります。

では!

関連のおすすめ:
伝記の好著およびドヴォルジャークのはじめの一枚として交響曲第9番のおすすめをしております。

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2009年09月08日

アーノンクールの指揮で再発見するドヴォルジャーク 1 of 2: 交響曲第7番&交響詩《野鳩》

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輸入盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&交響詩「野鳩」のAmazonの商品頁を開く9月8日はアントニン・ドヴォルジャーク Antonín Dvořák(1841-1904)の誕生日です!

姓の読み方は、内藤久子女史の名著『チェコ音楽の魅力―スメタナ・ドヴォルジャーク・ヤナーチェク (ユーラシア選書)』によるところ、片仮名表記ですと“ル”のない“ドヴォジャーク”がもっとも近い由。同書で、慣例も考慮した落としどころで、“ドヴォジャーク”を採用しているので、ここでもそれに従います。

昨年のこの機会は、おすすめ書籍と交響曲第9番《新世界より》の名盤について触れました。その際、風変わりの名録音として、ちらっとご紹介したアーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の録音ですが、今年は彼らの録音を中心に、ともすれば通俗的と見なされ、指揮者セルや、クーベリック、ノイマンのファンでないと忘れられがちなドヴォルジャークを再発見できなかというコンセプトです。(近年、漫画『のだめカンタービレ』で第5番が取りあげられ、ひょんな再評価中でもありましょうか・・・)

1990年代後半から、アーノンクールはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮して、ドヴォルジャークの交響曲7,8&9番、ボヘミアの詩人エルベンの詩を基として晩年に作曲された四つの交響詩ピアノ協奏曲、そしてスターバト・マーテル等を録音しております。これらが他にはない好録音と感じました。

アーノンクールらしいユニークで激しい描写・・・もし、ぴったりと併せた管弦楽団の合奏で激しい盛り上がりを楽しみたい・・・といったことであれば、他にも名録音があることでしょう。

このアーノンクール指揮の録音の面白さとして私が感じたものは・・・堂々と言ってのけてしまいますと、

  • 総じてゆったりめのテンポをとりながら、アーティキュレーション、楽器間の旋律の受け渡し、楽器感の音色や音量の調整、バランス等々に大変気をつかっていること。
  • 曲の推移、全体の構成に大変気を使い、他の録音ですとごちゃごちゃもにょもにょと過ごしてしまいかねないところが、非常に見事な推移になって、曲の物語が聴こえてくる様に感じること。
  • 民謡の節回しやアクセントに気を配るだけでなく、自然描写で鳥の鳴き声や小川の音などを風景を感じさせる様な音楽作りをしていること。

等々。その結果、「これがチェコのドヴォルジャークの描きたかった民俗色か!?」と思うほど、他にはない演奏になっていると感じた次第です。もし、皆様にも、この拙いおすすめ記事で、この録音に興味をもって頂けたら幸いです。

国内盤、輸入盤が複数合って、ややこしいのでその整理は次回の記事に送るとして、今回はアーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるドヴォルジャークの録音の第一弾としてリリースされた

に注目して、アーノンクールがドヴォルジャークの音楽にどう対応したかを見て参りたいと思います。

おすすめ名盤!ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&交響詩「野鳩」

「見て参ります」といっても、ややこしいことはなく、肝要なところはCDのスリーブノートにアーノンクールが自らインタビューに答えております。これが中々見事なインタビューで、ドヴォルジャークに関するclichéを解いて行くといった内容。

いくつか引用してみましょう。国内盤を持っていませんので、英語訳からの拙訳となりますこと御許し下さい。( )内は、小生による注です。

そもそも、アーノンクールがなぜいまドヴォルジャークを弾くのか、

私にとって、ボヘミヤ、チェコスロヴァキアの音楽は只にオーストリアの音楽で、大変親近感をもっておりました。私の先祖がチェコにつながっていることも関係しているのでしょう。
(中略。アーノンクールがウィーン交響楽団でチェロ奏者をしていた頃は、)大半の演奏者がチェコ人だったり、チェコに先祖を持つ者だったり。ドヴォルジャークの交響曲を演奏した時は、いつでもオーケストラの団員の半分に涙が溢れたものです。

別に“古楽”をやってから漸く19世紀に辿り着いたのではなく、自分は若い頃からドヴォルジャークでも、R.シュトラウスでも大好きだったんだ・・・などとぽろっと漏らしておりますが、これはアーノンクールを考える上で結構重要な一言とも思います。

ドヴォルジャークというと、旋律が溢れ過ぎて、構成感が乏しいなどとよく言われますが、交響曲で言うと7番あたりからそれも変わって来たというのが、アーノンクールのひとまずの見解。ただ、だからといって6番以前に価値を認めていないと云う事ではなく、交響曲の録音を7番以降としていることは、販売にあたっての諸事情などもあるのだろうと推察します。

さてさて、そのドヴォルジャークの民族性というと、民謡を引用しただけなどとうっかり考えてしまいますが・・・インタビュアーにドヴォルジャークにとっての民謡とはなんだったか?聞かれて、

ドヴォルジャークは、民謡の引用を必要としてはいませんでしたよ。スラヴ風舞曲だって、彼自身の発明によるものです。民謡のリズムを模倣したのであって、音楽そのものをそうしたのではありません。

などと。交響曲第7番に特化する質問では、自らの演奏解釈に具体的にかかわりそうなことがいくつもでてきて、これも面白いです。

ブルックナーでは、トロンボーンの上にオーケストラの音が構築されているけれども、ドヴォルジャークでは、特定のパッセージでオーケストラの音を強めるためにトロンボーンが用いられていて、管弦楽法の実質的な基盤となっていることはありません。

この後、ブラームスとの比較、そして特に第三楽章のスケルツォの注意点の話などと話は進みます。引用も切りがないので、ぜひ実物を手にしてお読みになっていただけたらと思います。

そして、併収の交響詩にトピックは移りますが、まずドヴォルジャークにおける交響詩の重要性について一言します。

交響詩がチェコの音楽にどういう位置を占めていたか、ドヴォルジャークがいつ頃どんな交響詩を作ったか・・・こういった事柄にご興味があれば、昨年強く推薦した内藤久子女史の二冊『チェコ音楽の魅力―スメタナ・ドヴォルジャーク・ヤナーチェク (ユーラシア選書)』内藤久子著『作曲家◎人と作品 ドヴォルジャーク』をぜひどうぞ。中々複雑な思想的背景などがあって、考えさせられました。

ちなみに今現在、アーノンクールが録音した交響詩は、ドヴォルジャーク晩年の四作品。ボヘミアの詩人カレル・ヤロミール・エルベンのバラードを基にした、《水の精》・《真昼の魔女》・《黄金のつむぎ車》・《野鳩(小さい鳩)》。このCDで収録されているのは、《野鳩》です。

アーノンクールの交響詩に関する注意を一つだけ引用しましょう。ドヴォルジャークは、プログラム(交響詩の基となっている詩)を聴衆に知っておいてもらいたいとは考えたけれども、決して一字一句、あの節がこの曲のこの部分に対応するなどと考えたわけではない・・・こんなことを述べた後で、

これらの交響詩が、プログラムから独立した、曲自身の音楽的論理を持っていること。だからこそ、素晴らしい音楽となっていること。ドヴォルジャークに関しては、これを抑えておくのが、極めて重要なことです。

このような調子で、解説のインタビューはもちろんの事、演奏でその考えが見事に具現化されているのが、アーノンクールのドヴォルジャークではないか思います。私が浅学なだけやも知れませんが、いまさらながらドヴォルジャークを再発見して楽しんだきっかけとなりました。

*****

かくなる次第で、ご興味あれば、

輸入盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&交響詩「野鳩」のAmazonの商品頁を開く輸入盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&交響詩「野鳩」

をぜひどうぞ!

国内盤は、交響曲第7番と第8番をカップリングしたこのCDが出ておりまして、インタビューも交響曲の部分がちゃんと和訳されて収められて居ります。

国内盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番のAmazonの商品頁を開く国内盤CD ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番

次回、アーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のドヴォルジャーク録音がなにが出ているのか、ひとまとめにご紹介しますが、交響詩のみのセットも輸入盤で出て居りますので、ひとまずこの安価な国内盤を買われても大丈夫です。

では、また次回!

関連のおすすめ:
伝記の好著およびドヴォルジャークのはじめの一枚として交響曲第9番のおすすめをしております。

CDを御探しの際は・・・
>>アーノンクールによるドヴォルジャークの録音を探す(Look4Wieck.comの検索機能が開きます)

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2009年09月07日

9月4日はブルックナーの誕生日でした:エルヴィン・デルンベルク著『ブルックナー その生涯と作品』白水社

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エルヴィン・デルンベルク 著『ブルックナー その生涯と作品』のAmazonの商品頁を開く前回に引き続いて、9月4日のアントン・ブルックナー Anton Bruckner の誕生日にちなんだ内容で!

今回は、書籍ですでに1960年代のブルックナー・ブーム・・・もう50年も前なんですね、、、に邦訳も出ていた書籍

エルヴィン・デルンベルク 著『ブルックナー その生涯と作品』白水社

最近ようやくこの本を読み終えたので、ごく簡単にですが、ご紹介と参ります。

エルヴィン・デルンベルク 著『ブルックナー その生涯と作品』白水社の概要

この本、新刊で買うと6,000円と結構高く、表紙も地味なので、ややこしい本なのではないか、、、と積ん読したまま早5〜6年経ってしまいましたが、一読の感想はなかなか標準的な良い伝記&作品解説でした!

ざっくり言えば、全部で300数十ページの分量で、始めの50ページほどが序論、次に第二部として伝記が100余ページ、最後の第三部が残り180ページほどの長さで交響作品の解説となっています。

もう少し詳細に触れれば、序論は、シューベルトとの共通性を語ったり、最近はそんなに聞きませんがブルックナーとなれば、いつでも出て来た神秘主義的な衒学的云々にダメ出しをしながら、こんな人物でこういう作品を書きましたよ・・・というところを自由に述べて居ります。兎や角、難しく考えずに聞きましょうとでもいった健康的な態度です。

第二部の伝記が、幾つか他に伝記を読まれた方なら、目新しい感じはしないかもしれませんが、逆に言うと、ここ10年、20年に刊行された安価なブルックナーの伝記の内容なら、こちらに先にしっかり入っていたということになります。

特色は、ブルックナーの考えや思いを、交友関係者の備忘録や手紙やらから丁寧に抜いて来て、ブルックナー自身の言葉できちんと語らせている事。現在お求め易いブルックナーの伝記の中で、この点で一番引用の分量的がしっかりしているのが本書では?周囲の音楽家がブルックナーにどう対応したかも、彼らの言葉で証言させる姿勢なので、理解がしっくり来ます。

最後の第三部の交響曲解説は、譜例をふんだんに引用しながら、各交響曲の聞き所、ブルックナーらしい特徴を淡々と指摘。初めていろいろブルックナーの交響曲を楽しむ方には良い伴侶となる内容です。

ブルックナーというと、原典版、なんとか版といろいろややこしく、呑気に聞いているだけの私は、どれがどの版だかも対して意識していませんが、それは兎も角、原稿の各種改訂、生前にでまわった印刷譜、その後のハース版、ノヴァーク版、原典版等々でどういうところが違うのか、その特色を要所要所抜き出しながら説明してくれるのがなかなか面白いところ。

刊行後、50年経った現在ですと、その後の研究で訂正すべきところがありやなしや、無学の小生にはなんともですが、普通に楽しんで聞く分にはなんの不都合はないかと思います。

*****

エルヴィン・デルンベルク 著『ブルックナー その生涯と作品』のAmazonの商品頁を開くいずれにせよ難しそうと何年も敬遠していながら、読みはじめれば、これが面白くて一気に読んでしまったこの書籍。もう刊行後大分経っていますし、この内容なら、もうちょっと写真などちりばめて、新書程度のサイズで2,000円ですとか、それこそ最近流行の厚めの文庫などで出したらもっと売れるのではないでしょうか?そこが少しもったいなくて惜しい気が致しました。

エルヴィン・デルンベルク 著『ブルックナー その生涯と作品』

新刊で6,000円はちょっととお思いの方にも、半額程度の安い中古は、Amazon.co.jpはもとより、古書店の実店舗にも溢れているでしょうから、そちらで手に入れる事もぜひお考えください。

では!

関連のおすすめ:

根岸一美著『作曲家◎人と作品 ブルックナー』のAmazonの商品頁を開くブルックナーの交響曲以外の作品についての解説には、根岸一美著『作曲家◎人と作品 ブルックナー』をどうぞ。

簡単なご紹介はごくごく簡単ながら、過去に記事にしておりますので、よろしければ。

9月4日はアントン・ブルックナーの誕生日でした!−書籍と第八交響曲の名盤のご案内です

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2009年09月05日

9月4日はブルックナーの誕生日でした:モテットのおすすめ

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輸入盤CD Corydon Singers(合唱) Bruckner MotetsのAmazonの商品頁を開くさて、9月4日はアントン・ブルックナー Anton Bruckner の誕生日でした。1824年にオーストリアの片田舎に生まれ云々の伝記的詳細は、昨年のこの機会に、おすすめ書籍(および交響曲第8番のおすすめ盤)を紹介致しましたので、ご覧頂ければ幸いです。

では今回のおすすめは・・・

ブルックナーの交響曲の録音のあれがいいこれがいいという話は切りがないので、「浅く広くちょっと風変わり」なものをご紹介をする弊ブログとしては、今回は、ブルックナーの交響曲以外の宗教声楽曲からモテットの類を取り上げます。

ブルックナーのモテットのおすすめ

宗教声楽曲等々のジャンルでも、ブルックナーらしい大規模な合奏を伴った作品−ミサ曲や詩編、テ・デウム−ならば、お聴きになった方も多いのでは?

ヨッフム指揮 ブルックナー:テ・デウム、詩編150番、モテット集のAmazonの商品頁を開くこれらを一般に広めるに大きく貢献したヨッフムの録音や最近ではバレンボイムの二枚組など、有名・中堅どころの指揮者&管弦楽団の録音も充実してます。

ヨッフム指揮 ブルックナー:テ・デウム、詩編150番、モテット集
(輸入盤:ヨッフム指揮 ブルックナー:テ・デウム、詩編150番、モテット集)

輸入盤:ヨッフム指揮 ブルックナー:大ミサ曲第3番、モテット三曲

輸入盤CD バレンボイム指揮/イギリス室内管弦楽団 Bruckner: Masses 2 & 3; Te Deum; 5 Motets(2枚組)のAmazonの商品頁を開く輸入盤CD バレンボイム指揮/イギリス室内管弦楽団 Bruckner: Masses 2 & 3; Te Deum; 5 Motets(2枚組)

ヨッフムは国内盤に四枚組があったのですが、最近増版してないようです・・・

大規模な声楽作品は、ブルックナーらしく充実した和音の響きや深々とした変化もあり、清澄な響きの無音から音が生まれてくるような入り方などブルックナーらしいとも思いますし、また合唱で聞くと少し違う感銘も受けます。

さて今回注目するのは、上のCDにも添え物のように入っているモテット

「モテットはそもそもなんぞや」については、岡田 暁生著『西洋音楽史 ―「クラシック」の黄昏』(中公新書)などに判り易い説明がありました。実際、いろいろ聞いていると、時代時代、作曲家によってもいろいろ細かに形式が変わる様ですが、少なくともブルックナーについては、宗教的で小規模な声楽作品くらいに思っておけば良いのでしょう。

このモテットが、せいぜい1分半から5分ちょっとというものばかりで、壮年、晩年に作られたものも多々。ブルックナーというと長大な作品に慣れているので、なんだかかわいらしい感じがして、知らない横顔を見る様です。大概、大曲の陰にほんの数曲入っているだけなのですが、奇麗な名曲が多いので、ちょっとそれだけでは物足りないと御感じになる方も多いのでは?そうお思いの方も、この機会に、一つ二つモテット集の録音を持たれては・・・なんて思います。

録音についてはいろいろ聞いてみましたが、方々の合唱団がマイナーレーベルでいろいろ出していて、「これがおすすめ、これが一番!」などと兎や角いうものでもないかなぁと。クラシックと言うと、同じ曲でやたらと録音があるので、ついつい「有名な」「一番の」録音を手にしないともったいない感じがしてしまいますが、そんな肩の力を抜くにも適当に選んでみる経験は良いやも知れません。

なので強いおすすめというほどでなく、もっているCDから何となく気に入ったものを挙げますと、

輸入盤CD Corydon Singers(合唱) Bruckner MotetsのAmazonの商品頁を開く輸入盤CD Corydon Singers(合唱) Bruckner Motets

こちらは11曲入り。1973年創設のイギリスの合唱団Corydon Singersが1983年に初めてリリースしたCD。モテット集としては比較的はやく出たものでしょう。

曲によって、トロンボーンやオルガンの伴奏あり。

いま一つは、同じくイギリスで上のCorydon Singersに比べるとちょっと素朴(?)にも感じますが、それも含めてやっぱり奇麗です。

輸入盤CD Earling Abbey Choir(合唱) Bruckner: Sacred Motets&Two AeqalesのAmazonの商品頁を開く輸入盤CD Earling Abbey Choir(合唱) Bruckner: Sacred Motets&Two Aeqales

モテット13曲で、全て無伴奏での合唱のみでの録音。完全に無伴奏であるところも面白いですし、Aequale二曲収録もまたおすすめどころ。

Aequaleはブルックナー20代のトロンボーン重奏の短い曲。個人を偲ぶ場のために書かれた音楽だそうで、根岸一美著『作曲家◎人と作品 ブルックナー』で知って、私も聞いてみたいなと思って居りました。当然、寂しげな少しひなびた曲調ですが、これがあぁなると後のブルックナーの金管か・・・などと。

後者のCDのスリーブノートには、極簡単ながら、古いイタリア、また、当時のオーストリアの教会音楽の様式を考えて、ブルックナーがどういう作曲をしたかという説明があって、呑気に聞いているだけの私にはよく判らなかったのですが、さまざま細かく見ていかれる方には、面白い指摘なのでしょう。

******

ブルックナーのモテット集も数は増えてきましたが、殆どは輸入盤。お探しになるときは、"Bruckner Motet"で調べ、いろいろ違うものも引っ掛かるので、気長にページを送って探すほかありません。

>>Look4Wieck.comの検索機能で、Amazon.co.jpからBrucknerのMotetを探す

上のわたしのおすすめは気になさらず、なんとなく気になったものをぜひどうぞ!

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2009年06月30日

ストラヴィンスキーとシェーンベルクのDVD:The Final Chorale & Five Orchestral Pieces

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DVDドキュメント ストラヴィンスキー:The Final Chorale & シェーンベルク:FIve Orchestral PiecesのAmazonの商品頁を開く更新滞っておりました。最近、漸く幾らか落ち着きました、と言いますか、落ち着かせることにしましたので、新しいエントリーを。

誕生日からはすっかり時期を逸しましたが、先日の6月17日が誕生日だったのが、ロシアのイゴール・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky1882 - 1971)

現代作曲家といっても、『春の祭典』や『ペトルーシュカ』などを通じて皆様ご存知のメジャーな存在。伝記的な話は、手に入り易い伝記が見当たらないですが、逸話は多く、さまざまお聞き及びかと存じます。

・・・かといって、『春の祭典』や『ペトルーシュカ』以外になかなか聞いてみようという気にもならない、、、という方も多いかもしれませんが、そのような方が、もうちょっといろいろ聞いてみる切っ掛けになるかな?と思うのが、本日ご紹介する

DVDドキュメント ストラヴィンスキー:The Final Chorale & シェーンベルク:FIve Orchestral Pieces

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2009年05月07日

ブラームス ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83のおすすめ名盤:E.フィッシャー(P)/W.フルトヴェングラー(指揮)ほか

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輸入盤 フルトヴェングラー録音集 Recordings 1942-1944, Vol. 2のAmazonの商品頁を開く本日、5月7日はヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms 1833-1897の誕生日)。

昨年のこの機会は、世界のAmazonのブラームスのランキング&おすすめ書籍&交響曲の名盤をご紹介しました。

2008年05月09日:5月7日はヨハネス・ブラームスの誕生日でした! − 名著&交響曲他の名盤ご紹介

では今年は、どの曲にしようかなと考えまして、ブラームスも名曲が多いですが、えいやっ!と

 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83

に致します。特別おすすめしたい好きな録音があるからです!

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2009年04月07日

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのミサ曲のおすすめ

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輸入盤 ガーディナー指揮 ハイドン:6つのミサ曲(3枚組)のAmazonの商品頁を開く先月末の3月31日は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn, 1732〜1809)の誕生日でした。

本年は没後200周年にもあたり、欧州ではさまざま催し物も予定されているようです。

折角の機会なので、伝記をご紹介して・・・

・・・といきたいところですが、日本語で今現在伝記&主要作品紹介に適した一冊が出ていません!良い本はあったのですが、古書でも手に入り難いという、甚だ遺憾な状況であります。

作曲家◎人と作品シリーズも、ハイドンが刊行予定ながら、いつでることやら・・・

かくなる次第で、手に入らない本の引用をするのもなんなので、今回はあっさりとハイドンのおすすめを合唱曲から。

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2009年04月03日

J.S.バッハ おすすめ名盤・CD!− 大井浩明の新譜 フーガの技法 BWV.1080 & デュッチュラー トッカータ BWV910-916

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大井浩明(クラヴィコード) J.S.バッハ:フーガの技法BWV.1080 (全21曲)のAmazonの商品頁を開くでは、3月31日が誕生日だったバッハの話題に戻りまして、本日は鍵盤楽曲のおすすめ名盤を二つご紹介致します。

一つ目は漸く届いた新譜

大井浩明(クラヴィコード) J.S.バッハ:フーガの技法BWV.1080 (全21曲)

二つ目は

輸入盤 ウルスラ・デュッチュラー(ハープシコード) バッハ:トッカータ BWV 910-916

ちょっとマニアックな選択・・・とお感じになる方もあるやも知れませんが、そんなことは全くなくて、バッハを聴き始めた方がお手に取られても、面白いものと思います。特にフーガの技法は、演奏家の力量で、難解な曲なんてイメージもなんのその!変化も多く楽しい曲になって、ちょっとびっくりです。

どちらの録音も、

・この楽器はこんな音なんだ!こんな表現が出来るんだ!

・この曲は、こんなに面白い曲だったんだ!

と、いままでのお感じになっていた曲のイメージを覆す力がありそうな・・・。この曲を聴いたことがなくても、「バッハはかくかくしかじか・・・」といったイメージが随分変わるんじゃないか・・・と、そう思います。

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2009年03月31日

J.S.バッハ おすすめ − 鈴木雅明&鈴木秀美 両氏の好著

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鈴木 雅明・加藤 浩子『バッハからの贈りもの』のAmazonの商品頁を開く本日3月31日はヨハン・セバスチァン・バッハ(1685−1750)の誕生日。バッハ生誕当時は、バッハの故郷ではユリウス暦を使っていて、3月21日生まれでしたが、これがグレゴリオ暦に換算すれば、3月31日が誕生日となります。

昨年は、

2008年03月21日:本日3月21日はJ.S.バッハの誕生日!− 無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータの名盤ご紹介です

として、無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータの名盤を幾つかご紹介して、、、と言っても、どれを聞いてもひとまず曲を楽しむには十分ではというゆるい内容でした。

今年はまずはバッハを聴き進めていくのに役立ち・ためになる書籍のご案内を致したく存じます。

******

さて、つまりは、バッハ入門に最適な書籍というものですが、バッハの本もさまざまな種類が出ていながら、伝記的な事実とさまざまな曲の紹介をきちんと抑えていて、それでいて無味乾燥にならず、誰にでもわかるように「これは聞きたい!」と思わせながら、専門的な見解も入っている書籍・・・となると案外難しいものです。

そんな中で、かなりおすすめできるのが、バッハ・コレギウム・ジャパンでおなじみの指揮者・鍵盤楽器奏者の鈴木雅明氏と、その弟さんにあたるチェリスト(近年は指揮者としてもご活躍)鈴木秀美氏の書籍。

「これから聞いて行こう!」という方には、実に頼りになる道案内ですし、「結構、バッハを聴いたなぁ」という方にも、たくさんの興味深い知見が発見できると思います。

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2009年03月27日

ベラ・バルトークのおすすめ名盤 − 自作自演ピアノ録音集 Bartok at the Piano(Hungaroton CD6枚組)

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輸入盤 バルトーク自作自演録音集 Bartok at the Piano(Hungaroton CD6枚組)のAmazonの商品頁を開く3月25日、ハンガリーの作曲家 ベラ・バルトークの誕生日(Béla Bartók 1881 - 1945)にちなんで、おすすめCD/DVD/書籍等ご紹介しております。本日は今年のバルトーク特集の最終回で、取り上げるおすすめ名盤は

輸入盤 バルトーク自作自演録音集 Bartok at the Piano(Hungaroton CD6枚組)

作曲家自身の演奏が一番面白いかどうかは議論があるところですが、やっぱり、聴いておきたいもの。バルトークは、素っ気ないと言えば、素っ気ない弾き方です。べったりとした思い入れといった飾りを排して、それだけに曲の骨格が判る気が致します。

インテンポで、比較的素朴な音色。だからこそリリックに響く・・・そんなバルトークがピアノを弾く自演録音集。

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2009年03月26日

晩年のベラ・バルトークのおすすめ名盤 − 管弦楽のための協奏曲、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、ヴィオラ協奏曲、ピアノ協奏曲第3番

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輸入盤 ショルティ/シカゴ交響楽団 バルトーク:管弦楽のための協奏曲&弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽のAmazonの商品頁を開く3月25日、ハンガリーの作曲家 ベラ・バルトークの誕生日(Béla Bartók 1881 - 1945)にちなんで、おすすめCD/DVD/書籍等ご紹介しております。

前回、バルトークの晩年を扱った良質のドキュメント After the Storm:American Exile of Bela Bartok を紹介致しましたので、今回はそのドキュメントに出てきた曲&演奏家のおすすめ名盤紹介と参ります。

ピアノ・ソロ曲については次回に送りまして、本日取り上げるのは、下の四曲。

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2009年03月25日

ベラ・バルトークのドキュメントDVDおすすめ After the Storm:American Exile of Bela Bartok

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輸入盤DVD ドキュメント After the Storm:American Exile of Bela BartokのAmazonの商品頁を開く本日、3月25日は、ハンガリーの作曲家 ベラ・バルトークの誕生日(Béla Bartók 1881 - 1945)。数日にわたって、バルトーク関連のおすすめCD/DVD/書籍等ご紹介したいと思います。

本日ご紹介するのは、昨年初秋にリリースされたドキュメントDVD。

輸入盤DVD ドキュメント After the Storm:American Exile of Bela Bartok

タイトルを訳せば、「嵐の後で:ベラ・バルトークのアメリカ亡命生活」。

ドイツ第三帝国占領下のハンガリーにおいて、意図に反して大作曲家として、それなりの待遇を受けていたバルトークが、道義的ないしは政治的信念に基づいて、北米に亡命したのは1940年。

このドキュメントは、北米亡命後からその死までの5年間を扱いますが、晩年の作品から入るバルトーク入門としてなかなか優れたもので、バルトークをよくご存知のファンにとっても興味深い映像があって、大変おすすめです。

BBCとMTV ハンガリーほかによる1989年の共同製作で、今現在、輸入盤のみですが、All Region NTSCなので、日本での視聴は問題ありません。

ベラ・バルトークのドキュメントDVD After the Storm:American Exile of Bela Bartokの内容

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2009年03月14日

ヘンデルのオペラDVD ウィリアム・クリスティー指揮《ジュリオ・チェーザレ》− ヘンデル没後250年 その5

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DVD ウィリアム・クリスティー指揮 ヘンデル:オペラ《ジュリオ・チェーザレ》Amazonの商品頁を開く大分間が空きましたが、ジョージ・フリデリック・ヘンデル(ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル 1685-1759)のご紹介は、本日でひとまず一段落。

オペラをもう一作取り上げたいと思います。ヘンデルの17作目のオペラ1723年に作曲された《ジュリオ・チェーザレ》(初演は翌1724年、ロンドン)。

昨年末に漸く日本語盤も出たウィリアム・クリスティー指揮の2005年グラインドボーン音楽祭のライヴ映像です。

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2009年03月11日

ムソルグスキー:歌劇 ボリス・ゴドゥノフ(ボリス・ゴドノフ)のおすすめDVD − 3月21日はムソルグスキーの誕生日です

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輸入盤DVD ゲルギエフ指揮/キーロフ・オペラ ムソルグスキー:歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》のAmazonの商品頁を開く3月21日は、19世紀ロシア作曲家モデスト・ムソルグスキー(Modest Musorrgsky, 1839-1881)の誕生日。

3月21日はバッハの誕生日と重なりますので、当時のロシアで採択されていたユリウス暦ですと、日付だけなら誕生日が3月9日にあたるので(?)、ちょっと早めにムソルグスキーの今年の名盤紹介と参ります。

昨年は、おすすめ書籍とピアノ版の《展覧会の絵》をご紹介しました。

本年は、ムソルグスキーが唯一完成した歌劇にして、19世紀ロシア・オペラの傑作《ボリス・ゴドゥノフ Boris Godunov》を取り上げます!

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2009年03月09日

モーリス・ラヴェルのピアノ協奏曲のおすすめ名盤 続き

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EMI Iconシリーズ:ミケランジェリ(4CD)のAmazonの商品頁を開く前回に引き続いて、モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875-1937)の誕生日にちなんで、書籍とピアノ協奏曲の名盤のおすすめを取り上げて居ります。

前回は二つのピアノ協奏曲双方を録音しているピアニストのおすすめをご紹介しましたが、本日はそれに追加して、両手で弾く方のピアノ協奏曲 ト短調だけについて、好きな録音・気になる録音があるので、ついでながら触れておきたいと思います。

いかにも古典的で静かな中間を挿んで、快活でユーモラスな音が跳ね回るようなこの曲。

ラヴェルがどういうつもりで、これを作曲したかは、前回の記事で作曲家自身の言葉を挙げて居りますが、なにはともあれ、クラシック音楽を日頃聴かない方にだって、冒頭から楽しんでいただける魅力的な楽しい曲と思います。ガーシュインが好きだったり、ストラヴィンスキーのペトルーシュカがお好きな方には、お気に入りになること必至です!

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2009年03月08日

モーリス・ラヴェルのピアノ協奏曲 ト短調と左手のための協奏曲のおすすめ名盤

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サンソン・フランソワ(P) アンドレ・クリュイタンス指揮/パリ音楽院管弦楽団 ラヴェル:ピアノ協奏曲集のAmazonの商品頁を開く昨日はモーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875-1937)の誕生日にちなんで、おすすめ書籍をご紹介しましたので、本日は、ラヴェルの名盤を一つ。

昨年のこの機会は、晩年のラヴェル名品、ヴァイオリン・ソナタをご紹介しましたが、本年はラヴェルのピアノ協奏曲をご紹介しようと思います。

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